2014/10/14

「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:アムステルダムでバレエを観にゆく







「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:つづき)成田を出発して、オランダに来る時
機内誌(Holland Herald)をパラパラとめくっていた時、この記事が目にとまり
ました。バレエ公演「Back to Bach(バック・トゥ・バッハ)」。題名だけでも
ぐっとくる。公演期間は10/11〜19。えーと、10/10〜12は在仏で無理。帰国の
飛行機に乗るのが15日。13か14のどちらかで行けるかも!と淡い期待を抱く。 



アムステルダムで滞在させていただいていたマールチェさんのお宅で、チケットは
どうやって予約したらいいんだろう、いくらぐらいなんだろう?なんて質問をして
いたら、(マールチェのお姉さまで絵本作家の)ハーティも興味持ってたわよ。 
あなたポスターの写真を撮ってSNSに投稿してたでしょ、彼女、それを見たのかも
しれないわね。ケイコが観たいみたいね、おもしろそう、と話していたとのこと。
写真連投していたのは、後でまとめてやろう、なんて言っていたらずっとそのまま
できないだろうから、と思ってのことだったけど、わー、これ素敵!美味しそう、
などなど「発信しとくもんだなあ」と思う。(ジンジャーケーキもそうでした)。
直接きいたほうが早いわね、とハーティさんに電話→来るって!→よし、一番安い
席、予約!…と、トントン拍子で進んだのでした。ありがとう、マールチェさん。




劇場の天井に近い、一番上の階の、真正面じゃなくて左側の、でもバルコニー席の
真ん前で、手すりにもたれかかって見られる場所。十分に良い席。お金のことを 
いうのも、なんですが、それ(一番安い席)で大体2000円くらい。すばらしい。 
そのせいか、お客さんもバリバリにお洒落にきめた人というよりは普通に、   
カジュアルに観にきている風の人が大多数だった印象。おばあちゃんもいた。  




少し出遅れてしまったけれど、ロビーで関係者のトークと、バッハの
楽曲:「G線上のアリア」などの生演奏を聴くことができました。 
↓          




私が初めて会ったオランダ人は、チェリストだった。若くして亡くなった人。
目の前で同じ楽器を演奏している初老の演奏家を見て、あの人も、生きてたら
こんな風に「老けられた」はずなんだけどなあ。美しい旋律も相まって、少し
切なくなる。若いって最高!とか思いがちだけど生きてるからこそ年をとれる
というもの…なのですよ。加齢万歳。ロビーでコーヒー飲んで、眠気覚まし。
スニッカーズのようなお菓子を一つ、ハーティさんと分けて食べる。二つに 
割って、大きい方をすすめると、いいのよ、あなたが食べて、と言われる。 
ハーティのほうが(身長)大きいじゃない?だから大きいチョコは、あなたが
食べて。だめよ、ケイコは小さいから、それ食べて大きくなって!…という 
ような話をする。もちろん冗談で、ね。…いざ、客席へ。         






せっかくだから、オペラグラスは買おう!高くってもいいから。と思っていたら 
500円くらいで、プラスチック製のオペラグラスを手に入れられました。なしでも
全体が見渡せたし、この目で観たい、と余り使わなかったけれど、お手頃で吃驚。



わ、生のオーケストラ!



赤い幕のドレープの美しさよ。ワクワク感が高まります。この公演は、 
バッハの曲に合わせて4人の振付家が振りつけをした舞台。幕があいて、
最初の演目で、あまりにも美しくて涙が流れた。それが踊りのせいなのか
バッハの美しい旋律のせいなのか…どちらか、ではない、きっと両方だ。







上演中は撮影できないので予告動画をどうぞ。動画には登場していない?けれど
日本人のバレエダンサーもいるみたいでした。わあ、頑張っている!と、   
嬉しく思う、異国で会う同国人。                     







休憩時間に、ロビーに出ると、ハーティが「見て見て」と指差して教えてくれる。
赤い靴に、バレエシューズのりボンをバッテンに結んだようにラインの入った  
ストッキング。模様付きのストッキングで初めて「ステキ!」と思った。    
しかも、赤い靴…踊ることを止められない、赤い靴だ。            








そういえば、ロビーには、アクリルの柱に入った沢山の
バレエシューズが飾られていました。
絵になる。





休憩時間に、ロビーでハーティの同僚と偶然出会う。彼らは同じ階の   
真ん中くらいにいて、「あー、手を降ってる〜」「ははは、撮れるかな?」
なんてやっているところ。ペラペラ〜っとオランダ語で会話をしていて、 
私がきょとーんとしていると、あれっ?オランダ語わからないのか、   
ごめんごめん、なんていって英語で話してくれる。さっき書いた、    
初めて会ったオランダ人もそうだった。柔軟なのだ。          






ついでに自撮り。ハーティさん、いろいろ(ユトレヒト同行だとか)ありがとう。







クロークでコートをピックアップして、外に出たのは夜の11時近くだった。
端正な世界観を見たあとに、むんむんに色香ただようレッドライトを歩き 
(ああ、逆にすればよかった…今や、笑い話)、アムステルダム中央駅前で 
ハーティさんと別れ、トラムに乗って滞在先のマールチェさんの家に帰る。
ああ、濃い一日だった。明日は帰国の途につく日。(旅日記、つづきます)




2015年11月、追記:



劇場のすぐ近くで、若かりしスピノザの像を見ました。




この展覧会のための欧州への旅でした:            


PAPIER - 紙」                             
作家: Maartje JaquetJudith Koning, Charlotte Moufti, 辻恵子
会期: 2014年10月11日(土)〜 11月9日(日)        
会場: Le Poulailler                       
住所: 11 Rue du Saint-Get, 59830 Wannehain, France    








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