2015/08/31

個展準備日記:窓辺オフィス/自主制作本・第4巻は第40回個展で





窓辺の面々。左のふたつは鉱物、真ん中は五月女寛さん()の家のオブジェ、
右端の耳が折れちゃったガラスのウサギのとなりにいるのは、本人たちは覚えて
ないだろうけど(今はティーンエイジャー)、友人の娘さんたちが、小さな手で
「ハイどーぞ」、と2003年の個展の時に手渡してくれたオランダ土産です。   




個展準備のため、コンピューターを窓ぎわに追いやってみる。明るいし風は 
気持ちいいし、ずっと座ってるとしんどい(どっか、と座り込んでしまうより
足がしびれて→ちょくちょく立ち上がり・動けたほうがよろしい)し、これは
なかなか良いかも。立てかけていたフラ・アンジェリコの聖母子、壁に飾る。



後日



天女・伎藝天の絵葉書も加わりました





夕食時、録画しておいた「スタンドバイミー ドラえもん」を途中まで、みる。
映画館に観に行こうか、と思ったほどだったんだ、これ。絵がとても可愛い。
ところどころ、本物かと見まごうようなコンピューター・グラフィックス、 
きゅん、とする仕草。最後の最後は又、あした。             

夜、窓辺のオフィスにLEDライトが導入されました。秋の虫の鳴き声、夜風、
きもちいい、けれど、いや、はよ仕事おえたくなる、正座は足がしびれます。
←思わくどおり。だめ、だらだらインターネット。およびPCしごと。    








昨晩は次回個展の案内状の画像を、アチコチ(ホームページフェイスブック
ブログツイッターグーグル・プラスノート…)に更新していたので、今日は
逆に、家に居ながらにして、よく体を動かした日。仕舞いこんだ額縁を出したり
書籍や細々したものを数えたり、揃えていく作業。10月の個展でお分けできる 
くらいに在庫がある絵本二種類と、自費出版本と、豆本ひとつ)のほかに、  
閲覧用の本、資料などを箱に入れていく。「日めくりの日々」は、刊行以来、 
少しずつ増版しているのですが、毎回すこしづつ色みが違います。第三版(手前
にある、ティファニーブルーのような淡い水色)と、四版(奥の、強い水色)、
両方ならべます。お好みのほうを、どうぞ。今回の展覧会でも新刊といいますか
ちょこっとした冊子を刊行予定、今日もデザイナーさんと、やりとり。もうすぐ
入稿です。自費出版本は、ギャラリーみずのそら(次の個展会場)で個展をした
時に第一弾を出して、同じ画廊で、第40回の個展に、
第四巻目を出す不思議。 

           ↓       





辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
会期/2015年10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)












2015/08/29

個展準備日記:案内状入稿のち、地下の小部屋の花火大会






個展の案内状、やっと入稿。"これにて、画業に戻らせて頂きます"?
(いや、あれこれ更新せねば)(しばし、お待ちください)。   





辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
会期/2015年10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)








個展の案内状の入稿を終えて、出かけた場所で、ちょうちんの名入れを
させてもらいました。HASAMI BOOKS、とか書けばよかったかな。  






会場は、私もミニ展示をしたことがある(&同所での曽田耕さんの展示案内を 
デザインした)雑貨店・nico。「にこぺ展」(にこぺ=フリーペーパーの題)の
グランドフィナーレ。地下で、花火大会って?と気になって見にゆきました。 


\どーん/        

た〜まや〜。私の端末だと、暗いところでは上手に撮れなくて、写真がありませんが
光を投影して楽しむものもあり。「ひゅ〜、どーん(花火の音)、わ~(歓声)」の
効果音もあり、愉快でした。                         



東大も、バスも走っています。遊び心と、緻密さと、オシャレや洗練に傾きすぎない
のと(=いい意味での野暮ったさ、キッチュさの良さ)、気合は感じつつも肩に力が
入っていない感じ、センスやバランス感覚がすばらしい。写真を撮らなかったけれど
秋田の6jumbopinsさん・作のグッズ(Tシャツやトート)も、ありました。   



「今日は花火大会だからスワンボートがいっぱい出てるんだよ」と店主。     
想像力と想像力は比例するのやも。そして、なんたらは細部に宿るんだよねぇ。







2015/08/28

個展準備日記:ケミカル画材さがし、おかゆさんとミルクティー







朝、10月の個展のための試作を作り足して、材料屋さんへ。会場のギャラリー
みずのそらのオーナーだった恵子さん(同じ名前なので、ややこしいですが
故人の方)と、この展覧会について話をしていたとき…いや、その前、初めて
彼女の画廊で個展するときから「こういうのを見てみたい」「今度こそ、 
アレ、やろうね」話していた(けれどお見せすることができなかった)、 
額入りの切り絵じゃない、インスタレーション的な作品。         
 



色、色々。迷うなあ。自分らしい色、秋らしい色。ちょっとシックな感じ?など、
色々ピックアップして、サンプルを頂いて帰りました。ありがとうございますー。
気になる方はこちらをどうぞ。→( 中川ケミカル CSデザインセンター )    





じつは急に涼しくなったせいで、昨晩は頭が痛かった。低気圧の影響を受けやすい
体質のようなので頭痛は(こわいけど)なれっこですが、食欲も落ちると自分の 
カラダながら心配になります。昼前に少し、お腹にやさしい、おかゆさん。   
もう秋冬のようにストールを巻いて暖かくしていたら、改善しましたが、    
健康第一。皆様もご自愛くださいね。                    






夕食後に、昨夜の体調不良による遅れを取り戻すべく、デザイン作業。
案内状のデザインです。ミルクティーと、生姜糖。ある程度の形にして
最終チェックお願いのメールを送信して、眠る。次の個展は、第40回目
という節目。初期は準備に夜更かしもザラだったけれど、長く続けられ
たらいいな、ということは生活リズムをくずさずに、個展ができると、
理想的だなあ、と、実践中です。回数も、急ぎ過ぎずに。年に何回も 
開催することがあった個展も、実は今年はこれ(10月の個展)一つ、 
なのです。「お久しぶり」の個展なのです。是非おでかけくださーい。




辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
会期/2015年10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)








2015/08/24

「手を上げろ」、「バンザイ」あるいは「オランス」







「手を上げろ!」と言われているかのような伸び方の茎だなあ、と思って撮ったの
だけど、「ばんざーい」と喜んでいるように見えなくもない。中世の聖書の 
写本などで見られる両手を上に上げるのは、ちなみに「オランス」といって、
祈りのポーズなのです。降参、歓喜、祈り。全然違うシチュエーションが、 
同じポーズで表されるって、不思議です。この草は降参してるのか喜んで  
いるのか、はたまた祈っているのか。                  






2015/08/20

築地本願寺、カプセルタワー、山名文夫






ものすごく久しぶりに、築地本願寺に来ました。伊東忠太()の建築、大好き 
です。荘厳でありながら、ちょっと(いい意味で)イカれてる感じがするのは、 
何でかな。生真面目に、でも遊び心や、チャーミングさがある。ずっと来ていない
知らぬ間に、内装が改修工事されていたようで(2012年に完了したばかり?)、 
祭壇部分が金色になっておりました。夕方、閉じる前の読経が聞けました。   
「本日はお参りありがとうございます」うんぬん、入院している親戚のために祈って
いたので、どんな様子だったか目でみられなかった。あとでお話する、今日の  
目的地に近かったのでフラリと立ち寄ったのだけれど、来られてよかった。   



\えへ/

久しぶりだね、前に来たときも撮ったね、キミ。





優しい目をしたサル、あなたも撮りました。




キリリとした鳥も。



\あら〜かわいらしい!/               

お寺に入る前後に、お寺の前で猫を見かけました。(魚市場が近い)
築地の猫は食生活、充実してそうだナー。            






無目的に歩いていたら、思いがけず黒川紀章の建築も発見。こんなところに 
あったのかー(実物を見たのは、初めて)。不意の出現に驚いて写真を撮って
いたら、いちど通り過ぎた西欧人の旅行者(首からカメラを下げて、あれこれ
撮る気まんまんマン)が「今、何か撮るものあったっけ?」といった感じで、
戻って見ていました。あれはクロカワキショーという建築家が手がけた、  
有名な建物なんだよ、とか教えてあげたらよかったのだけど、やや、迷子ぎみ
で余裕がなくて、そのまま。旅人にやさしく、物怖じせずに言えるといい。 
欧州旅の時に、あちこちで親切にしていただいた恩返しをしなくちゃね。  



もう少し近くで撮った「中銀カプセルタワービル」。想像していたよりも
古びた印象で、驚く。古さから言ったら、その前に見た築地本願寺の方が
断然、年月を重ねている。(本願寺・築81年、カプセルタワー43年)。
今「最新」の建築が、80年くらい経ったとき、そもそも現存してるのか
未来に生きる人に、当時の空気感や、ザンシンでなくても、しみじみ 
「すごいなあ」と感銘を与えるのか、修復してでも残しておかねば、と  
思わせる建築物なのかどうか、とか(2020年のオリンピック東京大会の
新国立競技場のことなど連想して)あれこれ考える。        





サビて古びていても格好いい建築物も、見ました。(や、カプセルのほうも
格好いいんだけれど、古さが想像を超えていた)。森岡書店での山名文夫
展示を見にゆく途中の道で。今日は仕事一段落してから、これを見にゆこう
と思い立ち、ここまで来たから本願寺も、なんていうお散歩でした。目的地
だった展覧会場の写真はないのですが、じっくり拝見しました。資生堂の 
アートワークなど、洒落た絵の根源に、英国の絵描き・ビアズレーや、竹久
夢二がいたのか、と知って納得したり、また、生まれは広島、幼い頃に  
和歌山に移り住み育ったようで、私の中では(あまりよくしらないけれど)
和歌山=母校・文化学院の創立者で洒落者の西村伊作。地方とはいえ、港町
なのでハイカラなものが沢山入ってきていて…というイメージ。山名さんの
洒落た雰囲気と、イサクの故郷・和歌山。そしてビアズレーと夢二。作家の
背景というかルーツを知り、なるほど!と腑に落ちるものがありました。 



山名文夫さんの絵の、あぶらとり紙(資生堂)。唯一、手元にある彼の絵が入った
ものなので、この日記を書くときに探していたのですが、なかなか見つからずに 
いました。ハンドバッグに隠れておりました。                












2015/08/19

今季初のナシ、ファイリング中に想う、不思議なご縁のハナシ







今季・初めて、梨を食べました。凸凹や色のせいか、アップで見ると月のよう。
季語としては、秋だとか。酷暑が嘘のように、朝夕は秋の虫も鳴いて、ずいぶん
秋らしくなってきたけれど、今日は、数日ぶりに暑い日でした。夕方まで汗を 
かきかき、ファイル整理。掲載誌など、全部残しておけないので、掲載ページ
と表紙だけ、ファイリングしているのです。作家活動を始めた当初からそうして
いたら偉いのですが、近年始めたことなので、若い数字のファイルの厚みが増し
ていくのを、後続の番号のものにずらしていきました。現在、14巻まである。 



(後日:3冊買い足して、17巻まで表紙に数字を貼りました。十七_◯。)  
初期の記事(取材されたもの、挿絵を制作したもの)一つ一つが、よくぞ、  
お声がけくださった、と感謝しきり。これは初期ではないけれど、      
たとえば2008年3/1号のPen」の取材だって、              
                              ↓                                  


その後の合同展参加と複数の巡回展(&個展)、めぐりめぐってアムステルダムでの
ユイキヨミさんとの出会いなど、沢山の好機を下さったのですが、「紙の特集を  
しよう」思った編集者さんが私の載っていた本を手にしていなかったら、つまり、
その本の編集者が登用しなかったら実現されていなかった展覧会や会えなかった  
人々がいる。タイミング、ご縁、不思議なものです。昨日、東京ポッド許可局で、 
「縁」というのは英語で「ストレンジ・チャンス」って言うんだって、と聞きました。
訳された英語をさらに日本語にもどすと「変な機会」?「変な」「変わった」  
「おかしな」というのは、褒め言葉には聞こえないけれど、予想の範囲内の事柄は 
「うわー、ご縁があるんだなぁ!」なんて驚いたりしないから、人はどこかで予定 
調和的ではない、突拍子もない出会い、巡り合わせのほうが面白い、運命的に  
感じてしまうのかもしれません。なぜ私が絵を作り続けられているのかも、多分、
こういう沢山の縁のおかげ。…と、過去の仕事を見るたびに思います。     


Pen (ペン) 2008年 3/1号 [雑誌]

(…Penの記事、すごく前に転載OKいただいたままでした。やっと写真を撮りました。)











2015/08/18

個展準備日記:ジミ・ジミチ





お盆休みが終わりましたね。編集部なども動き出し、あれこれやりとり。自主企画の
ものは一般の休日、関係ありませんが、次回個展のときに出す冊子の画像調整を、 
コツコツ進める日でした。地味な作業を地道に進めながら「ジミ」と「ジミチ」は 
似てるなあ、と、ぼんやり思っていました。デザイナーさんにバトンを渡し切る  
まであと少し。そしたら案内状を仕上げよう。ジミに、ジミチに、コツコツと〜。 



追記:8/23、やっと画像の下準備が完了!しました。ふ〜。もうすぐ9月、
ということは、個展まで、あと約1ヶ月。




辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
会期/2015年10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)








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