原画の額装を発注するために、初めての個展からお世話になって
いる額やさんへ。先日、すこし立ち寄って、同番組の事、ご報告
したら喜んでくださっていた。ので、ちょこっと番組の葉書に、
展示担当の方と、向かいの書店で待ち合わせ。
待ち合わせできてから、ちょ、ちょっと本を
買って、いいですか、と失礼して、「す」い
曜日発売の「ス」テラと、わ、これは読んだ事が
ないかも、と岡崎京子の「Take it Easy」 を買う。
じゃ、いきましょうか、と額装店へ。ここは、18年前、初個展の
時からお世話になっているだけではなく、まったく個人的な話、
のちのち、欧州旅のときにお世話になることになる在・外国の
友人と初めて・偶然あった日に、この店の前で記念写真を撮った
思い出の場所でもあります。その時、会えていなければ、一昨年
オランダ語がまったく話せないのにオランダ一人旅、なんて無謀
だ、と諦めていたかもしれない。そして、その友人と会った日は
母校の学園祭で、あの画廊(初個展会場)って、どうやったら
使えるんですか?と、何の気なしに口にしたら、手紙本で私が
「ロッテンマイヤーさんのような」と言った、素敵な事務員さんが
直ぐに画廊担当者につないでくだすったのが、そもそも画業を
することになった「始まり」だったりする。「あの日」、もしも
家にいたら、絵描きにもなってなければ、欧州にも行ってない。
はー、あれよあれよと、トントン拍子で、個展、することに
なっちゃった、とドキドキする感じとか。額やさんの前で立ち話
していたときに、オランダ人の男性が、あまりに背が高すぎて
見上げないと顔が見えないよー、と笑ったこととか。その、
人生の重要なターニングポイントともいえるような
日の事を思い出せる景色が、ここ、なのです。
そのオランダ人の方(故人)は、チェロ奏者だったので、
「とと姉ちゃん」のオープニングのための、この作品は、
彼のことや、彼の娘さんのことを想いながら作りました。
人生で二度目のチェロ奏者の貼り絵、一人目のモデルは、
その人でした。これが、その娘さんというわけではない
*
余談が長くなりましたが(笑)お店の中に入ると、
くださっていました。嬉しいなあ。
先日、下準備をしておいたので、さくさくっと額装指示は
進む。ありがたい。手に職のある人との「ツー」「カー」の
やりとりは何か、スパッと気持ちがよい。まだ「いつから、
どこで」とは告知できないのですが(単に、未定事項が多い
だけ、ヒミツというよりも)、近日、関東で、これらの
「とと姉ちゃん」オープニングの原画の一部を、ご覧頂ける
事になりそうです。詳細は、追ってお知らせしますね。
ウィンドーにサモトラケのニケ、そしてお花の香り。
ありがたい、いとしい風景。展示スタッフさんとは、
ここでお別れして、単独行動でお昼ごはんを食べに。
長蛇の列が出来る美味しい店に並んでいると、
小鳥が蜜を吸うために落としたとおぼしき、
ぱつん、と切り口もあざやかな桜の花が
落ちていて、買ったばかりの岡崎京子の
漫画に挟んで、押し花に。
「新しいこと」と呼んでいる制作も、あと
一枚が完成できたら完了だし、今日は、
額装の手配ができた。少しホッとして、
甘いものを買って帰りました。