2013/04/09

コーヒーカップの中の横顔







月・火は個展「K for KIRIE」の中休み。休廊日。いろいろと用事を済ませたり、展覧会を見たりした二日間でした。お世話になっている東京・根津のcafe NOMADに初の自主企画の出版物「K for KIRIE」をお届けに上がりました。マキアートをの飲み終えた時、カップの底に、私の切り絵にも似た女の人の横書を発見しておどろく。レバノン人の絵描きの友人が「コーヒー占い」してくれたのを思い出す。

彼女のは、うさんくさい占い・予言というのではなく、これ半分冗談よ、とか笑いながら、でも真剣にカップに残ったコーヒーの模様を見、言葉にする・読み解く行為でした。それは例えばゴッホが、普通の人なら見過ごしてしまう「普通」の風景を描く時にうねるような空気を筆で表現して、凡人の私達にもその本来の凄みを視覚化して分かるようにしてくれたように、ただのカップのシミの中に物語を見出して言葉にする、というのは創作的で詩的な行為に思えたのでした。

彼女がやっていた事を思い出して、カップの隅々までみてみると、占いなんて出来ない私にも読み取れる可愛い形や、吉兆ぽいマークが、あちこちに出ていて嬉しくなりました。何がどう、ていうのはヒミツ。






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