2014/10/11

「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:ルーブル美術館の別館 in Lens










「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:つづき)「PAPIER - 紙」に参加するために
来たフランス、自分たちの展覧会の前に、車で30分くらいのところにある街・
ランスに出かけました。目的地はLouvre-Lens。ルーブル美術館の分館!  
画廊主のパトリックさんが、皆で行こう、と提案してくれて初めて     
私はその存在を知ったのですが、                    
↓                 



なんと、その建築は日本人の建築家が手がけたそうです。
そして2012年の年末にオープンしたばかり。      





カーブがきれい。日本人の建築家が設計した、できたてほやほやの「あの」ルーブル
美術館の別館、だからかワヌアンでもリールでも見かけなかった日本人の旅行者を、
5人くらい見ました。旅行会社のツアーの一環ではなく自分たちで選んで(わざわざ
パリからも遠いのに)来ているかんじの人々。すごいな。えらいな。アンテナ良好。


建築についてはこちらの記事をどうぞ:ma-che-rie.com/sanaa-louvre-lens/ 





窓の外に見える、とんがった山は鉱山を掘ったときに出た土を盛ったものだとか。
鉱山が閉鎖され、失業者が増え、さびれていく町。なんとかせねば。名所的な  
何かをつくろう!となって、この美術館を作ることになったのだとか。     








入り口には、空港にあるような金属探知機のゲートがあり、ちょっとドキドキ。
入り口のカウンターでオサイフだしつつ、パトリックに「入場料おいくら?」と
尋ねると、オープンしたてだから無料だと。えー。そりゃ文化も栄えますわ。 
入場券は皆ちがう絵柄だった。展示室で、実物を探すのも楽しいね。     




あっ!私のチケットの作品は、これだ!




実物。うつくしい青でした。ガラスケースに入っているものもあるけれど、
ナマで、直に見られる作品があるのが素晴らしいとおもう。       




展示室の中は、霞のかかった鏡のような銀色の壁で、かなりモダンです。 
パトリックさんが教えてくれたこと:壁には、年号が入っていて、手前が 
古代、奥に行くほど近代の作品になっていくのだ、とのこと。なるほど! 
あまり目立ち過ぎないように入れてあるので気づきにくいですが、    
お出かけの際は注目してみてくださいね。               





「ほら、ケイコ、みてごらん」とパトリックさん。なんだろう?と見ると、
そこには猫が鎮座していました。さっきも(本物の)猫にキャッキャして
しまったし、画廊の庭に来た猫・ゼゼットのこともあるし、すっかり  
「ケイコ=猫好き」と認識されているんだわ。ふふふ。         







バルラハってこういう時代の彫刻に影響を受けたのではないかしら、と思う。






ふわぁ、と空気を感じる天使像。15センチくらいだろうか、かなり小さい。
手帳に鉛筆でドローイングをする。自分の手で描きたくなる作品と、写真に
収めたくなる作品とがあって、その違いはなんだろう?と思う。     





手と足

さわっちゃダメなんだろうけど、像を目でさわる。






ふおー、このモザイクもすごいね。と描いてるところ。
*撮影=Le Poulailler・パトリックさん       






わー。ラ・トゥール!まさかホンモノが見られるとは。

これは目に焼き付け、スケッチはしなかった。    
そういう絵もある。                






とてもリアルで、どきっとした作品。静かな存在感。キャプションには
"Saint Francis dead"とあり。聖フランチェスコのことだろうか。  





幼い少女を見つめる母親のような展示の位置関係が素敵と思ったところ
実際は関係のない:モデルが母娘とかではない作品だけれど。    





聖母子像も、絵画から彫刻、レリーフに至るまでいろいろ。母(あるいは聖母)と
いうのは、大丈夫よ、と静かに微笑して見守る存在なのだなあ、と感じる。   





\ねえ、なんで私ここにいるのかしら/                   

…と、言っているように見えた作品も(笑)。私もまさに同じ心地だったけど、
いい意味で。ああ、なんでここにいるのかしら私、だった。右の写真は、展示室
ではなくミュージアムショップにて撮影。兵馬俑のようにズラリと並ぶ小さな 
イビス像(?)。自分用の記念品として一つ、手に入れました。絵葉書も、  
この作品いいなあ、とおもったものがあって(写真・左の子も)、嬉しい。  






何時まで見てもいいよ、と聞いていなかったので予定よりも長居して 
しまったのではないか、と心配になりつつ美術館を後にする。    
さいごに"目が合った"のは、タコみたいな、あるいはドレッドヘアの 
お目目ぱっちりの女の子みたいな元気なお顔。旅日記、つづきます)






この展覧会のための欧州への旅でした:            


「PAPIER - 紙」                             
作家: Maartje JaquetJudith Koning, Charlotte Moufti, 辻恵子
会期: 2014年10月11日(土)〜 11月9日(日)        
会場: Le Poulailler                       
住所: 11 Rue du Saint-Get, 59830 Wannehain, France    




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