2014/12/29

私の「2014」ハイライト ・ よいお年を!







もうすぐ年が変わるので、2014年をふりかえってみます。年明け早々、
1月に山口、4月末〜5月始めに長野へと、個展「日めくりの日々」が  
巡回しました。前年に東京・大阪と巡った後の3、4箇所目。初・山口。 
東京でお店を開いていた店主の新天地・ロバの本屋。山奥で、いい場所で
あった。初めて鹿の鳴き声を聞きました。猫のみーこやん、可愛かった。

長野では、満開の桜を見ることができました。夢のような景色でした。 
東京と、長野と。一つの春に二回も桜、って贅沢で不思議でした。昼食に
信州蕎麦を食べに連れて行って頂いた先で、初めて野生の猿を見ました。
そうそう、長野への巡回が決まったのは消費税アップのせい(おかげ) 
でした。*価格改定シール何枚お入り用ですか?の電話がきっかけ。  




昨年の秋に発表した自費出版の二巻目 「日めくりの日々」は、
少しづつ増刷できることもあり、年末に4版を印刷できました。
ハルカゼ舎の日めくりにハサミをいれて製作した作品集です。 
 
展覧会は思いがけずロングラン(本当は2回の予定が4回に)。 
来場者を中心に、ハルカゼ舎の日めくりのファンになって   
下さった方もチラホラいらして、嬉しい限り。        





昨年の4月号から今年の3月号まで、フレーベル館の月刊・学習絵本の
付録(親御さんのための読み物・小冊子)「み・つ・け・た」の  
表紙を担当しました。書籍の表紙は経験ありますが、月間刊行物の 
表紙は、これが初めてだったような気がします。         





某お仕事で製作しまくっていた黄金週間を取り戻すべく?   
5月末〜6月初めに盛岡再訪、初めての秋田にも出かけました。 
秋田まで飛行機で飛んで、秋田から新幹線で盛岡。ダスティン・
ウォング公演を最前列で観る。贅沢な旅でした。       
念願の、赤い新幹線にも乗ることが出来ました。       




その秋田〜盛岡旅から戻った直後、三重〜奈良旅へ。
仕事と関係ない・「出張」じゃない旅、二つ連続。 

*出張、といえば大阪に2回も行きましたね。   
「Cut!」の搬入・初日と、欧州から戻ってからと。
後者は来年のお仕事関連です。おたのしみに。 





 今年も中央公論新社の図書目録の装幀画と題字を担当。
2006年からなので、9年目!ありがとうございます。



7月に出た本「七十二候を楽しむ 季節の紋切りあそび」では、    
夏の紋切りのデザインを、父・辻賢二郎と、私・辻恵子が担当。   
作者名の箇所に、父娘の名前が並ぶの、「ビバプリゴ」以来の嬉しさ。




7月は子供を対象としたワークショップの講師も、つとめました。
紋切りの本のことも、イントロダクションとしてやってみたり。




奈良旅でお世話になったルミさんが本をみながら製作して、 
新薬師寺(!)の灯籠に貼ってくださったのも嬉しい驚き。 





8〜9月に茅ヶ崎 、10〜11月に大阪、11〜12月に鎌倉で開催された大社
優子さんとの展覧会「Cut!」では、自費出版の画集3冊めも無事刊行。
二人の作品が並ぶだけではない、作品世界が入り混じった展覧会に。 

ちなみに、画集の後書きを書いてくださった黒田真琴さん()は  
写真家で、帽子作家でもある方。この記事の最初の写真で私が    
かぶっている赤い帽子も、彼女の作品です*            





11月にはバンド・She Her Her HersのCDシングル「Sense of Wonder」のジャケットの  
アートワークを担当しました。実は「Cut!」の大阪会場の搬入がおわった夜、欧州出発 
直前に(=やり直し出来ない状況で)製作。二人展と同じコンビでの3度目の仕事でした。




10月:朝日新聞出版の「大学の力 2015」の特集の絵を切り絵で、
エッセイの挿絵を水彩画で担当しました。水彩画の絵が自分に  
そっくりで可笑しかった。            ↓     
  


同じ朝日新聞出版のお仕事で、7月には2回めの「AERA」の挿し絵も。





10〜11月には、フランスのル・プーライエで開催された合同展
PAPIER - 紙」に参加、初めて欧州へ。オランダとフランスを
旅しました。久しぶりの再会や、お会いしたかった人たちとの
はじめましてが詰まった濃い日々でした。上記の「大学の力」
"グローバル"特集ページを担当しているのが出た時に、何故か
アムステルダムにいた事が、こそばゆくもあり、面白かった。

旅先で出会った人たちは皆、とても良い人達で、恵まれてる 
なあ、とか、生きていてよかった、とか、英語勉強しておいて
くれてありがとう、学生時代の私!…と思う。案外、文化的な
「違い」よりも人間として、アーティストとして「同じ」印象を
持つ出来事が多かった。思いやりだとか、色々。      




 

さいしょ、展覧会へのオファーを頂いたただいた時、直感的にロバの本屋(この記事の
冒頭の日めくりの日々山口会場・山奥にある良き店、写真・左)を連想したのだ 
けれど、あながち間違いではなかった。外国に面した海峡の近く(といえば近く)、 
都会とはいえない場所(フランスのほうが町中)。ロバの本屋は元・牛舎で、フランス
会場のル・プーライエは「鶏舎」という意味、実際にニワトリ小屋だった。いなかに 
つくった画廊で、店主のセンスが光り、でも"アートだぜ!"と格好つけない、肩肘を  
張らない、柔らかなオーナーの人柄が人を引きつけるところも似ている気がする。  





こちらは作家本人(私自身)が行かれなかったのが残念でしたが、
フランスで展示した作品は更に旅をして、北欧はスウェーデンへ。

11〜12月にKIKIにて、個展「Dolda Former, Dolda Berättelser
(=かくれたかち、かくれた物語)を開催することが出来ました。
そもそも、初めて欧州にいくのです、とKIKIのオーナーに相談を 
していたことがきっかけ。じゃあ、終わったら巡回展を…と、  
お声をかけていただいて、実現が出来ました。不思議な御縁。  






その他にも展覧会お仕事、させて頂きましたが、ぎゅっと凝縮
させると、私の2014年はこういう年でした。新しい試みは二人展
「Cut!」で、今まで通りの私(の作品)を、外国の展覧会で。  
展覧会のペースも、つめこみすぎずに出来た感じがします。  

まだ発表できないことも含まれているのですが今年は蔵前界隈の
友人たちとお仕事をご一緒できて嬉しい年でもありました。画集
「Cut!」のブックデザイン・渡邉朋子さん、革作家曽田耕さんの
案内状で、写真家の大沼ショージさんと。*あと1つは後ほど。


今年も多くの方々にお世話になりました。

ありがとうございます、おおきに、   
メルシーボークーダンキュウェル!  

来年もどうぞよろしくお願い致します。 

            よいお年を。


                      辻 



0 件のコメント:

コメントを投稿