2015/05/15

「窓」と、ハレの日



 



昨日、ふらりと(宗教的な意味はなく)ニコライ堂にいってイコンが「天国の窓」と
呼ばれていることを知ってから、「窓」という言葉がずっと頭の片隅にあった。昼、
録画で「植物男子ベランダーシリーズ1の再放送:忘れな草の回)を観たら、 
エンディングでかかった「窓」のリフレインがあり、驚く。そして、その曲を 
きいて、画廊主の恵子さんが亡くなったことを知ってから、お通夜もすんでから、 
やっと、ウルッとじゃなくポロリと涙が出て、正直、ほっとする。何か、貯めこんで
いる気がしたから。彼女の画廊で開催予定の10月の個展は、どうなるか不明。昨晩、
やっとホームページなどに「詳細未定」と追記できた中止も、続行も、どちらを 
選ぶにしても、勇気がいるなぁ。ともあれ今日は、聴くたびに故人のことを想える 
曲に出会えた。涙も出せた。少しづつ、気持ちの整理。             


(後日、個展開催・続行が決まりました)




辻恵子 第40回個展「A Heaven in A Wild Flower
会期/2015年10月3日(土)~10月12日(月・祝)*10/5(月)6(火)休み
会場/ギャラリーみずのそら(東京・西荻窪)




夜は、馬喰町へ。組む 東京のオープニングへおじゃましました。馬喰町といえば
洋服の問屋街なのですが、近年(いや、けっこう前から)、カフェや画廊、素敵な
お店などが増えているエリアです。ちょっと渋好みというか、そんなエリア。  




オープニングのケータリングをしてらしたのは、HOME.のフルタヨウコさん。
彼女は、数年前にtrayでの私の個展で1dayカフェをしてくださった方です。 
→ おにぎりのノリを切り絵したのは、彼女のアイデア。        




凛とした器や、カトラリー、ドアノブ(!)などもありました。   
普段、お酒はほとんど呑まないのだけれど、この器の作者と同じと  
おぼしき、白くて薄い器を試してみたくて、にごり酒を少しいだけ  
いただきました。注いでくださったのは、お通夜でもお会いした方。 
今日はお祝いの席だから、その方は晴れやかに着物を、私も赤い服。 





帰り道、電車のドアに貼られたシールが、べろり、と剥がれていて可笑しかった。 

やっと涙がでてホッとして、開店おめでとうございます、と言って、帰宅してから 
フェイスブックを見ると、もう何年も前に結婚していた友人夫妻が挙式した写真。 

世の中、別れや悲しみだけじゃないんだぜ、開店もお慶びもあるんだぜ、という  
一日の終わり方。そして人生はつづく。なかなかオツでした。          




一つ、お知らせ!本日公開された、ウェブマガジンArt of Livingのコラムの
挿絵を制作しました。第二回は5/23に更新予定です。          





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