2016/04/30

4月さいごの日、観劇と山手線とガチャピン





朝ドラ関連で思いがけず取材など、盛りだくさんだった四月。
月末に、やっと家族と「打ち上げ」のような昼食会をして、 
ふらりと観劇もして、気持ち的に一段落→ 五月一日からは 
ググっと奈良での個展のことに集中して、進めてゆきます。 

           (という宣言で身を引き締める作戦)





どうでもいい話:劇場に向かう山の手線が、初めて乗った・例の
(初登場の日にトラブルあってニュースになった)新車両だったの
ですが、わー。すごいなぁ。ここにも液晶画面が。三連で。とか
驚いてキョロキョロみまわしてた直後に、劇の始めのほうに、 
その新車両の話が台詞に登場して、びっくりしました。    
鉄道の整備士さんの役の人が、おりまして。         

*



ふらりと(予備知識・ほぼなしで)観にいったのは、こちら。
劇団→はえぎわの俳優・川上友里さんが客演で主演。    

数日前のインタビューのときに、お店にいって食事をする事は
演劇と似ていて、自分でお金を払って、そこに行って、自分の
舌で味わわないと、体験できないというところが似ている、と
話したことをぼんやり思い出していた。演劇、やってないし、
全然くわしくないんですけどね。「その場」にいないと、  
時間を割かないと、いけない、本のように、絵のように、  
「もの」として残せない(が、記憶に残る)という共通点。  

東京芸術劇場、ビルの上の部分、前に見上げた時にも    
思ったけど相変わらずガチャピンみたいでした。      


◎◎
==
==





2016/04/29

家族と、ととOP「打ち上げ」@ 老舗蕎麦店









世の中はゴールデンウイークなので、私も少しお休み気分で、
やっと→「とと姉ちゃん」オープニングの打ち上げランチに、
ゆきました。家族と。神田のまつや。初めての、まつや。  
明治17年創業だそうです。1884年!           





数日前にこの老舗の蕎麦店に営業日の問い合わせ電話をしたとき、
忙しい昼時にかけてすみません、つっけんどんな対応だったら  
どうしょう…と思っていたら「手前どもは◯曜日だけがお休みで 
ございます」と、やあらかい初老の?男性の声。手前どもなんて 
素敵な言葉遣い、生で初めてきいたかも、よいねえ。"てめえ"じゃ
なくて、"てまえ"ども。声の主はきっとあの方だわ!と遠くから。




相席した家族の小学生くらいの男の子が、今迄食べた中で一番おいしい
お蕎麦だ、素晴らしい!みたいなことを言っていて、こんな美味しいの
小さい頃に知っちゃうと後で大変だぞー、「俺、蕎麦職人になる!」 
とか言い出したりしてね。角がぴしっとしたおそば、最高でした。  




東京で大晦日に年越しそばを食べている人々、という報道が 
されるときに写るのは、たいていこの「まつや」か、あるいは
すぐ近くの「やぶそば」で、私はどちらかというと「やぶ」派
というか、独特の節回しで音楽のような「いらっしゃい〜〜」
が大好きなのですが、今日は入らず。3年前に火事に遭った後、
再建したのを「よかったねえ」と眺めて帰りました。蕎麦屋の
行列は、(回転が早いから)ン時間待ちなんてことはなく、 
たかが知れてていいね。お客も心得たもので、食べたらスッと
出て行くのもいい。生粋の江戸っ子ではないけれど、なんだか
江戸の粋、ってかんじで素敵な空気感の場所です。     




2016/04/28

朝の制作→ 死後くん展「GW音頭」






朝の制作。SD..P(スチャダラパー)ではない。
こちらも、少し前からスタートしている仕事。 
そろそろ公開でしょうか。          



午前中に一仕事、完了させられたので、心置きなく
外出ができるぞー!と、思ったら、そういえば、 
雑誌掲載の文字校正の返事が来ている頃じゃない?
と、あわてて出先でメールチェック。そしてまた、
おでかけモードに戻る。新緑がきれいな季節。  



来たぜ、吉祥寺。にじ画廊。絵描き仲間・死後くん
個展「GW音頭」、今日から5/10まで開催中ですよ。




雑誌「ポパイ」の裏表紙をめくったところの漫画の
人、とか、NHKの深夜番組「眠いいね!」の昔話の
絵の人…と、よく説明のときに言っています。  




作家近景。笑。死後くん、なんてドスの利いた(?)
名前ですが、ナイスガイです。そういえば、今朝制作
していた切り絵(SD+α)が、SDP(スチャダラパー)
みたいだなあと思ったのは、先日死後くんがSDPの 
ライブ会場で販売された本の挿絵を描いていたから、
というのも大いにあり、だと思います。      




ともあれ、死後くんの個展、5/10まで開催中ですよ。 
絵や、ちょうちんや、手ぬぐいや、湯のみもあります。
いい意味で肩の力が抜けていて、おかしみもあって、 
おもしろい。顔はめ看板(?)もありますよ。是非。 














2016/04/26

朝ドラきっかけ取材・その2、の日



奈良展の案内状の端に?と制作しておいたパーツを来客中に机の上に
置いておく訳にもいかないし…と、さっと構成したら、デザイン的な
一枚の絵に化けた。とことんシンプルな案内状も良いかもなあ。  


今日は朝ドラがきっかけになった取材・その2の日でした。
取材を受ける前に面識のある方がたまたまインタビューアー
だった、というか、話すと長いのですけれど:私の個展に 
いらしてくれた方が、個展会期中にケータリングをして  
くださった方のお店を気に入って、そこで個展をしていた 
絵描きでライターの方と出会いお仕事をした、ので、辻さん
にもご紹介できたらいいな、とお会いしたことがある方。 
そして別の共通の友人もいる方だったのですが、今日、  
二度目でお会いしたら「じつは辻さんが載ったPenに、僕も
文を書いてました」と教えてもらって、さらに驚きでした。
何の取材だったかは、また、発売が近くなったらお知らせを
しますね。写真は、いただきもののクッキー。美味しい上に
ばっちり成分表が書かれていて、すてき!となりました。 






取材が終わったあと、間髪いれずに外出。遠方で展覧会を
したときに企画をしてくださった方が、出張で東京に来る
とのこと、昨日、ご連絡いただいていたので、短時間でも
お会いできたらいいですねー、と話していたの。青山の 
ブルーボトルコーヒー(ってどこだ?)と、ネットで  
調べて(笑:そんな東京人もいるのですよ)、お茶して、
お土産を交換こして、握手して「ではまたー!」。   
SNS社会になって、久しく会っていない気もしないような
不思議な感じだけれど、直接会って話すというのはまた、
大事なことだよなあ、と、インタビューアーさんと、  
遠方のその方と、話をして感じた日でした。      




表参道の交差点の花。白と黄色、わわわわーと
さわがしい乙女たち、ってかんじで可愛い。 
パシャリ、と撮って、本屋をのぞいて、   
雑貨屋で肌色の色鉛筆を買って帰る。    








2016/04/25

片付けの手を止めたもの:お絵かき、紙片、香港の掲載紙








昼食後のお絵かき。スタッフの名前もオープニング映像に登場する:
月曜日の録画を観てて気がついたけれど、朝ドラ「とと姉ちゃん」は
今週から演出家が変わってるようですね。先週まではチーフ演出家の
大原さん、今週からは岡田さん。ドラマガイドの巻末に、演出家・ 
四人のお名前あり、そのうちの藤並さんが、私の絵でオープニングを
と、お声がけくださった方。きくところによると6月位から藤並さん
演出なのだそうです。楽しみです。               



ドラマ「とと姉ちゃん」のオープニング、宇多田ヒカルさんの
ミュージック・ビデオ「花束を君に」の制作中に出た、小さい
小さい紙片、捨てずに大まかに色分けして分類→ 袋にいれ、 
片付ける。"もうこれは流石に小さすぎて使えないだろう"と、
資源ごみにしようかと、すくい上げると不意に小さい(かぶる
ところが5ミリくらい)の帽子が出てきて、作りかけの人物像の
頭に乗せてあげたりして、片付けの手が止まります。    




あー、懐かしい!というもの(香港で取材を受けたときの
掲載誌・掲載紙)が、出てきたりとか。明日は、朝ドラの
お仕事が引き金になっての取材、2つめ。あれこれ飾って
いる壁面を少し模様替えして、先日手に入れた線画を壁に
飾りました。はだか(シートのまま)で飾ってる絵も多い
けれど、"額装してあると、いいわぁ"と他者作品で再認識
しました。ピシっと、しまって、いいですね。     



お片付けするのに外に出かけるわけにもいかないし、
せめてものご褒美に?音楽をぽちっと購入する。  
大橋トリオ、大好きなドラマ「植物男子ベランダー」
のエンディング曲を歌っているひと。とってもいい。










「とと姉ちゃん」ドラマガイド①に、小川純子x辻恵子の対談記事











NHKドラマ連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の
ドラマガイド(Part 1)が、NHK出版より、
3/25に発売されました。出演者、脚本家、 
主人公のモデルとなった「暮しの手帖」の 
大橋鎮子さんのこと等々、ドラマを更に  
楽しめる内容になっています。      




"タイトル・バック制作の舞台裏"として、オープニング映像の
監督の小川純子さんと、貼り絵を制作した私・辻恵子の  
対談記事が掲載されています。原画や、実際に放送される 
画面も数枚掲載されております。是非ごらんください。  



【 Amazonでの商品ページ 】




おまけ


               → 取材の日のこと   









後日追記:小川純子さんとは、宇多田ヒカルさんの「花束を君に」のミュージックビデオでもお仕事しました:

2016/04/24

成瀬憲子さんの「ペラ本」





とと、花束、一連の制作で混とん気味の仕事場に来客予定。
急ぎの片付け中に、個展をしたことがあるバナナムーン= 
成瀬政博さんの美術館なのですが:政博さんの奥様で、彼女
自身もアーティスト・成瀬憲子さんの手づくり本が出てきま
した。ぱらぱらとめくる。手書きの「ペラ本」。星が沢山 
詰まった、メイド・イン・チャイナのゴムボールつき。  
憲子さんアトリエ?資料室?カオスで面白かったなあ〜、
片付けの手がとまる。→【憲子さんのサイトはこちら】。
憲子さんのアトリエは屋根裏部屋。沢山のスケッチブックや
書きつけられた言葉の断片が棚に貼ってあったり、写真や、
蚤の市で手に入れたような玩具なども置かれていて、兎に角
すごかった。ここは見ちゃダメ!というの無しで、頭の中を
覗いているような面白さでした。…ご自宅の一室なので、 
一般公開はされていないのですが。絵描きたるもの、或いは
小説家なんかもそうかもしれない、作品を作り続けるのは、
溢れ出るから、だったり、そうせずにおられないから、  
というタイプの人もいるのだとおもう。自分で言ったこと、
描いたことを時が経って紗がかかったように少し忘れて  
しまっても、モノとしてそこにある、というのは、まさに 
制作した「当時の」頭の頭の中をのぞいているのに近いの 
ではないかしら。自分自身でも、昔の作品をみて、はっと 
したり偶には赤面したりする事もある。自分が作った作品に
対して言い訳せず、そのときはそうだ、と直感を信じていた
というスタンスのほうが隠したりするよりも格好よいように
思う。間違っていても。見せたい部分の自分だけじゃなく、
見せたくない部分の自分が露呈してしまっているような作品
も、もしかしたら隠れている・入場した人が何を見つけるか
何が出てくるかわからないアトリエに、受け入れた人だけ 
とはいえ、「どうぞご自由にご覧になって」と放流して・ 
見せてくれた憲子さんはものすごく、私のなかで格好が  
良い人なのです。並ぶもののセンスは、もちろんの事。  





2016/04/22

つばめグリルの角砂糖







搬入、打ち上げの翌日は休む日。つばめグリルの
お砂糖の包みが可愛らしかったです。     

2016/04/21

「貼」を貼る→ 「とと姉ちゃん」展の搬入へ





奈良での個展の題名の案を、まずは切り文字を
作って見てみるところ。連日、なにかしらあり
気忙しかったので、今日は日中ほぼお休みにし
て、夕方、出かける前に、昨日の晩に仮配置を
したものを固定してみる。そして、外出。  




\スタジオパークからー?/


\こーんばーんーはー!/

(すみません、やってみたかったのです)
東京・渋谷のNHKスタジオパークで、
4/5から開催中の…         




「とと姉ちゃん」展、こちらに、4月22日から、
同番組のオープニング映像のために制作した
辻恵子貼り絵作品6点が仲間入りします。


てきぱき、てきぱきと設置作業をしてくださる 
NHKアートの皆様。手際の良さに見とれました。
普段の個展(自分でトンテンカン、やります)
と違って、拝見しているだけだったので、他の
エリアも、誰もいない館内を探検しました。 
その写真は、また後で追加するかも?    



スタジオパークは一度来たことがあるのですが
3つのエリアに分かれていて、けっこう広い。
私の作品が並ぶのはAフロアの02、スタジオ 
ギャラリーというスペースです。正面入口を 
入って直ぐのところ。           


ちょっとシュール。これと、誰もいない館内で
向かい合うのは、やや怖でした。笑




スタジオパークのエントランスホールには
大きな、岡本太郎の作品がありました。 
「とと姉ちゃん」に関わることになりそう、
という始動したばかりの頃、初めて局で
打ち合わせをしたあとに、渋谷駅の岡本
太郎作品「明日の神話」の前で…   

\えいえいおー/

…と、やったので(この頃はまだ、写真家ぬきの
「えいえいおー」でしたが)、感慨深く、スタジオ
パークの岡本太郎作品を眺めました。10/13に
「明日の神話」の前でえいえいおー、して、今日・
4/21は「天に舞う/Dance of Joy」を見て、 
「とと姉ちゃん」の原画を飾ってるー、と。   







スタジオパークでの作業が滞り無く進んでいたので
お先に失礼して、次の目的地にいく…その途中に、
以前(2013年でした)、植田正治展に行った事が 
ある画廊・アツコバルー、何展をしているのかな?
と見てみると、なんと、植田正治展でした。広い 
画廊で、ぽつねんと鑑賞する時間、贅沢でした。 




そして、会食。たまたま、「とと姉ちゃん」の
原画を飾る日と、同番組のオープニング映像の
打ち上げが同じ日でした。普段お会いする時は
仕事の話しかしない・できないけれど、色々と
興味深いお話を伺う。それから先日こんな風に
仕事の後のお疲れ様会のような会食の時に、 
通された席の隣に映像監督のお友達がいらして
「引きが強いねえ、純子さん!」なんて言って 
いたのだけれど、同じく私もそうなのか、 
向かいの席に「えっ!◯◯さん!?」という
再会があり、面白かったです。番組はつづく
けれども、「お疲れさま」会で一段落?が 
できたかしら、まだまだ、実は、続いている
こともあるのだけれど。         






2016/04/19

イノダのアイス、熊本館の長蛇の列、宇宙の「宇」






PCとにらめっこしつづけていたら、外に、外に行かねば!
(息が詰まってしまう!)となって、気分転換に、どこ行く
とも決めず外出。電車に乗り込むと、ばったり「お久しぶり
です!」な方に声をかけてもらって、数駅、立ち話。今日は
イノダコーヒのアイスクリームメニューをコンプリートした
記念日となりました。レモン、モカ、マッチャ。隣席の 
会話はシェルターから、年金や保険について。「先生」と
呼ばれる老紳士の一人称が「ぼかぁね」でした。先生、と
いえば、母校の方から、二回目の講義の打診あり、受ける
ことにしたばかり。前回、はじめて高校生の前で話をした
のは2009年だったようです。             





 てくてく、無目的散歩。本屋さんに寄ったり。
銀座熊本館の前を通る。
銀座・熊・本館… 
ではなくて銀座・熊本・館。くまモンと  
いえば、翌日(20日)に知ったのですが、 
宇多田ヒカルさんのシングル・コレクション
2のデザイナーは、この、くまモンと同じ、
good design company水野学さん。  


Utada Hikaru SINGLE COLLECTION VOL.2【通常盤】

"宇多田ヒカルの「宇」は宇宙の宇なんだなあ"と 
再認識したジャケットで、初回仕様は、宇多田さん
がクマ好きで→クマ型のお守り付、と洒落てます。
余談が長くなりましたが、水野さん描き下ろしの、
くまモンxくまちゃんステッカープレゼントや、私が
ミュージック・ビデオの絵を制作した花束を君に
をギフトで何方か(御父様・御母様など)に送ると
売上の一部が熊本への義援金となるキャンペーン
始めたようですよ。*キャンペーンは6/19まで。 







上から見る、長蛇の列。たぶん単純に「こんなに並ぶなんて、 
何て日本的な光景なの!」と写真を撮っている(かもしれない)
西欧人の観光客さんに、これはね、被災地を想っての行動なんだ
よ、と教えてあげたい気持ちになりました。         



さきほどの上からの写真を撮ったのは、新しく
出来たばかりの東急プラザ銀座。いつぞや、 
銀座のメインストリートに、免税の家電量販店
が出来てから、いわゆるバクガイの人が増えた
なあ〜と思って、さ、さらに大きな免税店が!
と、警戒心まるだしでいたのですが、日本的を
意識しつつも、日本人にとっても異国情緒が 
感じられるような不思議な雰囲気で、案外  
楽しんで、京都の珈琲豆を買って帰りました。