2017/02/23

「暮しの手帳に教わる日」 & 砧公園(花森安治展)に行く日






2017/02/23:自主企画本「日めくりの日々」で切り絵作品にしたハルカゼ舎の日めくり、2月23日の言葉は、「暮しの手帳に教わる日」でした。        

右に写る「暮しの手帖」第1号は、昨年、私がオープニング映像の絵を製作した朝ドラ「とと姉ちゃん」の放送開始日に、古物商の友人がプレゼントしてくれた思い出深い一冊。  
       → その時の話はこちら

左上は、4月まで世田谷美術館で開催中の(言わずもがな、「暮しの手帖」編集長の)花森安治さんの展覧会のチラシです。同誌の編集部の方から招待券、頂きました。感謝!   

左下にあるのは「とと姉ちゃん」の主題歌で宇多田ヒカルさんの楽曲「花束を君に」のキャンペーンで作ってくださったフォトプロップです。        




2月23日:ハルカゼ舎の日めくりが「暮しの手帳に教わる日」の日には、世田谷美術館に出かけられなかったのですが、学生時代の友人夫妻と都合を合わせて、数日後に出かけてきました。美術館がある砧(きぬた)公園は小春日和で、梅や木瓜が美しく咲いていて、ピクニックシートを広げてくつろぐ家族づれがいる週末でした。     





「僕は編集者である。僕には一本のペンがある。」という入り口の文章を見て、つい脳内で英語に変換してしまって、「I am an editor. I have a pen」(…ピコ太郎?)と思ってしまいました、ごめんなさい、花森さん。      

展示されていたものは圧倒的で、例えばりんご箱で作った椅子の洒落たデザインだとか、手書き文字のポスターの存在感だとか、言葉の力だとか、デザイン力だとか、目の付け所、そして具現化する力、人に押し付けず、でも「おっ」と思う、気になるようにするチカラ。   

職業にカテゴライズしたら編集者で画家でコピーライターでライターでデザイナーで・・(まだまだ、ありそうだ、恐ろしいほどだ)。           

柔和な世界観と、怒号のような強い語調と眼光の鋭さのギャップ。男性的な頑固さと、女性のような柔軟性を兼ね備えた存在だったのかしら、と思う。実際の彼については深く知らないのだけれど(勉強中です)、ドラマ「とと姉ちゃん」で常子(大橋鎭子さんがモデルの役)は「とと姉ちゃん:父としての娘」で、花山(花森安治さんがモデルの役)は「かか兄ちゃん:母としての息子」で、その二人がタッグを組んだ時にできたのが、あの雑誌だった。                  

男女、どちら側の視点や立場に立って物事を考えられる公平さというか、普遍性は強いな。          

戦時下に、「進め 一億 火の玉だ」など、戦争に向かう情勢を後押しするような文言やポスターを作っていたのが資生堂の初期のデザインなどを手がけた山名文夫らの集団(で、花森さんも属していた)「報道技術研究室」だったと知って、驚いた。花森さんについてはドラマで知っていたけど、あんな優美な世界の山名さんまで!!という驚き。が勤めていたような広告代理店の走りか、とも思う。 






友人夫妻と小さな子供たちと一緒のお出かけだったので、さっと展覧会を見て、外へ。遊具で遊ぶ友人の子を見つつ、積もる話をする。



生まれたての、この子とは「初めまして」でした。   





帰り道に、友人夫妻の車の窓から鯱丸邦生さんの作のロボット兵(ジプリ美術館)が見られたのも嬉しかったです。実はお初です。








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