2017/08/16

雨ふりの日、みずのそらにお礼を言いに行く







8/16:涼しくて雨ふり。梅雨は梅雨らしくなかった
今年ですが、今頃になって梅雨のよう。ニュースに
よると、「40年ぶりに16日連続雨」だそうです。 
*一日中ではないにせよ、連続降雨。



来月の佐渡でのイベントでの出張のための
新幹線の乗車券(往路)を受け取ってから
西荻窪のギャラリーみずのそらへ。この 
画廊は、二回の個展を開催した場所:  



最初の個展は2013年HASAMI BOOKSをスタートした時。
この個展をするきっかけになったのは、その前年のNew 
Year Greetings展(年賀状展)にお誘いいただき、会期中
初めて伺って、ご挨拶したら画廊主の小峰恵子さんが  
「あなたが辻さん?お会いしたかったのよ!」というような
流れで、あれよあれよと、15分か20分も経たないうちに、
会期まで決まっていたんでした。インスピレーションと、
行動力とチャーミングさと、すごいな!と思ったなあ。 
この個展がとても充実した時間だったので、いつかまた、
ここで個展をさせてください、とお願いしていたのが、 
下の案内状の、2015年、第40回目の個展でした。    



実は、この会期の前、5月に画廊主の小峰恵子さんが
他界してしまいました。冗談半分、いや、命の危機を
感じたことのある二人、半分本気で「お互い、生きて
たら開催しましょうね」と言っていたので、その言葉
通りに考えれば、あの広い会場を、画廊主の支えなく
一人で作り上げるのは難しいのかもしれない、無理を
せず、「開催しない」という選択肢もあるのかも、と
思っていた時に、ご子息の健太郎さんが、母が決めた
展覧会はやり遂げたい、と説得してくださり、よし!
やる!と、何かこう、ただ自分のためだけの個展では
なく、故人の恵子さんに捧げるような展覧会になった
ような気がしています。ちなみに、この個展の搬入
終わってホッとした帰路に、NHKドラマ「紅雲町珈琲屋
こよみ」でお世話になった方からの着信に気づき、  
折り返し電話すると、それが朝ドラ「とと姉ちゃん」の
オープニングについての打診だった、という、そんな
思い出もあります。(1)最初の打診の着信、電話 
(2)演出家の方と画廊でお話し (3)映像チームと
打ち合わせ前の打ち合わせも、みずのそらと結びつく
思い出です。                  




常設コーナーに飾られた大きな絵は、いつか
画廊主だった恵子さんが「辻さんの絵で、 
大きいのも見てみたいわあ」と仰っていた事
を、没後にですが(第40回目の個展で)発表
したものです。今開催中の展覧会の後は、 
休廊なのか閉廊なのか、お休みに入ります。
寂しくはあるけれど、こんな素敵な場所で 
展覧会ができたことは私の中で宝物のような
時間でした。恵子さん、健太郎さん、どうも
ありがとうございました。        


 





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