2018/01/28

長旅した原画を戻しつつ思う「切り絵以外」の事





1/28:朝日新聞の購読者に配布される小冊子「スタイルアサヒ」の
表紙(2015年度)の原画を額から外す。2016年の奈良での個展
当初、この原画をお見せする機会を設けたい、と会場の方に相談
したのでした。その後に朝ドラ「とと姉ちゃん」のオープニング
映像に私の絵が起用されることになって、これは「スタイル  
アサヒ」の切り絵だけではなく、朝ドラの貼り絵も展示しよう、
と方向転換をして、個展の後に額から外したものの、その後また
旅へ。北九州展、作品集出版記念展(佐渡、新潟、金沢、愛知
2箇所、久留米)。やっと、今度こそ「お疲れ様」という気持ちで
作品ファイルに戻しました。ブログの何処かに書きましたが、 
この記事?)そもそも、NHKのドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ」の
お仕事をした時に、私のことを覚えていてくださった演出家の 
方が、「スタイルアサヒ」の表紙(写真から人物像を切り出した
切り絵作品)をご覧くださって、「とと姉ちゃん」に声をかけて
くださった。そして、結果的には写真からの切り絵ではなく、 
絵本「かげはどこ」のような、パーツごとに切って貼り合わせて
作る貼り絵で制作した。2008年の初個展の時から、絵にも色々な
やり方や画材があるけれど、より・私らしい(独自のもの)は、
切り絵だな、切り絵の辻さん、辻さんといえば切り絵、と言って
もらえるまでは切り絵メインでやっていこう!と、思っていて、


とはいえ、当時はまだ切ったあとに彩色をしたり、切った後の紙を
一緒の画面に配置せずに捨てていたり(一緒に並べたほうが、より
あなたの作品らしい、と教えてくれたのは、初個展にいらした、 
見知らぬお方、あるいは母校の掃除のご婦人だったか?)、自分の
スタイルは、これだ!というのを、わりに早くに自覚していた。 


「スタイルアサヒ」の始動の頃は「そろそろ、切り絵じゃないのも
やりたいな!」と思っていたのだけど、お声がけいただいた  
きっかけが、まさに写真からの切り絵(大社優子さんとの二人展
Cut!」)だったので、結局まだ、その時期ではないのかな、と
切り絵に心血注いだ仕事を見て、貼り絵の大仕事(朝ドラ)に
繋がった、急がば回れ、的な、思い出深い仕事でもあります。






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