2019/03/08

二度目のTIS総会、”舌の上の旅”





3/4:二度目の(会員になって二度目の)TIS総会のために表参道〜原宿のあたりへ。
あ、そうだそうだ、初個展の前にミニ展示したのは同潤会アパート(現在は表参道
ヒルズが建っている場所にあった古いアパートメントの一室だったなぁ、と、一棟
だけ残された同潤会アパート時代の建物をみて思い出しました。オシャレすぎて?
あまり馴染みないエリアだけど、あるいみ原点なのだなあ。          




この日、本当は総会の前に行けたらと思いつつ、時間配分を間違えてしまって

体感できなかった諏訪綾子さんの展覧会「Journey on the tongue」へは4日後に

再訪できました。数日間、制作つづきで疲れた脳を、舌から旅に連れて行って
もらうような体験で、リラクゼーションの何かのようにリフレッシュというか
リセットされました。終わったの?かな?と、そのまま目を閉じていたら、 
諏訪さんがポンポン、と優しく肩をタップしてくれました。←耳栓着用の為。

(会期終了したのでネタバレしても大丈夫なのか、な?こういう風にゆったりと
座り、耳栓をし、口に棒の付いた飴を含む。舌の上から、骨伝導のように 
音が聞こえてくる、他の人たちには、はたから見ていても何も聞こえない)



下の写真は過去(5年前、2014年)の諏訪綾子さんのイベント @ 新宿伊勢丹:


彼女がテーマにしているフードクリエイションの活動は、以前伊勢丹新宿で拝見した
ことがあり、ゲストが美しい何やらを食べているのを、見ていたことあるのですが、
体感したのは今回が初めてでした。最初に(時間足らずで)行った時は、同じく総会
に参加する作家仲間も誘おうかな、と考えていたのだけれど、独りで体験した後で、
これは何というか皆で「わー、すごいねぇ」じゃなくて、もっと個々の、一人一人の
中での"旅"であり、選んだものによって・受け手によってきっと印象も違うんだろう
なあ、と感じました。                            



food creation   フードクリエイション | 感覚であじわう 感情のテイスト

パラパラと拝見した、この作品集に書かれていた事にも通じる部分があると思う
(うろ覚えなの)のですが、それ・個の体験であるというのは食事にも通じるもの
なのかも。みんなで食べるゴハンは美味しい・記憶に残るものだけれども、それ
とは別に、例えば、私個人の話では、例えばかつて通ったノマドひなぎくなど
味わったあれこれ、過ごした時間のこと、食の思い出は、その店が無くなったり
したら、似たようなものは食べられても、まさにこれだ!っていうのは二度と 
食べられない、に等しい。それは演劇のようにナマモノというか、その場に自発
的に足を運び、お金を払い、観、聴き、味わい、体感し、時間を過ごしたという
ことが受け手の血となり肉となるというか(いや、栄養面の話ではなくて:笑)
いい店なんだってー美味しいんだってーと伝え聞いただけでは、本当に知って 
いることにはならない、というか。                    




諏訪さんのフードクリエイションも演劇的な演出がしっかりされていたりして
(それに、今回の展覧会のオープニングにも出演されたデルのマリさんが  
出演していて、「Journey on the tongue」も知ることができたのだけど)、 
食と演劇、「その場にいないとダメ」感で通じるものがあるのかも。    
思いつくまま、つらつら書くと、私の作品づくりは余り観念やコンセプトは
大事にしていなくて、いうなれば私の我を表現するんじゃなく、作者自身は
そんなに偉くなくて、素材や絵が「どうなりたがってるか」を感じ取って、
それが形になるのを手伝う役割、みたいな感覚がある。         



本人遺産  本人伝説 (文春文庫)

でも、人は人、自分は自分、なので?コンセプチュアルアートも嫌いではなくて、
諏訪さんのワールドは正にコンセプトありきというか、この作品世界を作る・ 
皆様にお届けするのは諏訪綾子でございます、と表に立って、看板となって、 
我がしっかりあるところがよい。←名前を同グループに入れていいのかどうか 
(作品の雰囲気が違いすぎて)分かんないけど南伸坊さんなんかも諏訪さんサイド。
私はその点、裏方気質なのだろうなぁ。とも思う。結論なしですけど展覧会の感想
忘れないうちに書きとめときます。*ちなみに南伸坊さんには、TIS(東京   
イラストレーターズ・ソサエティ)の総会でも再会しました。私がTIS会員に  
なった昨年は理事長に就任した南さん、今年は小池アミイゴさんが理事長に。 
これもメモ、メモ。                           



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