2019/11/23

「白蛇伝」を観に行く







11/23:朝から映画館(新宿・シネマカリテ)へ。先日まで
放送されていた朝ドラ「なつぞら」の主人公のモデルにも
なった・アニメーターで、私個人としては初個展の時に 
出会えた素敵な人(といいつつ、私は彼女のアニメーター
としての仕事は余り知らなかった)・奥山玲子さんが、
動画で関わった「白蛇伝」(1958年、昭和33年)を初めて
観る。叶精二さんの本『日本のアニメーションを築いた 
人々』によると、奥山さんの初仕事で、和尚がおむすびを
食べるシーンやイタチの歩きなどを担当したそう。   




写真の左側にいる、魚の妖精のキャラクターはニコニコして
いて、「かぐや姫の物語」の侍女を思い出したしコロコロして
二足歩行するパンダは漢方のキャラクター(手塚治虫がキャラ
デザらしい)を思い出した。←もちろん、それらの方が、この
作品に影響されているのだろうけれど、時系列的には。   

動物同士のケンカだけど今なら暴力的すぎてダメ!と自粛し
てしまいそうなシーンだったり、白蛇の妖精・パイニャン
色っぽいかんじ(色っぽすぎない、下品ではない色気。昔の
・1950年代の…って、「白蛇伝」と同時代か、のバービー人形
みたいなかんじ)、たまに、え、これをこの時代に??っと
いう、コンピーターで作ったみたいにきれいな星空や、赤い
何か(冥界に突入するときの星雲?)があったり、声優が、
森繁久彌、宮城まり子と二人だけ、いろんな声色で演じら
ているのにも驚いた。                 



物語は相入れない世界に住む二人の愛というところで
「ロミオとジュリエット」だとか、「人魚姫」とか、 
色んな普遍的な物語の要素が見て取れた。     

あの時代に、これを一枚一枚(手作業の)セル画で 
作っていたのだと思うと、気が遠くなるような思いが
して、何かメモするかもと膝に手帳をスタンバイして
いたけど、一瞬たりとも皆様の血と汗と涙の結晶を 
見逃しては失礼な気分で凝視していました。    








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