「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記：フランス・リールでの夕食

（「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記：つづき）展覧会の搬入作業を終え、夕食を　
食べに会場があるワヌアンから車で20分くらいのところにある隣町"、リールへ。
歩道も車道も石畳だ〜。もし、日本からオランダ、車でフランスの会場まで来る
ルートを選ばなければ、飛行機を乗り換えてリール空港を使うことになっていた
ので、リールってどんな所？と人にきいたり旅行書をいくつか手にとったけど、
どれにも載っていなかった。"旅行書に載っていない街に行くんだ私！"と、　　
びっくりしつつも、愉快でワクワクしたっけ。　　　　　　　　　　　　　　　





いろんな表紙があるメニューのうち、Ville de Lille（リール村）、と
書かれたものがありました。後で聞いたところによると、ここは　　
フレミッシュ料理のお店だとか。　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…（あとで見てみよう、ここ）






手書き文字のメニュー、よいなあ。ポム、はリンゴだよね、とかボンヤリは
分かるけど英語のメニューを出してもらって、よし！これにする！と決めた
のは…英語の説明で：Beef stewed in amber beer with gingerbread 　　
and brown sugar、と書いてあったLa Carbonade Flamande。　　　　　
　　　　↓

じつはオランダからのドライブ途中で立ち寄ったドライブインでフライドポテト
買おうかと思ってたんだよ！本場の（というか文字通り）フレンチ・フライだ！
と、よろこぶ私。下の部分：ゴロッとしたビーフシチューも美味でした。　　　
リンゴにドロリ、と暖かいチョコレートをかけたデザートも食べました。　　　
フランス＝ワインのみ！かとおもいきや、地ビールもあるみたい。　　　　　　

上の写真は、ユーディット。席についた6人のうち、1人（シャーロット）は英語を

まったく話さず、1人（マールチェ）はフランス語も英語も堪能…なので皆の通訳に

いそがしい。2人（私とユーディット）はフランス語は分かるところもあるけど、　

話すのはあまりできない。2人（画廊主夫妻）は英語は話すけどあまり得意じゃない

…でも、通じあってるというかんじ。どんどん日本語が通じなくなる旅程なのだ、

と笑っていたけれど、もしかしたらこの日が一番、日本語が通じない度が高い上に

英・仏でなんとか通じ合おうとする日・仏・蘭の皆さん、という面白い日でした。
頭の中に日本語がほんのすこ～ししかないって状況はへんてこだった。　　　　　

画廊主のパトリックさんが撮ってくれた写真。楽しそうですね、私。

当たり前だけれど同じヨーロッパでも、オランダとフランスは全然ちがうんだな。

アメリとか、雑誌の「Olive」の世界観というか。それから、サイドの髪を大胆に　

刈った洒落た髪型のウェイトレスさんがいて、むかしcafé NOMADで働いていた　

女の子を思い出してた。華奢なところもよく似てる。シャーロットさんとは　　　

レストランで別れる。また明日〜、とフランス風のホッペを合わせる挨拶、まだ　

慣れない、あ、そっか、そうやるんでしたココでは。…と、ドギマギ。車をとめた

パーキングに向かう道すがら、日本料理のレストランの看板で「縄文」という　　

文字を見かける。リールで日本語を見るとはね。　　　　　　　　　　　　　　　

パーキングに到着。あれ、パトリックさん（画廊主）どこ行ったの？

なかなか来ないねえ、と待ちつつマールチェとユーディットの写真を

撮ったりしていた。おどける二人。　　　　　　　　　　　　　　　

あ、パトリック、来た来た。さあ、ワヌアンに帰ろう。と車に乗ろうとすると

パーキングの壁に、リールの町並み（？）。"皆で写真撮ろう！"　　　　　　

わー。いい記念写真になりました。リールの地下駐車場にて。ヨーロッパは

こんにちは、のニコッ、とか大丈夫ですよ、のニコッ、とか、日本にいる　

ときよりも笑う機会が多くて表情筋がゆるんだせいもあるけど（笑）、　　

私の笑顔からも心を開きまくりなのがお分かり頂けるかと。　　　　　　　

「初めまして」から数時間にして既に。　　　　　　　　　　　　　　　　　

 びゅーん、と車で帰宅。明日は「PAPIER - 紙」の初日。展覧会が　

始まるのは夜からだから、よかったら皆を連れて行きたいところが

あるんだ、とパトリックさん。思いがけず有名な名称が飛び出す。

＼・・・・・／

ただいま。…ラパン（うさぎ）は食べなかったよ。

（旅日記、つづきます）　

＊

この展覧会のための欧州への旅でした：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「PAPIER - 紙」　　　　　　　　　　　　　　　　　　         　　
作家: Maartje Jaquet, Judith Koning, Charlotte Moufti, 辻恵子
会期: 2014年10月11日（土）〜 11月9日（日）　　　　　　　　　
会場: Le Poulailler  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
住所: 11 Rue du Saint-Get, 59830 Wannehain, France