2014/10/13

「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:広告業・日本食・日系アーティスト







「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:つづき)欧州旅では、最初に滞在させて
頂いたノリコさんち、フランスのパトリックさんちのご近所さんの猫
ランスの窓辺の猫、と猫に事欠かなかったのですが、アムステルダムで
滞在させて頂いていたマールチェさんの家にも猫がいました。しかし、
泊まっていた部屋と階が違う(時々しか会わない)せいか、終始   
「誰だお前は」的な視線で、遠くから眺めるのみ。泣。        
出してくれ〜。と訴えられている、図。              




この子のほうが内気で、知らない人にはかなり臆病なのだとか。
この日、美術館から戻ったとき、一瞬心を開こうとしてくれた?
のだけれど、はっ!近づいてくる!カメラカメラ!と慌てた私が
何かをガシャン!と落とし、驚いた彼女は元の位置(遠い…)に
逆戻りでした。ぐっすん。                 


*




欧州滞在中、連日いろいろなところに連れて行っていただいたりしていたのですが
この日は唯一、単独・自由行動。国立美術館にいっていました。夕食は何時から 
だからね。日本食レストラン行こう、と出かけるときに旦那さんのロヒールが  
言ってくれていました。恋しくなりかけてるだろう、とのお心遣い。感謝。   
鮭丼、枝豆、おみそ汁。メニューに「チキンの餃子」というのがあって、えー。 
と思ったけれど(食べてみたらよかった)、懐かしきコメの味。味噌の味、堪能。
食事をしながら、ロヒールさんの仕事の話など聞く。実は、ちょっと前にも書いた
けれども、彼と私の父は同業、広告代理店でCMなんかを作っているらしい。偶然 
なのだけど、お互い「えー!」と目を丸くする。「やっぱり…」みたいな、何か 
納得するような部分もあり。ホームページ( 100commercials.com )は、   
奥様で、私も参加の「PAPIER - 紙」参加アーティストの一人、マールチェさん。







ロヒールさん、どこで働いているの?という話題になると、そう遠くないから 
夕食のあと、見に行ってみる?と。是非!と即答。元・教会を改装したオフィス
だそうです。すてきっ。暗いところで写真を撮るとボワボワになる端末しか  
持ってでかけなかったのが、悔やまれます。                




仕切られた壁や、天井は強化プラスチックでできていて、扉は引き戸。
何か日本建築のようでもあり、落ちつくというか、すてきでした。  






ほら、これにマールチェの作品が載ってるんだよ、とCZAR(会社)の雜誌か、
フリーペーパーを見せて・くださる。うれしいな。ホクホク。        



入り口の銀色の棚(?)で、記念撮影。左から、リウ、私、ロヒール、マールチェ。





滞在先(マールチェさんのお家)に帰ってから、リウとマールチェさんが演奏を
始めた。「動画、撮ってもいい?」「もちろんよ!」なんて言っていたのに、 
端末、不機嫌により保存できず残念。「もう私達日本で有名になった?」なんて
笑っていた、マールチェさん。ギターとバンジョーと歌、ギターとピアノと歌、
…でセッションしていました。格好いい女性たち。歌っていたのは、フランスに
4時間ドライブしていたとき行きも帰りも鼻歌で歌っていた曲。なんてタイトル 
だったっけ。カントリー調の女性アーティストの歌です。ハレルヤ〜♪っていう。




 

リウとは、フランスに行く前にも一度お会いしました。明日、この人の娘が
遊びにくるよ、と教えてくれたときの写真がこちら。アムステルダムの近く
スキポール空港にあるパブリック・アート、これをつくったのは日系人の 
タジリ・シンキチという人なのだ、という。アメリカにいて、日本人収容所
にも入り、(それで嫌気がさして?)オランダに移住、活動していた、と。






そして、奥さんだったフェルディも、アーティストだったとか。 
先程の写真でギターを弾いていたリウは、彼らの娘。日本語で  
書かれた家系図などを、解説というか「ここにこう書いてあるね」
と読み解いて聞かせると、そうなんだ!と目を輝かせて、何か  
日本語が読める、ってこともまたアレ(役立つこと)なんだな、 
と感じる。格好いい写真、貫禄ある写真、いろいろあったれど  
左上のタジリさんの写真は、中島らもを思い出して…。     




リウさんに、この写真、日本人の作家の「中島らも」に似てると思う。
彼はクスリについても著書があるから、(マリファナが合法の)   
アムステルダムにも来たことがあるのではないかしら?というような 
 話を、する。さっき言ってた人、なんて名前だったっけ?となって、  
マールチェが持ってた筆ペンで「中島らも」って書く。オランダで。 




ふふふ、へんなの。またどこかで会いましょう、とリウと別れる。  
明日は実質上、一日中オランダにいる最後の日、ユトレヒトに    
いって、バレエを見る。盛りだくさんの日。(旅日記、つづきます) 



この展覧会のための欧州への旅でした:            


PAPIER - 紙」                             
作家: Maartje JaquetJudith Koning, Charlotte Moufti, 辻恵子
会期: 2014年10月11日(土)〜 11月9日(日)        
会場: Le Poulailler                       
住所: 11 Rue du Saint-Get, 59830 Wannehain, France    





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