2015/05/26

「Cut!」at sozoの新作:絵は、作っただけでは終わらない





昨年8/22から始まった二人展「Cut!」は茅ヶ崎→大阪→鎌倉、と旅を重ねて、
もうすぐスタートする東京展は8/1まで。巡回・約一年!個展「日めくりの日々
(2013/10〜2014/5)も東京→大阪→山口→長野と4回巡回で期間も長かったけれど
会期の初めと終わりだけ考えたら(実際の開催日数は数えてませんが)自分史上、
もっとも会期が長い展覧会の最長記録を塗り替えました。4回目の巡回なので、 
案内状のイメージをがらりと変えました。上が1〜3回目の案内状、そして作品集
Cut!」の表紙にもなっているメインビジュアルで、下ができたてホヤホヤの  
案内状。シャベルとハサミ、図らずも道具が大きくフィーチャーされてます。 

ちなみに上の作品のシャベルは、写真家の大社優子さんが選んだモチーフ。この
展覧会について説明すると、最初に私(辻恵子)が、写真家の大社優子さんが 
メキシコを撮った写真(試し焼きなど)にハサミを入れて切り絵作品に。   
→その人物像だけを、大社さんの写真作品の上に配置し、更に撮影して写真作品に。
…なので、切り絵の人物像を作ったときは、写真作品がどういう世界観になるのか
全然わからないまま、わ!こうきたかー!と愉快でした。 同時進行で二人で  
作品をつくり上げるタイプの「共作」というのともまたちがう作品づくりでした。




東京から、わざわざ茅ヶ崎まで見にいらしてくださった友人知人も多かったので、
今回、私の作品に関しては、11点中、ほとんど(9点)が新作です。これは、  
切り絵作品を台紙に貼る作業をしながらウルフルズの「ばんざ〜い♪ (きみをー 
すきでよかったー)」が思い出された(脳内で流れた)絵。ポーズのせいかな。 
いつもあまり使わない額で、三部作のようになっています。たしか、展示活動を 
始めたばかりのときに、が、こんな額どうかしら、と差し入れしてくれたもの。
やっと、やっと使えたよ、父さん。                     








一回目・二回目の開催場所は画廊、三回目は古本店とつづいて、今回の会場は、
美容院(ヘアサロン、といったほうがいいのかしら)。画廊などのように、  
作品に近づいて見るのがなかなか難しい(髪を切ってもらっているときに、  
頭を動かしたら、おこられそう)から、大きな作品にしようかなあ、と    
構想していたはずが、いつもどおりの小さめ作品中心です。大社さんの    
写真作品は、ダイナミックに大きいので、ほら、陰陽みたいな、       
強弱みたいな、ね。…と、いいわけ。臆さず近づいてご覧くださいませ。   
"この絵には、何色の額が似合うかなー"の作業をしていると、絵は絵を作った 
だけで終わりではないのだった、と気づきます。印刷物の場合も然り。   
デザイナーさんありがとう。新しく作った作品、見ていただけたらいいな。 
絵を作って、額にいれただけ、では終わらない。見て頂けてこそ!ですね。 

会期は6/3からです。展覧会を見にゆく(展覧会をきっかけに会場を知った)
とお伝えくださると、ちょこっと割引もあるとか。ご利用くださいね。   

                     *初回のみです




  大社優子 x 辻恵子展「Cut!」@SOZO hair & make(東京・表参道) 
2015年6月3日(水)〜8月1日(土) →→→ 詳細はこちら    











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