2015/12/12

野(field)と洋(sea)を大きく書く人/旅(に出る)ベーグル






今日は立ち寄りたい場所、出来る限り巡ろうと外出。近日、
東京から香川に移転する旅ベーグル()に立ち寄って、 
しばし立ち話。ベーグルは売り切れの時間帯だった。物販の
カセットテープを買って、またね。これからオノ・ヨーコ展
見てくるんだあ、なんていって別れる。明日は営業最終日。



後日写真追加



旅ベーグル、東京・谷中での営業は2015/12/13まででした。
独特の雰囲気を持つ(たのしい)店主で、たしか初めてお会い
したのは以前、私もミニ展覧会をしたnicoの小部屋で。店主が
制作しているzineの展示即売会が、私の会期の直前だったの 
でした。(2012年4月が旅ベーグル、5月が私の隣の会期)。 



先の10月の私の個展最終日にも、大塩あゆ美さんの
ランチや、リンゴをのせた"おやつベーグル"のため
ベーグルを焼いてくれました。         




私が関わったドラマの(とても大きい)ポスターを
お店に貼ってくれたのも、どうもありがとう。  
四国、行ったこと無いのだけれど、ベーグル目当て
で、いつか、行ってみたくなっています。猪熊  
弦一郎の美術館も、いきたいなあ。ぽわーん。  




オノ・ヨーコ作品は、文字のものやコンセプチュアル・
アート的なものも多いから、というのもあるけれど、 
名前に力があるよなあ、と入口のポスターを見上げる。
YOKO ONO、と英字で書いたときのマルの多さだとか。


y ◯ k ◯
◯ n ◯


漢字表記すると、この御名前はどう書くんだろう?と 
思ってたら「洋子」だった。=広く大きな海、外国。
名は体を表わすなあ。筆跡を臨書してみる。「小」と 
「子」の字が、とても小さく書かれている反面、「野」と
「洋」は大きい。「SMALL」と「CHILD」は小さく、  
「FIELD」と「SEA」は大きい…と、書き写して気づく。 




展覧会のタイトルにもなっている「私の窓から」の
シリーズは、ニューヨークのセントラル・パークを
望むダコタハウスの窓際で、テーブルを挟み見つめ
合うヨーコとジョン・レノンの写真や、襲撃され、
血に汚されたジョンの眼鏡と、その隣に供えられた
(?ように見える)コップの水。同じ写真が数枚づつ
横に並んでいる。しかし、まったく同じではなく、
横に行くに従って、段々と明度を失っていく。気を
失う、又は死んでゆくように。先日、夜道を歩いて
いる時に、闇で見る景色の無彩色に気づいた。あ、
なるほど、光があるときに色彩が見えるのか!と。
【死や眠りと闇(黒)と無彩色】と、【生、起きて
いる状態と光(白)と色彩】という図式が、腑に
落ちた。彼女が体験した、愛する人を殺人により
失う、という事を他人である来場者が再体験する
かのような感覚。調べてみたら、ジョンが殺され
たのは、40才だったそうだ。今の私と同い年。 






本を読む代わりに本の文字数を数えて。
とか、どこに行ってもパチンコ球を一粒
残していきなさい(原文英語)…など、
指示書のような文字作品も、端から全部
読んでいく。うわー。すごい!と即座に
分かる・分かりやすくはない。藝術って
何だろう?どういうことだろう?と考え
させるような、決して派手ではないけど
深い展覧会だった。美術館で昼食を食べ
近くのお店を覗いて、駅に移動する。 
公園の紅葉がきれいだった。     





青空に、オレンジ色に近いモミジ。
(光、あってこそ)。




空には白い雲。木々に小鳥がさえずっていた。

           \ピーピー/



本当はもう一つ行きたいところがあったけれど、
谷中(ベーグル店)→ 清澄白河(美術館)→  
外苑前(友人のアトリエ)で、長い散歩はお終い
にする。初めて訪れた、なかむらるみ)さん
のアトリエで、コロンビアのバッグの展示会。 
7月にお会いできたオオヤコーヒーのオオヤミノル
さんとも、再会。あれこれ試飲させて頂きました。
るみさんと、あれこれお喋り。同業だからこそ、
ああ、分かる分かる〜、という事が多い。単独で
活動している人が多い業種だけに、ああ、これは
私だけじゃなかったんだ〜とか、ホッとする。 










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