2015/12/31

2015年を振り返ってみました/良いお年を!




2015年はどんな年だったかなあ、と振り返ってみました:



【展覧会】                            




記念すべき第40回個展「A Heaven in A Wild Flower」、  
同題で4冊目の自主企画本(HASAMI BOOKS)も刊行。   
会場・ギャラリーみずのそらの先代の画廊主小峰恵子さんが
5月にお亡くなりになって、実現は難しいのではないか、と 
半ばあきらめていたのですが、お母上の遺志を受け継いで 
是非開きたい、と仰ってくださった御子息、また、ご協力  
頂いた多くの方々(特に搬入を支えてくださったけろさん
スタッフとして在廊してくださったさえこさん)に感謝。  

また、昨年欧州旅でお世話になったマールチェさん所蔵の 
辻恵子作品が、展示物の一つとして・アムステルダムで   
公開されました。オランダでの作品公開は初、でした。   

一年に何度も個展や合同展を詰め込みがちだったので、  
少しペースを落とす計画も、概ね成功。個展は1回、   
合同展やイベントごとは7つ。(前年比で個展は3分の1、
合同展はマイナス2つ)。回数を減らした分、ぎゅっと  
内容を濃縮させた感じです。              



 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【出版物の仕事】                   



朝日新聞・購読者に配布される小冊子
スタイルアサヒ」の表紙を制作した 
年でもあります。昨年の二人展の  
大阪会場で作品をご覧下さった方が、
編集部の方に面白いのやってたよ、と
いうように伝えて下さったそう。  
御縁に感謝です。         

また、雑誌AERA」文系・理系特集、
いきいき 」言葉特集、新書オビの
絵、取材を受け、表紙に自作の封筒が
掲載された(&デザインは初めてお仕事
ご一緒できた友人の葉田いづみさん)、
手紙のある暮らしなども印象的。 




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





【映像の仕事】                




そしてNHK特別ドラマ「紅雲町珈琲屋こよみ
の、手ぬぐいの図案を制作しました。当初は、
手ぬぐい図案制作というだけだったのですが、
嬉しいサプライズで舞台となる「小蔵屋」の 
文字や切り絵のモチーフは大道具の看板や、 
細かな小道具にも配されました。配信されて 
いる、伊藤ゴローさんによるサウンドトラック
配信用アイコン(ジャケット)にも絵が起用 
されています。このお仕事のご縁で、来年また
何か(まだヒミツ)テレビのお仕事、進行中。
どうぞお楽しみに。            



後日追記:連続テレビ小説「とと姉ちゃん」です!




 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





【仕事以外のこと】              


画廊主・恵子さん、写真家のカミムラさん
お亡くなりになったり、今生の別れではない
にせよ→ 馴染みにしていたお店が3つも 
橙灯旅ベーグルin-kyo)移転を決めたり
と、見送る事も多い年でした。      

昨年は山口神奈川、大阪欧州と旅づいて
いたのですが、今年は三重・奈良への法事も
兼ねた旅だけだった?かもしれません。逆に
日本を訪れる友人二人(香港展でお世話に 
なった方との花見イベントご一緒した  
アメリカの方との美術館めぐり)と東京を 
歩いて、ご案内した年。         

昨年まで、インスタグラムでどれが一番  
「いいね!」と言われたか、みたいな動画を 
アップしていましたが、インスタグラムに 
鍵をかけた年でもありました。SNSとの  
距離感、試行錯誤中ですが、概ね良好。  

夜更かしをやめて、生活リズムが整えられた
年でもありました。笑。         


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





今年も一年、ありがとうございました。

良いお年を!           
 





2015/12/30

冬の木、それぞれの人のアタマの中の木






冬の、葉を落とした木の枝を見ると、人生の中で数回、人が
生きるか死ぬかという場面で目にした、脳の血管の写真を 
思い出す。ちとグロい話に聞こえるかもしれないけど、  
木の枝の広がる姿は毛細血管が体の隅々まで血を運ぶのに 
にて、「生命(力)そのもの」のようなカタチでもある。 
それに、一人一人、アタマのなかに木が一本はえてる、と 
思うと詩のようじゃない?               







2015/12/29

仕事納め→ 家事始め






●   
●    
●   
● 



お正月の花を活けました。ご近所さんに頂いた
金柑の枝は、飛び入り参加で。

●  ●



仕事納めのち、家事始め。・・・という感じ。
ハレの日の為の料理をつくりつつ今晩の夕食も
同時進行で作っていく。そんな一日でした。 




2015/12/28

年末の街、猿の木、ボッティチェリ/ ✂ 美容室ロゴ、公開










昨日、とりあえず(構想すべきことはあるけど)年内の
仕事おさめをしたので、確たる目的もなく、散歩する。
つい数日前までクリスマス一色だったのが、門松が出、
ハシゴのお兄さんたちはきっと別の飾り付けをしてる。



初めてKITTE(東京駅の目の前の商業施設)の展望フロアに
登ってみる。ずいぶん長いこと工事していた駅前も、だいぶ
出来上がってきているみたい。もう完成しているの?かも。
まだ、出来たて新品の車のおもちゃのレーンのよう。   



 

あれっ、国際フォーラムには、まだクリスマスツリーが
出てる?と遠目に思えたのは、来年の干支のお猿さんの
山でした。年末年始つかえるね。クレバーなり。   



駅には、ボッティチェリ展の広告を目にしました。
500年前くらいの絵かきさん、まさか、自分も行った
ことがない(ニッポンという)遠い国に自分の絵が
絵が旅するとは想像してなかったろうなあ。きっと
混むだろけど、見たいなあ。来年のお楽しみ。この
絵は、1480頃の「美しきシモネッタの肖像」。  
丸紅(日本の商社)の所蔵品と知って驚く。凄い。 




そうそう、出かける前にパソコンを開いてみると
先日ブログにも書いた、「さんか美容室」の  
フェイスブックページに、私が切り文字と   
ハサミの切り絵を制作(&デザイン)した、  
アイコンが公開されていました。       




年末も開店準備まっただ中のようです。
近日オープン予定。またお知らせ
致しますね。





2015/12/27

2015年の仕事納め/月の出






2015年の仕事納めは、進行中のプロジェクト
ジュンコさんたちとの仕事の打合せでした。
のしていた仕事(TVCMなど)とも重なるの
だけれど、何気なく見る数十秒の映像の裏に
こういう濃密な時間がある。ある人が大事に
(力を込めて)作ったものを、我ら受け止めて
どう、よくしていくか、みたいな会話。 



アニメーター氏、映像をイメージして、
体現してくれてるんだけれど、何だか 
内容より、動けるアニメーターだなぁ、
という所に笑ってしまう。あれこれ、 
話し合って、良いお年を〜。と手を  
降り、ある人は忘年会へ、私は家に。 



打合せ中、スカイツリーと月が見える席に座っていたのだ
けれど、雲の合間から冗談みたいに大きい、たまご色の 
月が出てきてびっくりした。にゅぃっ、と。月の出だぁ!





ぐんぐん、月、上昇。







2015/12/26

クリスマス→ 正月の早変わり






日本ではクリスマス→ 正月の早変わりが忙しい。
おやすみー。また来年。




雨粒とケーキと猿の笑み






12/24、家での作業デー。前日作ったばかりの切り文字のデータを
仕事仲間にお願いしたのだけれど、年末だしきっと数日かかるか
と思っていたのに早速一晩で仕上げてくれた。ので、今日はその
データをつかって、レイアウト作業。息抜きに少しだけ外の空気
吸いに出たら、雨粒が葉っぱの上にコロン、とガラス球のように
うつくしく輝いていた。                  



ケーキを食べる日、おめでとうございます。
黄桃、さっぱりしていて美味しかった。  
年賀状の代わりにクリスマスカードを   
下さる方々もいて(ちなみに日本人で)、 
モデルのマリさんのカードに見とれる。  



クリスマスカードを年末に送る人、
年始に年賀状を送る私、旧正月を 
祝う人、ハヌカーだってあるし、 
ああ、このタイミングで祝うんだ、
この国の人は、って双方で思って 
いるのかもね、と海外への年賀も 
したためる。52円切手に一枚加える
だけでよい差額用切手、今年は  
ラーメンとスキヤキだ。もう、忘れ
かけてたけど今年は寿司&天ぷら



封筒で送りたい人(会社の方とか)も 
いらっしゃるか、と82円切手も買いに 
出かける。目の下の赤いトコは鼻かも 
しれないけど、私には口に見え、少し 
不敵な笑み。これを買いに出かけたのが
今年のクリスマス・イブの短い外出。 
せめてクリスマス色を、と赤い帽子と 
緑のマフラーを身につけて。     








国本武春さんがお亡くなりになった、
というニュースに驚く。まだ、55歳。
江戸文化は「分かるやつにだけ、  
分かりゃぁいいんだ」という渋いのが
多い中、上方(かみがた)の浪曲は 
月面宙返りのようにコロコロこぶしを
まわしたりしてエンターテイメントな
かんじなのだ、と町田康さんとの対談
番組で仰っていたのが印象的だった。
安らかに。            

2015/12/25

ラディッシュ、門松、サンタと口笛









店名の文字のお仕事、とりあえず一段落して、よし、
これで「仕事おさめ」かなあ、と携帯を見ると、ここ
のところブログで「進行中のプロジェクト」と呼んで
いる案件の打合せが年内に入った。年明けから本格 
スタートだと思っていたけれど、来年はもうすぐ。 
いよいよ動き出した感。ともあれ、ここ数日、家での
制作やデザイン仕事が続いていたので、運動不足の 
解消と気分転換のため、ふらりと外出。主に生活用品
や食品の買い出し。ラディッシュを衝動買い。   



12/25、クリスマスが終わって出されたてほやほやの門松
(通りがかりの店先)、と思ったらサンタ姿の娘さん。  
和洋折衷、いそがしい商店街。            
あまり外出できないひとが、孫にあげるお年玉を入れる 
ぽち袋も、お見立て&購入。*私は自作のを使い〼:笑。
幼い時に見たものって、後々に影響すると思うので、  
子供向けというか、可愛いのじゃなくて本物志向の   
シブイのを選んだった。赤と白の和紙で構成されていて、
結び目のある金色の水引がちょこっとついているもの。 





へー、商店街も洒落た曲かけてるじゃないか。と本気で
勘違いするほど(録音された音源かと思った)上手い、
素敵な口笛を吹くおじさんを見た。の口笛みたいだ。
(クリスマス)ケーキは昨日たべたし、あの美味しい豆腐
でも買って帰りますか!と、久しぶりに豆腐屋に行って
みると、何と、閉店して別の店になっていた。あの味は
もう二度と食べられないのかぁ・・・。ま、仕方ない。







2015/12/23

大きい文字と黒いハサミを作る ✂






昨日、今日は文字の制作。大きなサイズで(も)、使われるもの 
なので、普段、ふつうに作るとき(右側の「さ」くらいのサイズ)
よりも、ずいぶん大きめにつくってみました。         











切り文字を作る時、日常的に見たり書いたり 
している文字も、じっくり見直します。「美」
って、こういうふうに上下分かれてるんだー。
(真ん中の線、一気に下まで書いちゃってた!)
…とか。前に読んだ、「大きな羊のみつけかた」
という(美術についての)本の題名を思い出す
    ↓

大きな羊のみつけかた―「使える」美術の話 (仙台文庫)

羊 + 大 = 美




室、という文字がバカボンのパパの顔にみえてきた。

ウ冠が髪の毛で、
ー が目で、
ム が鼻で、
土 の上の線が口。



店名以外に、ハサミの絵も作りました。
以前、自主制作の画集のレーベルのロゴ
マーク用につくったものがあるのですが


美容師さんが使うハサミと、私が愛用している
ものとでは違うだろう、と依頼主のハサミの 
写真を送って頂きました。「へ〜、いろんな 
形のハサミがあるのねえ」と、無印良品の  
ハサミが言っているように見えました。   




なんとなく本当に使えそうですが、切れません。紙製ですから。笑。






ともあれ、依頼主にOKを頂いて、次の工程:パスデータづくりを
お願いした仕事仲間にバトンを渡す。文字は、看板等に使われる
予定です。開店時期など、またお知らせしますね。上の写真は、
先日「はじめまして」& 打合せをしてきた時の写真です。   
フェイスブックページでは、どんどん出来上がっていくお店の 
様子がチェックできます。次に伺うときには全然景色が違うの
だろうなあ。楽しみです。→ 追記:ブログも出来たようです。








2015/12/21

神社と歳末気分







賑わう週末の繁華街、神社に逃げこむように
寄り道して、お参り。結婚式場も兼ねている
ようで、提灯を掲げた案内人やら雅楽の笙等
を持った楽団を見かけて風流な気分。   



この狛犬、現代的な造形だなあ。都会の
喧騒の真ん中で、静かな、いい時間が
過ごせました、と感謝して外に出る。





次の行き先は、ポポタム。以前、同所での
ビバ!プリントゴッコ展」で作品はご一緒
していた/ご本人にも先日お会いできた、
ますこえりさんの展覧会「歳末気分」。 
写真に写っている、ぽち袋は…     


岩手・盛岡のshop+spaceひめくりで、12/18から 
始まったばかりの「ぽち袋展」にも出品している
そうです。(東京のポポタムと、盛岡のひめくり
限定)。私も参加しています…が、まだ出品作の
写真、更新できていないやぁ、等と、立ち話。 
とても落ち着いた口調でお話なさる方で、素敵。






2015/12/19

紙芝居→ エド→ 芝生・いきるもの





菊の花と、バナナの黄色が綺麗だなあ、と写真を撮ろうとすると
過去帳に二人の名前が並んでいた。違う年月の、同じ日。思わず
手を合わせる。月命日(つきめいにち)という言葉は、命が月と
日に挟まれているんだなあ、なんて思う。お月様とお日様と命。




個展に来てくれたイスラエル人の友人と2ヶ月ぶりの再会。
年始に食べられるというハニー・ケイクをごちそうになる。
ゴマのは前にも頂いたことがある、好物。ユダヤ教の人に 
とってのクリスマスのようなお祭り「ハヌカー」は何月何日
と定まっていない:毎年、歴によって日が違うのだそうで、
今年はもう終わった、とか。異文化の話を聞くのは楽しい。


小さい子供と、紙芝居を一緒に聞きました。中洲?に
取り残された仔山羊を、襲おうとするオオカミ、それ
を力を合わせて救う動物たちのお話。オオカミが出て
きた辺りで小さな子、怖くなったか、集中力がとぎれ
たのかで一旦休憩。(劇やバレエの休憩時間みたい!
と、笑う大人たち)。さて、今日の目的地に移動: 



服飾デザイナーのエドウィナさん()のお洋服の
ファミリーセールへ。二着手に入れる。右の写真は
エドさんと出会うきっかけ:涙プロジェクトのタグ。




ここでも、小さい子どもたちに癒やされました。
前に会った時には、まだ【赤ちゃん】ってかんじ
だったのに、言葉で、あるいは言葉未満の音で 
会話できて嬉しかった。一人はすでに二ヶ国語を
話し始めていて。すごいなあ、と感嘆する。  



そして、ひとりで駅の反対側へ。途中でもらった、
携帯電話会社のポケットティッシュが可愛かった。
もぐもぐ、ぱくぱく、焼き芋を食べてるような。 





cafe+gallery芝生)で、合同展「いきるもの」。
坂本千明さん()、うえのけいこさん()などの
作品が拝見できました。芝生では、個展をしたことが
あるので、お客として来ていても、在廊中(勤務中)
気分になるようで、お茶をしている間にお客様が  
お帰りになるときに、ついついペコリ、としてしまい
ますね、と笑う。経堂に、6時間くらい居た日でした。