2016/08/12

ジュリア・マーガレット・キャメロンと、サリー・マンのこと





今日は、佐渡行きの船の予約を済ませてから外出。
新潟までの新幹線の券を…と思ったら、指定席は 
一ヶ月前からの発売だと知る。無駄足も何なので、
予備知識ゼロで(って数日前のも、そうでしたが、
巡りあった招待券や割引券を財布に忍ばせ、行ける
時に行っています)、写真展を見にゆきました。 




上の写真は、撮影が許された展示室にて。この
女性の写真家は、48歳の時にカメラを贈られて
撮り始めたのだとか。宗教画的に演出された
写真や、ポートレイトが多数。写真の技法は
うまく説明できませんが、解説映像を見ると
ガラスに液体をたらして作った湿版をネガの
ように使い、それを鶏卵紙に焼き付ける手法
だったよう。それは手間と時間がかかる上に
湿版を作る作業も繊細で、ちょっとした事で
指紋がついたり、よれたりするようでした。
当時の写真家達なら失敗作としてしまうかも
しれなかったところを彼女はそのまま残し、
その不完全さが手作業であることの証のよう
に、評価されたという話が興味深かった。 

"Her Mistakes Were Her Success"
失敗は成功だった

と、いくつか進んだ後の展示室の入り口に
掲げられていた。ミミズのはうような字で
メモしてあるので(私自身で読めない位)
日本語のほうは「失敗は成功**」の部分
まちがっているかも、あしからず。   





ところで美術館に入って、「はじめまして」の
キャメロンの写真を見進めながら、何となく 
「あーなんだっけ、"あの人"の写真の世界観を 
を思いだすなあ」と、思っていたら、展覧会
の終わり、出口近くの展示室:キャメロンの
流れをくむ作品、といった主題の空間に、 
まさに私が思い出してたサリー・マンの写真
(オリジナルの作品を見るのは初!)があって
嬉しいびっくりでした。         

上の写真がそれなのですが、私が学生時代に
「この人の写真集が欲しい!」と思って集めた
唯一の写真家。白黒写真が多い、近しい人が
主な被写体、女性の撮影者である、あとは 
どこが相通じるものを感じさせたのだろう?

ともあれ、ひさしぶりに写真集をひっぱり 
出して見られたこと、キャメロン作品を見て
サリー・マンを先んじて感知出来てたのも、
キュレーターと共鳴したようで嬉しかった。




帰り道、佐渡旅に必要になりそうな物を  
手に入れ、帰宅。明日からまた絵の仕事や、
佐渡のイベント準備再開。今日は他にも、 
ずっと長いこと携わってきている(というと
とと」か「花束」ですね、両方:笑)仕事が
まだまだあれこれ続くけれど、一段落した 
こと「も」あり、ほっとしたような、まだ 
大手を振って「おわったー!」とは言えない
けれど(だって番組終わった後にも展示が 
予定されているし)、ほんの少し達成感に 
浸れた日でも、ありました。       







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