2018/12/27

2018年を振り返る 〜 良いお年を!







2018年も残りわずか。今年も色々と(ってボワっとしてますね、展覧会に

いらしてくださったり、何かのメディアで絵をみてくださった方も)有難う
ございました。今年を振り返ると、まずは画業20周年の年でした。実は、
厳密にいうと、2018年11月に、初個展から20周年なので、絵描きとして
ハタチになったばかりのようなもの、来年2019年も、ほぼハタチです。 
…絵描きとしては!                        


一昨年・2016年は朝ドラ「とと姉ちゃん」の冒頭映像が放送開始され、

その主題歌で宇多田ヒカルさん!のミュージックビデオ「花束を君に」
の絵を手がけたりと信じられない・大きな仕事つづきで、その余波で 
多忙を極めていたので、意識的に静か〜にしていた気がする2017年、 
画業を始めてから初めて個展をしなかった年でもありました。    

2018年は、そこからムクムク…と、活動再開みたいなところもあり、

20周年の年だから個展はしたい、しかしひっそりと!こぢんまり!と
心に決めていました。CONTEXT-Sという、東京・阿佐ヶ谷にある  
古民家の一階の画廊で開催した個展「20」も盛況で、初個展の会場に 
似た雰囲気もあり、初心にかえれたような気分でした。       

企画の駒ヶ嶺三彩さんに感謝を。私たちは「ギャラリーみずのそら」と

いう画廊で知り合い、その画廊主だった小峰惠子さんが繋いでくれた 
ご縁というか、搬入搬出の時に彼女のお葬式をしたお寺の前を通って、
思い出話などもしていたこと、(彼女の命が)終わっても(意志を継ぐ
というか志は)続いていくような、同じように小峰さんのことを大事に
思っている人との仕事ができた事が嬉しかったり、最終日に彼女の  
ご子息が絵を購入してくださって、それが亡き母上の誕生日の日めくり
から切った作品だったというのも不思議でした。          





数年間、会っていなかった翻訳家の天野健太郎さん、お忙しい人だし

個展に来てくれたの、CORBの時(2010年)くらいかもしれないけど
20周年!って事で、もしかしたらいらしてくれたりするかな?と淡い
期待をしてご案内していたのだけど、11/12にお亡くなりになったと
後日知って、驚き、悲しかった。訃報といえば、2月には、料理家と
いうのか、料理研究家というのか、フルタヨウコさんもお亡くなりに
なった年でした。お二人とも、長生きして欲しかった。父よりも少し
年上の伯父も息を引き取ったし、死に至らなくても、同世代の友人が
早期に病気が見つけられて、対処して…という人や、闘病し始めた 
ばかりの人もいて、生きるとは?死ぬとは?とか、仕事にがむしゃら
になるのではなく生活を楽しめるくらいのバランスを保ちたいな、と
いうこと、病気や健康のこと、老いについて、看病や闘病のこと、 
見送ること、私自身、死にかけた事がある(ということは天野さんの
ことを書く上で必要にかられて?カミングアウトしたんだけど)ので
生きている間に何ができるのか、そもそも生きてるだけで凄い事なの
だからなあ、等々、多少、重たい主題についても考える年でした。 
 




樹木希林さんの影響(彼女の生き様、死について語ることをタブー視

しない格好よさ)もあるのかも。「モリのいる場所」「日日是好日」、
彼女が出演している映画を二本も映画館で観ました。       

#私は女優として生きているのではなく生きるために女優をしているの
だ"という言葉を、お亡くなりになった後に彼女の娘の内田也哉子さん
が話していて、格好良いなあ、と感じる。            

内田也哉子さんといえば、今年2月に、ご出演なさった映画(日本で
は未だ公開されてない?)「BLUE WIND BLOWS」が、ドイツの・
ベルリン映画祭に出品され、佐渡島でお会いした事がある兄妹が 
重要な役で出演していたのも(さらにいうと、オランダの友人・
ヒッテさんが関わる作品も同部門に出品されてたのも)「今年 
あったすごい事」の一つ。 → 詳細は、この記事をどうぞ。  






今年は佐渡には行きませんでしたが、 

佐渡の素敵な音楽グループ・     
婦人倶楽部の手ぬぐいも手がけました!






話を元に戻すと、個展で嬉しかったのは宇多田ヒカルさんのスタッフ
皆様からお花をいただいた事も嬉しく、活動再開後・初のコンサート
(アリーナでの)ツアーも御招待頂いて、まさか生で「花束を君に」を
聴くことができるとは、と、ミュージックビデオのチーム(映像作家
の小川純子さん、アニメーターの小中志展さん、映像会社・祭の佐藤
さんと絵描きの私・辻恵子)一同、感動ものでした。       
 

\ こんな面々が作ってました/




また、個展「20」の制作期間に、これは宇多田さんに差し上げたいな

と感じていた絵を、後日(小川さんと私の)お手紙と共に差し上げ 
られた事(お会いしておりません、お送りできた事)、嬉しかった。








なんだかんだで忙しく、プライベートな旅はゼロな年でしたが、初めて
仕事で旅をする(旅をするのを取材される)という経験をしました。 
雑誌「なごみ」の記事でした。イベント「紙博」2度目の参加直前に、
スケジュール調整して一泊二日の弾丸ツアーでしたが、あれは本当に、
たった2日の事だったのだろうかと思うほどに濃い2日間でした。   

\唐長のマダム、素敵だったなあ/




この旅では京都在住の作家仲間・ひろせべにさんとも

再会できました(この後、東京でも再会しますが)、



欧州旅の時にお世話になったユイ・キヨミさん、ミック・ネスさんとも再会
実際には離れた場所に住んでいても、昨日も会ったかのように自然に再会でき
て、まるで明日また会えるかのように「またねー」ってできる波長の合う人も
いる嬉しさ。ミュージックビデオや、朝ドラのチームも皆、けっこう久しぶり
の再会なんだけど、「おっ、元気?」みたいな調子だったなあ。笑。    






お仕事のことでは、今年は積水ハウスのWebコマーシャル「Slow
Living Story」の絵を、4月から毎月作っています。(現在進行形
でございます、1月分、しばしお待ちをー!)。        














今年1月からは、TIS(東京イラストレーターズ・ソサエティ)の

会員になりました。「一匹オオカミ」じゃないけど、一人で戦わ
ねばならないことも多いイラストレーター、団体に属するって、
どゆこと?と、まだよく分からない一年目でしたが、合同展での
集合写真(あ、これはTIS主催ではないやつですが、写っている
のは、多分、ほぼ、TIS会員)を見ると、いつもよりも和んだ顔
している自分がいて、ああ、同業者ってこういう感じか!と、 
新しい発見のようなものがありました。うまくいえないけれど。


【1/6まで、TISの合同展のために作った辻恵子作品が東京ミッドタウン

3Fのファーバーカステルで展示中ですよ!是非是非→ 詳細こちら


とりとめなく回想した2018年は、そんな感じです。みなさま、
どうぞ良いお年を。                   




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