2019/09/30

積水ハウスのWebコマーシャルの絵を制作:全作のご紹介




2018年4月18日から2019年9月まで積水ハウスのFacebookページで毎月更新されたWebコマーシャル「Slow Living Story」のアートワークを制作しました。シリーズを通して公開されるオープニング映像は「Slow Living Story」の活字から人物像などを切り出す"切り絵"で、月ごとに変わる本編は髪の毛・顔などパーツごとに切り、貼り合わせて作る"貼り絵"で制作しました。

2020年9月まで公開されました。(現在閲覧不可です)




★このブログでの関連記事:tsujikeiko.blogspot.jp/search/label/sekisuifb
(1)2018年4月「幸せの最少単位」(2)2018年5月「365日の記念日
(3)2018年6月「父の日」(4)2018年7月「ひまわり
(5)2018年8月「帰省」 (6)2018年9月「いろんな秋
(7)2018年10月「秋の名画」 (8)2018年11月「パイを焼く
(9)2018年12月「クリスマスにもってこいの場所
(10) 2019年1月「冬をさがしに」(11) 2019年2月「ネコの日
(12)2019年3月「弥生」(13)2019年4月「カセットテープ
(14)2019年5月「ヒミツキッチン」(15)2019年6月「梅酒の季節
(16)2019年7月「夏の音」(17)2019年8月「男の趣味
(18) 2019年9月「秋刀魚 焼く







オープニングより


















本編より







(1)2018年4月「幸せの最少単位」(2)2018年5月「365日の記念日


(3)2018年6月「父の日」(4)2018年7月「ひまわり


(5)2018年8月「帰省」(6)2018年9月「いろんな秋



(7)2018年10月「秋の名画」 (8)2018年11月「パイを焼く



(9)2018年12月「クリスマスにもってこいの場所」 (10)2019年1月「冬を探しに




(11)2019年2月「ネコの日」(12)2019年3月「弥生



(13)2019年4月「カセットテープ」 (14)2019年5月「ヒミツキッチン



(15)2019年6月「梅酒の季節」(16)2019年7月「夏の音





(17)2019年8月「男の趣味」」 (18) 2019年9月「秋刀魚 焼く






掲載情報




玄光社のイラストレーター年鑑「イラストレーションファイル 2019」にも
「Slow Living Story」のオープニング画面(写真右上)と、本編(左下)を掲載。




積水ハウスのWeb CMの絵を制作「秋刀魚 焼く」



2018年4月18日に初回が公開された、積水ハウスのFacebookページでの
Webコマーシャル「Slow Living Story」のアートワークを制作しました。
2019年9月30日の更新回は「秋刀魚 焼く」です。          

シリーズを通して公開されるオープニング映像は「Slow Living Story」の
活字から人物像などを切り出す"切り絵"で、月ごとに変わる本編は髪の毛・
顔などパーツごとに切り、貼り合わせて作る"貼り絵"で制作しました。


*2020年9月まで公開されました。(現在閲覧不可です)

★今回最終回です!一年半ご覧いただき、どうもありがとうございました!

積水ハウスの皆様、制作チームの皆様にも感謝を。         


このブログでの関連記事:tsujikeiko.blogspot.jp/search/label/sekisuifb 

(1)2018年4月「幸せの最少単位」(2)2018年5月「365日の記念日
 (3)2018年6月「父の日(4)2018年7月「ひまわり」(5)2018年8月「帰省
(6)2018年9月「いろんな秋」(7)2018年10月秋の名画
(8)2018年11月「パイを焼く」(9)2018年12月「クリスマスにもってこいの場所
(10) 2019年1月「冬をさがしに(11)  2019年2月「ネコの日(12)2019年3月「弥生
(13)2019年4月「カセットテープ」 (14)2019年5月「ヒミツキッチン
(15)2019年6月「梅酒の季節(16)2019年7月「夏の音
(17)2019年8月「男の趣味」(18) 2019年9月「秋刀魚 焼く























制作風景














2019/09/28

新しいコートを買いに行く






9/28:消費税アップの前に!ってわけでもなかったんだけど(←お誘いした
皆様の予定で今日になった)、愛用してる冬服の新品を買いに行きました。
最初にこのコートを手に入れたのは、20年近く前。初期だったから、今の 
ものより、作りや防寒着としてはヤワかった印象なんだけど、基礎は変わらず
(そして、改善しつつ)作り続けてくれていることも素晴らしいよな、とシミジミ
思う帰路でした。こういう買い物をしておくと、冬が楽しみになりますね。




お誘いした方々(お世話になっているお店の方と先輩)も、あれこれ試着
しているのを見ていると、同じ服なのに、肩幅だとか、微妙に違う肌の色
とかで、「あ、これは〇〇さん、よく似合う!」とか分かって面白い。 
帰り道に、Aさんが「同じ袋を持って買い物帰りなんて久しぶり!」と。
私も連れ立って洋服を買いに行くなんて滅多にないなあ。楽しいこと、 
また一つ覚えてしまったような気持ちでした。            





2019/09/27

疲れたから海を見にいく日






9/27:疲れると海が見たくなるのは何故なのかと考えるると、ううう、
と狭いところに自分を押し込められた気分になったときに、いやいや、
外の世界は広いよ、嫌なことする人以外にもいっぱい人はいるよ、海の
向こうもあるよ、みたいな、自分の思い悩むことの、あるいは存在の 
ちっぽけさを(いい意味で)実感できるからかもしれない。上を向けば
ある空も同じくだけど、東京の空は建物に狭められているので実感  
しづらいんだろう。 と、唐突に横浜に海を眺めに行きました。    






「緋色のマドンナ」装幀画と題字を制作






2019年9月25日発売の那須田淳・著の書籍「緋色のマドンナ :陶芸家・
神山清子物語」(ポプラ社)の装幀画と題字を辻恵子が制作しました。
次のNHK連続テレビ小説「スカーレット」の主人公のモデルとなった 
陶芸家・神山清子さんについての本です。                                                




装丁デザインはnext door designの岡本香織さん。とても素敵な一冊になったので、あちこち、多分他のページではこんなに撮らんだろうというくらい(笑)あちこちから撮った写真をご紹介。



背表紙と表紙



カバーを外した時の背表紙


カバーの下の表紙


扉ページ




…を、めくったところの縦組・一列の題名。ちなみに、原画というか原「文字」?は、表紙と同じく縦に2列。







巻末には、岡本さんが配置してくださった横組みの題字も発見。
*下の写真はオビの内側(折って、表からは隠れている部分)です。




「緋色のマドンナ」(緋色は黄色味がかった赤のこと、スカーレット)だからか、しおりの紐も赤です。  




裏表紙(初めて絵本の仕事をした時に覚えましたが出版関係の業界用語で表4:ひょうよん、って言います)…は、真っ白にしてもらいました。潔く見えます。してもらった、というのは、表紙の絵は、実は切り絵。2012年のやぶさいそうすけでの個展の際に制作した絵の一部で、抽象画のように絵の具を塗った紙片から、もともとある色を活かし、ハサミ
を使って人物像を切り出したもの。人物像が抜け出たというか、切り抜かれた後の紙片を表4に、という案もあったのですが、絵の成り立ちを説明をする(これは切り絵でして、この色の連なりから人物像が切り出されているんだよ、という)ようなことは何か、この本にとってはいらないかもと。



私の作品や、この本に興味を持って、このブログの記事を読んでくださっている方には説明してもいいかな、と原画の一部をお見せすると、こんな風になっています。まさか6年後に本の表紙になるなんてねー、びっくりね。


表紙の絵は旧作品なのですが、題字は(もちろん)作りおろしです。先日・2019年8月のニエンテでの辻恵子作品展に出展した抽象画の中に、糸へんが隠れていたのは、その制作時に試作したもの。


題字を試作中に、ゲシュタルト崩壊して、つけペンで書いた「緋」の文字が人の横顔に見えてきたりとか・・・。    




習字というか、筆と墨でも題字を試作した後に、失敗作というか、これはないかなという紙をビリビリっと破いていた時は、ドラマ「SPEC」のヒロイン(習字をして、それをビリビリに破いて、宙に投げ〜犯人がわかった!と閃くシーンがある)を思い出していたのですが、それを演じていたのは「スカーレット」の主人公戸田恵梨香さんだったりします。私がオープニングの絵を制作した「とと姉ちゃん」が2016年、恩人の奥山玲子さんが主人公のモデルとなった「なつぞら」を今(2019年)やっていて、次のヒロインのモデルについての書籍の表紙に関わるとはー、と、ちょっと不思議な気持ちもしています。*「スカーレット」は9/30から放送開始、この本は9/25発売。          



役得で早めに見本をいただいていたので発売日前の9/23、一気読み。著者の那須田さん、実はすごく前(2008年?)に画廊で名刺交換をしたことがあるあの人かも、と略歴にあるベルリン在住の文字で思い出しました。専門学校の文学科をでているくせに、ものすごい読書家という訳でもない私ですが、恩師の一人の金原瑞人先生や、茶飲友達 だった天野健太郎さん(故人)などは、お蕎麦を食べる時の「ツルツル」感のように、するする文章が入ってくる 
感覚がしていたのだけど、はっ、那須田さんも(自分史上3人目の蕎麦系?)などと思う感じで読み進められました。

ドラマを楽しみにしている方のためにネタバレは控えたい けれど(なので真っさらな状態で番組を観たいになる方は読み飛ばしてください→)もしかして初の離婚するヒロインかも???そして楚々としたお嬢様ばなしでなく、関西が舞台だからか「じゃりン子チエ」的な激しさかも?と想像しています。作品を作るという点では私も主人公も同じなので、わかるわかる、となる部分も。特に「土の声」という言葉には、私、紙の声ってエッセイかいたことあるなー。ついこの間テレビで観られた映画「あん」でもそういう、言葉なきものの「声」を聴く、感じ取ることについての描写が出てきたなぁ、創作する人に共通する普遍的な感覚なんだろうな、と思いました。             


ちなみに私の初めての文筆の仕事「紙の声」は、なんと文芸誌の「すばる」にお声がけいただいて書いたもの。古本屋で探してみてください。2005年9月号です。            




話があっちゃこっちゃ飛びましたが、素敵な一冊になりました。
ぜひお読みくださいね。版元・ポプラ社のでの書籍詳細はこちら:
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008251.html?fbclid=IwAR0tYCCt5rxGb5DQ26CSVgWiiNMGu27CXVVI_L6ZqaqOvJMqmbxX3X1LgtI


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2020年3月末に刊行された現行社のイラストレーター年鑑