12/29:早くも膨らみ始めていた梅のつぼみを眺めていて、
もうすぐ出る本の制作風景もご紹介しておこうかな、と
思いつきました。カラーページは貼り絵(パーツごとに
切って、貼り合わせた絵)、白黒ページは黒い紙に穴を
あけて作るタイプの切り絵で制作しているのですが、
カラーページの挿絵の最初が、ふくらむ桃のつぼみの絵
なのです。白黒の挿絵は本の最後から、さかのぼるよう
に作って、そのあと、カラーページはページ順に作った
淡い記憶があります。よしっ、カラーページに入るぞ!
の、初めの一枚がこれ(に似た光景)だったわけ。
*
制作中に、ほとんど記録写真を撮っていないので、
ここで紹介するのがほとんど全部だと思います。
この木の幹の部分の色紙は、ちょっと思い入れと
いうか、思い出がある紙です。
なんだか分かるかな?天地逆にすると…
↓
階段と分かります?でしょうか。これ、2003年に月刊
絵本として刊行・後に単行本化された・福音館から出て
主人公の少年が階段を上る場面…を作る時に、カラー
インクでクラフト紙を染めたものです。
このシーンの原画は、ニエンテでの個展でも展示しました。
階段のパーツの試作というか、使わなかった部分を16年後に
桃の木に作り替えてるぅ…!と、不思議な感じがしました。
ちなみに、そこまで明確に覚えていないだけで
他のパーツも、この絵本の時(あるいは、同じ
貼り絵の手法で作った「とと姉ちゃん」関連の
絵の時)に染めた紙も、新しい本に登場して
いるのですが、「かげはどこ」の時のだ!と
認識して作っていたのはもう一つ、例えば:
新しい本での茶摘み歌のページ、茶畑のシーン。
この紙は、「かげはどこ」ではこんな風に
↓
「かげはどこ」での丘や地面のパーツとして登場しています。
*
題字をはじめ、文字もいっぱい作りましたね・・。
「春」の文字はヨコシマが多い文字なんだなー、とか、
横棒をつらぬく「人」みたいな部分がヨコシマの
途中から枝分かれしてるのね、と知ったりも。
*
表紙にも登場することになった、この絵は、
何個のパーツで構成されているんだろう?
↓
気になったので、このブログを投稿した
後に数えてみたら47個のパーツでした!
台紙に貼ってしまったので、もう見ることは
できない裏側はこんな感じ。
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新しい本はアマゾンなどだと1/8発売に
なっているようです。奥付には1/10発行
とあり。約・50点の絵や文字を手がけて
おります。よかったらご覧ください。
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