2020/12/05

ちょっと早いけど「よいお年を!」/2020年のこと




2020/12/5:もう12月から2021年の手帳が使えるので、
2020年の手帳(ほとんど使っていない)を捨てようかなーと
開くと、会期と設営の日をメモした付箋を貼ってありました。

「ああ そうだ、これも見送ったんだ…」という合同展のもの。
今年はどんな年だったか、書いておくと、言わずもがなですが
新型コロナウイルスの感染拡大に影響を受け続けた年でした。

3月に予定していたワークショップ、4月に予定していた紙博
中止になったり、延期を決めたり参加を辞退したり。    

コロナ禍は、なんとなく東日本大震災(3.11)…の頃と重なる
ような状況のようにも思えました。外出を控えたり、音楽家や
絵の人も、生命維持に直接的には関係のない(けど大事な心の
栄養みたいなものだと思う)活動をしている人が無力感を感じ
がちなことなども共通しているような気がして。      

10年前の震災の当時は東京と金沢での個展直前で、「こんな
時こそ!制作を・作品発表を止めるわけにはいかないのだ!」
というよううな強い気持ちがあったのに、今回は、さらに規模
が大きな問題というか、世界的であり、自他の生死に直結する
問題・影響のある事柄であるということもあってか、そして
震災の時よりも長期間、いつ終わりがみえるとも分からない
(むしろ日々悪化しているように見える)状況に感じられる。

人と会えないのは寂しいし、絵の活動も最小限にしていると
「あれ、私って絵描きだっけ」みたいなアイデンティティの
揺らぎのようなものを感じなくもないけれども、ともあれ
「感染しない」も含め、健康あってこそだ!と日々の暮らし・
食べる、眠る、などを疎かにしないで、冬眠のように「春」が
来るのをじっと耐えているような感覚があります。   







そんなこんなで、お仕事のことでは今年は1月に絵や文字を
沢山(50点くらい!)手掛けたCD付きの書籍が出た他は、
絵本「かげはどこ」の中国語版(初めての中国本土版)が 
出たこと、それから、佐渡島関連のこと:例えば佐渡を拠点に
活動している「婦人倶楽部」手ぬぐいのマスクが発売開始
されたこと、「たらい舟で読書する少女」のトレーナーの 
発売、貼り絵キットの改訂版をデザイナーの渡邉朋子さんと
やりとりして作ったこと、が記憶に残っています。    






仕事ではなく個人的なところでは、コロナ禍の
はじめあたりに本当に家から一歩も出ないよう
な時期(今の方が感染者数など多いのにね)、
運動不足だったのだけど、少しは外に出られる
気分になってきた頃に、ジョギングのアプリを
入れて運動をするようになりました。    

それから、今年の年末は朝ドラ「おちょやん」
のオープニングの絵を佐渡島でのイベント・ 
さん、チャンキー松本さんたちが手掛けて  
嬉しかったこと(自分の朝ドラ仕事との共通点
もあって:出演者やスタッフなど)、なかなか
ない経験を「ねー」なんて共感を持って話せた
こと、陰ながら応援していた仕事をテレビで 
毎朝目にできる喜びなどもありました。   


来年はどんな年になるのでしょうねえ。オリン
ピックは開かれるのでしょうか。新型コロナ 
ウイルスはおさまってくれるのでしょうか。 

年賀状には今まで一度も書いたことがないような
文句を書いているところです。「あけまして  
おめでとうございます。今年(は)いい年に  
なりますように!」と書いています。     

何の仕事をしている方も、きっと皆さんそれぞれ
大変なことが多かった年だろうな、と思います。
直接会って話したかった人も多くいますが、今は
まだ我慢、ここで年末のご挨拶をしておきます。

良いお年を!


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