2019/11/28

MOTでの「つづく」展へ








11/28:MOT・東京都立現代美術館での皆川明展「つづく」へ。
お誘いした、雑貨店・仄仄店主さんに撮っていただきました。
私、「つじ」という苗字なもので何となく親近感のある字の 
並びです、「つづく」。「つづ」の部分。「づ」を反転させて
点々の位置をずらしたら…と、脳内で思い描いてみたりして。


会場に着いて、すぐに撮った写真。小雨の雨粒が綺麗でした:








ポスターの写真は、上田義彦さん撮影だそう。



最初の展示室というか、エントランスというか、ここ
だけで時間をじっくりかけて見たくなっちゃうよねー
と、仄仄店主と話す。この中のどれかで一着つくれる
としたら、どれがいい?えー、これかなあ??等々。




全ての展示室が撮影可能ではないのですが、
一つおき位で撮影可能な場所があります。 
この細長い展示室は、エントランスにも勝る
ほどの物凄い情報量!でした。      



ずらり!壮観です。じっくり見ていくと、左下のような
細部の繊細さに驚くもの、右下のように大胆にモチーフ
を配置したものなど様々。             



モコモコして可愛い上着だな〜と眺めていたものも、近くで見ると


モコモコの間から、何かの目が覗いていたり
(上は撮影禁止の展示室で私がメモしたもの、
体はこんな風になっているようです:笑)




私の絵がオープニングに登場した朝ドラ「とと姉ちゃん」の
映像チームの写真家・大沼ショージさんが撮影したもの(左
下…右の青い表紙のは上田義彦さんの撮影だそう)もあり、
おお〜!と嬉しくなったり、以前、スパイラルホールでの 
ミナペルホネン展の時に実物を見たことがある、下の写真・
白いレースが印象的な黒いドレスは、あ、もしかして「?」
という写真集の一ページ目でマリさんが着てるものだったの
かな??などと気づいたりも。*個人的メモです、分からな
くてもいいやと書いてます、ごめんなさいね。気になる方は
写真集「?」をご覧ください。             




星マークを描きまくったテキスタイルデザインは服の形に
なったものを見てから、原画を見たのですが、いい意味で
「わー、狂ってるなぁ」と爽快だった。表現するもの(この
場合は星)に固執し、突き詰めながらも、突っ走るだけで
なくセンス良く、息苦しさを感じさせない余白というか 
バランス感覚のあるデザインで、ある意味、写実的でない
ラフさや有機性?(コンピーターで、正確にピッチリ作り
ました!って感じ=無機の逆、作り手の手を感じるような
揺らぎのようなものもあり。やっぱ、これだけのものを 
作る人、すごいわ、となりました。           
 
最後から2番目の展示室は、撮影禁止なのでモゴモゴ、と
いうか行ってのお楽しみなのですが、私(絵描き)も、 
一緒に出かけた雑貨店店主も、じわーんとくるやつで。 
書いておかないと忘れるのでメモしておくと、「つづく」
は"100年つづくように"みたいな意味合いらしい?(説明
文だか、何かに書いてあった淡い記憶がある)けれど、
皆川さんが考えたもの→を、刺繍やさんや布やさんが 
布地・テキスタイルにし、パタンナーや縫子さんが服に
して(そこに「つづき」)→服を実際に買って行った人
の日常に、そして彼ら・彼女たちの人生に「つづく」、
つづいていく、ってことでもあるのだろう、と書いて 
おけば思い出せるはず。笑。彼にとってはそれが服や 
様々なプロダクツであり、私のような絵描きにとって 
ならば絵本だとか、映像作品などの作品であり、一緒に
行った雑貨店の店主にとっては自分が選んで仕入れた 
商品だ。とか、そういう図式。感動ものでした。   









2019/11/24

坂本千明展「あの猫」と、タコさんウインナー





11/24:芝生での坂本千明さんの展覧会「あの猫」へ。
坂本さんは紙版画の作品を多く作る方で、モチーフの
形=版の形(って、言ってること伝わるかな?紙版画
とは、と検索してみてください:笑)。背景の白と、
黒や色で刷られたモチーフの部分がパキッとした感じ
や、余白が心地よく、毛一本一本ひっかいて凹ませた
(その部分にインクを含ませて刷るのですが)部分は 
余白のシンプルさと逆の・細かな手作業、細密画の 
ような世界。押しつけられた版の形に紙が凹んでいる
活版などのようでもある。紙版画、不思議。  
あ、このフワフワの猫は、あの家の…など、何匹か、
モデルが分かる猫もいて興味深かったり、今回は猫の
作品がメインでしたが、陶器・カップの絵なども素敵
でした。「あの猫」、猫主題の作品がメインの展覧会
であるのに、なかなか手に取る機会がなかった絵本を
購入して、サインをしていただきました。    




左が坂本さん。この本の原画展じゃないのにね、と笑う私。
会場で待ち合わせた友人も同じ本を買って、娘さんの名前を
サインしてもらっていました。この日は会場のある商店街で
お祭りをしていたので、帰り道に出店でしばしおしゃべり。


五島うどん、肉どうふを食べながら、たまたま同じ時期に
手に入れた(というか私が買うべきだよ!と薦めたんだ)
食洗機のこと、たまたま同じ状況の歯の治療のことなど。
他愛ない会話のできることの嬉しさよ。        






あー、いい1日だったな、と枕元に絵本を立てかけて
眠った翌朝、目覚めて最初に見えたのが赤いタコさん
ウインナーだったのも、なんだか面白かったです。 





2019/11/23

「白蛇伝」を観に行く







11/23:朝から映画館(新宿・シネマカリテ)へ。先日まで
放送されていた朝ドラ「なつぞら」の主人公のモデルにも
なった・アニメーターで、私個人としては初個展の時に 
出会えた素敵な人(といいつつ、私は彼女のアニメーター
としての仕事は余り知らなかった)・奥山玲子さんが、
動画で関わった「白蛇伝」(1958年、昭和33年)を初めて
観る。叶精二さんの本『日本のアニメーションを築いた 
人々』によると、奥山さんの初仕事で、和尚がおむすびを
食べるシーンやイタチの歩きなどを担当したそう。   




写真の左側にいる、魚の妖精のキャラクターはニコニコして
いて、「かぐや姫の物語」の侍女を思い出したしコロコロして
二足歩行するパンダは漢方のキャラクター(手塚治虫がキャラ
デザらしい)を思い出した。←もちろん、それらの方が、この
作品に影響されているのだろうけれど、時系列的には。   

動物同士のケンカだけど今なら暴力的すぎてダメ!と自粛し
てしまいそうなシーンだったり、白蛇の妖精・パイニャン
色っぽいかんじ(色っぽすぎない、下品ではない色気。昔の
・1950年代の…って、「白蛇伝」と同時代か、のバービー人形
みたいなかんじ)、たまに、え、これをこの時代に??っと
いう、コンピーターで作ったみたいにきれいな星空や、赤い
何か(冥界に突入するときの星雲?)があったり、声優が、
森繁久彌、宮城まり子と二人だけ、いろんな声色で演じら
ているのにも驚いた。                 



物語は相入れない世界に住む二人の愛というところで
「ロミオとジュリエット」だとか、「人魚姫」とか、 
色んな普遍的な物語の要素が見て取れた。     

あの時代に、これを一枚一枚(手作業の)セル画で 
作っていたのだと思うと、気が遠くなるような思いが
して、何かメモするかもと膝に手帳をスタンバイして
いたけど、一瞬たりとも皆様の血と汗と涙の結晶を 
見逃しては失礼な気分で凝視していました。    








2019/11/21

白鷺に見とれる





11/21:上野公園の不忍池のほとりに、白鷺が。
こんなに至近距離で見たのは初めてかもしれず
美しいなあ、と見とれました。       



2019/11/19

緑の春菊、ピンクのガーベラ








11/19:三重の伯母が送ってくれた、自家栽培の?
春菊を料理する。細かな土をまとった春菊を洗い 
つつ、畑に春菊(ばかり)(食べきれないくらい)
出来てるっていうのは、贅沢で豊かなことであり 
ながら、大変そうだなあ…と考えていました。お店
で買った食材でも、余さず使うのって工夫が要る。





ちなみに、春菊は検索したレシピで
韓国風のナムルにして頂きました。






そういえば、先日、どいかやさんの展覧会で手に 
入れた本「ちっぽけ村に、ねこ10ぴきと」にも、 
例えば筍だとか、旬のものをメインにして、時には
保存食にして季節が移っていくことについて書いて
あったのを思い出しました。都会生活をしていると
季節感を忘れてしまいがちだけど、これが本来の 
スタイル、自然な事なのだろうなあ、と。    

(ちなみに、覗いている猫型の栞は樋口佳絵さんの) 。

   





夕方、日本橋に散歩へ。遠近法で絵を描きたくなるような景色。



帰り道にピンク色のガーベラを手に入れました。
こんなブローチがあったら素敵だろうなあ。  




















2019/11/16

アムレテロンでの西脇さんの展覧会へ






11/16:久しぶりに高円寺のアムレテロンへ。すごく前に、
CORB(コルブ)で絵を二枚購入したことがある、西脇
一弘さんの展覧会で、もう一枚の絵を手に入れました。



2019/11/14

8年ぶり?の光芒の写真






11/14:上野駅近くにて、雲の後ろから太陽の光が。
ずっと前にも、こんな写真を撮ったなあ、そのとき
に「光芒」って言葉を覚えたんだった、と遡って 
みたら、2011年のことでした(なんでも書いておく
もんだなあ、ブログ・・・):


2019/11/13

西荻・鳥待ち暦〜HATOBAへ







11/13:東京・西荻窪のFALLでのユカワアツコさんの個展
「鳥待ち暦」の初日にお邪魔する。ユカワさんの絵画作品を
初めて一つ手に入れる。届くのが楽しみ、わくわく。  



後日追記:絵が届いて早速額装。ふくふくと膨らんだ雀。
実際みかけても人間の気配に驚いて飛んでいってしまう 
だろうけど、この幸福そうな光景を、日常のなかでずっと
見ていられるのだと思うと嬉しい。(そういうものなの
ですよ!皆さま、美術作品が日常にあるっていうことは!
とも力説したくなるかんじ:笑)。 11/28、記。




せっかく西荻窪に来たので、 STORE(ストア)あらため
SUTOA(ストア)に店名・ブランド名を変えたばかりの
11/2からSUTOA?こちらにも足を伸ばす。メッセージで
やりとりしていた、来年の展覧会の話もしたくて。   



SUTOAは服飾のお店で、二階がHATOBA、
喫茶もできる空間です。2020年5月の後半に
開催予定、詳細はまたお知らせします。  

関連ブログ記事はここに更新する予定:                    



オーナー夫妻と話しをしながら、この窓を見ていて、後日、
HATOBAの近くのギャラリーみずのそらでの個展(の記事は
こちら)の時に使いかけて残っていたカッティングシート 
(窓などに貼り付けられるシート)で、ハサミを作ってみて、
会期中、窓に貼ろうかな?などと構想していました。来年の
5月なんて、すごく先のようでいて、あっという間に来ちゃい
そうだものね、思いついた先から作っていこう。     




で、ついでに?2020年5月にHATOBAで辻恵子展を
開催しますよー、という告知用の何か画像も欲しい
ところだなあ、と、残っているシート(色の選択肢
は、あまり多くない)で、チョキチョキと作って…



残り面積が少ない中で、ごちゃごちゃっと複雑な
「展」の字の下のとこを作らねばならず、これ、 
失敗したらまた、同じ色のカッティングシートを
取り寄せて…?という緊張感も多少ありつつ、 
こういう時は、アレだ、日本語の人じゃないかの
ような脳に切り替えるの術!(忍者風に…先祖が
伊賀忍者で有名な三重県・伊賀の人なもので)。
なんとかそれっぽくできました。       


というわけで、ジャジャーン。2020年5月にHATOBAで
辻恵子展!5月の後半の予定です。ざっくりですが、
お知らせしておきます。手に入れたばかりの来年の 
手帳などにメモしておいてくださいね。      

ちなみに、目下、手掛けている某お仕事も、5月まで
には出ているはずなのですが、その原画展ではあり 
ません。朝ドラの仕事や、目下手掛けている仕事でも
貼り絵(や、一色の紙に穴を開けていく、いわゆる 
切り絵)がメディアに登場することが多い近年ですが
オーナー夫妻も、印刷物等に元々ある色を活かして 
切り出される「私の」切り絵が好きだと言ってくれて
いることもあり、切り絵作品を中心にする予定です。