2022/05/30

絵本「まるをつくる」の中国語版「怎么都能做成圆」

 




福音館書店の「ちいさなかがくとも」2009年10月号として刊行された辻恵子の絵本「まるを つくる」の中国語版「怎么都能做成圆」が、2022年5月に中国の接力出版社(Jieli Publishing House)より刊行されました。*「かげはどこ」の中国語版に続き、中国本土での出版物としては二冊目です。





元々は、福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」のシリーズとしての刊行なので、「小科学之友」の文字が。前にも書きましたが、辻という字が国字(メイドインジャパンの漢字)なので、「辻恵子」は「十惠子」になています。


中身は、珍しく水彩画で絵を描いています。初めての絵本「かげはどこ」(これは貼り絵での制作)と同じ編集者の方との、二番目のお仕事でした。中国語版「かげはどこ」の時と同じく、絵本の中に活字ではない文字があるのですが、それも現地の方が似せて・原著の雰囲気を大事にするように作ってくださっています。




巻末の略歴には、同じ出版社から出ている「かげはどこ」の中国語版や、台湾版が出ている「しょくぶつえんのまいご」、朝ドラ関連で「とと姉ちゃん」「花束を君に」のことも書いてみました。




日本ではどうやったら手に入るのか分からない・このブログを中国本土で読んでいる方がいるかどうか?という感じなのですが、機会があればお手にとってご覧くださいね。

谷中のヒマラヤ杉とミカドパン

 




2022/05/30:谷中の裏通りを歩いていたら、ヒマラヤ杉のあるY字路の、あの(見慣れた)パン屋さんのところに貼り紙があり、2021年の10月に閉店したとのお知らせが。ご高齢のため、とのことでした。



2015年の自分のブログより:名物のヒマラヤ杉を撮る人の背後で、写真を撮り終わるまでそっと一時停止してあげている優しいお巡りさん。    

2022/05/29

川沿いの蜘蛛の巣

 


2022/05/29:川沿いを散歩中に空き家?の蜘蛛の巣を発見。夕日に照らされて美しい。




2022/05/23

「いとしげな たらい舟セット」取扱情報



佐渡島でのイベント・ハロー!ブックスに参加したときに制作した貼り絵作品「たらい舟で読書する少女」の絵葉書、ステッカーと、自分で貼り絵を作ることができるキットを合わせた【いとしげな たらい舟セット】です。

*「いとしげ」は、新潟弁で「かわいらしい」の意味です。

貼り絵キットはB5サイズで、色のついた面の裏側に切り取り線があり、それに沿ってハサミでパーツを切り離してから、糊を使って貼り合わせると完成!オブジェのように飾っても可愛らしいです。目と口の部分はご自分で加筆するように残してあるので、作り手の個性が出ますよ。

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<取扱場所> 2024/05/09現在

・2024年11月まで、貼り絵キットと絵葉書のセットが小木港の小木家でお求めいただけます。

・新潟県・佐渡島の小木にある日和山では、貼り絵キットのみのものが単品でお求めいただけます。布グッズ(線画に描き起こしたもののトートバッグ、Tシャツ、トレーナー)も。

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「たらい舟で読書する少女」のグッズをセットにして、帯を作ることに。印刷屋に頼む?うーん、と色々考えて、結局、ゴム版画で手作りすることにしました。         


<過去の販売>

・2021年8月16日〜25日、EARTH CELEBRATION 2021オンラインマーケット限定企画【いとしげなたらい舟セット】を「いとしげな佐渡」のオンラインショップで初売り

・2021年9月1日(水)〜9月7日(火)、手紙社のHPでのオンライン物販イベント(紙博特集)で販売








猫のムーさん、ごろん、ごろん

 



2022/05/23:nemotoさんとこのフリマへ。「いらっしゃいませ」ごろん、ごろん(byムーさん)。

2022/05/21

生まれて初めてのポレンタ by パオロさん

 


2022/05/21:イタリア人の友人のパオロさんが、食べ物のイベントのためにポレンタという料理を作ったと知って何年ぶりか、くらいの感じで渋谷へ。(多分コロナ前?2019年の年末ぶりですね)。「コロナ禍に渋谷の人混み=怖い」、よりも「あの、ドキュメンタリー(BS「小さな村の物語イタリア」)で見たポレンタなる料理をせっかく食べられるなら美味しいのがいい(=横浜にお店があるパオロさんの料理もなかなか食べに行けないし)」、食欲が恐怖心に勝った形。

もちろん、人との距離や黙食や、いろいろ気をつけて。美味しかった!「孤独のグルメ」のように脳内で賛辞を並べる。なんとなく「そばがき」のようなモッチリしたのを想像していたのだけど、思いがけずホロホロッとした食感だった。ソースのように添えられた「グーラッシュ」というのは、ハンガリーの料理で牛肉とパプリカの煮込みだそう。こちらも、肉の柔らかさに流石だよパオロさん、と思う。

ご本人にはお会いできず、ですが作品でお会いできた気持ち。*宇多田さんのあの話のように?(長い投稿ですがコチラ:実際には純子さんと宇多田さんのことだけれど、会ったことのない歌姫と、平安時代に詩歌(作品)でやり取りをする感じって、こんなかな?と嬉しくなったっけ。〜のあたり参照)



渋谷駅のあたりは再開発真っ最中という感じで、でもすでに前に来た時と全然違う!と、浦島太郎状態でした。おしゃれビルに習字みたいなフォントで「特別警戒実施中」の文字があるのが不釣り合いのような、「わあ、遊びに来たぞー!」の夢見心地から現実に引き戻されるような感じもあり、興味深かった。警戒、が犯罪に対する警戒なのかコロナ禍に対するものなのか、どちらもなのか、と思うと世知辛かったりして。




そういえば少し前に(メンバーの一人が)お亡くなりになったあの音楽グループのライブを初めて見たのも、渋谷のこのあたりだったなあ、と思い返したりして。渋谷駅を使うのはまだ恐ろしさもあって、近くの駅まで地下鉄で行って、歩いてポレンタを食べに行って、帰りは少し運動してから同様に地下鉄で帰宅、でした。








2022/05/19

JRなサンタさん



2022/05/19:下町を散歩中に、JRなサンタさん(?)を見つけました。

2022/05/16

猫の身体能力に驚く

 


2022/05/16:猫の身体能力ってすごいなあ。

新作雑貨「THANK YOU!」カードの取扱店




2021年8月末〜9月初旬に開催されたオンライン物販イベントの為に新作雑貨を制作しました。イベントではマスキングテープとのセット販売でしたが、その会期後に、下記のお店でカードとマスキングテープ個別に販売中です。


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2022/05/16 現在:

★ 東京・駒込の hono bono(仄仄)
★ 神奈川・鎌倉の pájaro(パハロ)
★ 東京・谷中の 古今東西雑貨店Irias(イリアス)

で販売中です。


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製作のきっかけ、今までのこと:2019 年の手紙社のイベント「紙博」の参加時に新作で作った、ABCの文字から人物像が切り出された絵柄のマスキングテープと同じ柄のミニカードです。角丸加工で片面カラーです。切り絵、切り文字(ABC)原案・ADは辻恵子で、カードのデザインはマスキングテープと同じく渡邉朋子さんにお願いしました。



2022/05/13

うえのようさんの絵本「ねぼすけさん」








2022/05/13:先日、前を通りかかった出版社・福音館書店のディスプレイに展示されてた友人の絵本、月刊絵本なので大きな書店などでないと買えない・今は出版社の本屋も開いてないので、どうしたものかなあ…はっ!前に(→ このときですね)犬ん子さんのや、この、うえのようさんの(月刊の)絵本も買った子供の本屋には、きっとあるだろう!と行ってみる。
その店で前に買い物した時、お店の方に挨拶して(犬ん子さんも、ようさんも友人で、月刊絵本ここで買えて嬉しい!…的な流れで話をして)、お名刺頂いたまんまになってたのが気になってたので、やっと渡す。貼り絵キットも名刺がわりに、とお渡ししたら早速作ってくださったようです:

 

 



→★補足:今のところ、新潟・佐渡島の日和山では貼り絵キットや関連グッズも充実、東京では 駒込のhono bonoと谷中のイリアスにて(東京のお店は少量ですが)お求め頂けます。佐渡島でのイベント「ハロー!ブックス」のときに作った作品/ワークショップをしたキットです。
たらい舟で読書する少女 のトートバッグやTシャツ(布やインクの色はご相談下さい、赤以外でも作れます)、トレーナーは 6jumbopins のオンランインショップでご注文頂けます ★→ https://stores.jp/search?q=%E8%BE%BB%E6%81%B5%E5%AD%90...




で、ようさんの絵本に話を戻すと、出版社の前のディスプレイで見かけた時に、遠くからでも「あれっ?ようさんの絵みたい?」と思って、近づいてみると「やっぱりそうだー!」みたいな。


最近、SNSでも戦争(ウクライナ・ロシアの)のニュースだとかばかり追っていて、友人知人の活動のことチェックしきれておらず、街中で偶然に友達に会ったみたいな新鮮な嬉しさでした。そして、可愛らしい一冊。



福音館書店
発売日 : 2022-05-02

まりさんのOLD JOY RADIO

 


2022/05/13:モデルのまりさんがSpotifyでポッドキャスト的なものを始めた。いつものように、後日書いているので(2022/06/09)、今のところ第4回まで聴いている。

初回、こんなお声だったっけー、と思うような一人語り。雨の日に合うような、ちょっとアンニュイさが良い。第二回、画廊主で、学生時代はファッションの勉強をしていた方をゲストに招いて。人は何をしたい、ということと向き合えるのか、何を生業として生きるのかみたいな話や、会って間もないのに旧知の仲のように心を開いちゃう感じの話のこと(まりさんと私も、初対面の時そんな感じだった気がする、そんなにしょっちゅう会うとかではないけど)、海外のヴェルニサージュの話ではフランスで合同展に参加した時(日記、こちら)を思い出したりする。



第3回はお洋服をリメイクするお仕事の方。ファッションは美術作品とは違って軽やかさがあるもの、とか、まりさんにとってのファッションが居場所のような(第二回までと違ってメモしてなかったのでうろ覚えですが:聴いてみて!)、という話に、ふむふむ。

第4回はカフェを経営している方のお話、もうなくなってしまったお店について、や「店」という場所の距離感のことなど。私にとってはNOMADだなあ、あの店でたくさんのことを教わったり(無言のうちに?)、馴れ馴れしすぎず、でも見守ってくれるような距離感が大人で、大好きだったなあなどなど。



声のメディア、遠くに引っ越してしまってなかなかお会いできない人(まりさん)のイキイキした声で伝わる知らないお店の人たちの話。まりさんはホームページにエッセイも書いてらしたけど、モデルというお仕事(着て、見せる)とはまた別の表現を聴かせてもらえて刺激を受けております。

絵描きの私が、別に頼まれてもいない文章をこうやって書いておくのも、言語化しておくことで自分の中で「そうか、そういうことか」と理解につながることもあるからだと思っていて。



2022/05/10

死後くんの個展「十万億連休」へ

 


2022/05/10:死後くんの個展「十万億連休」の最終日に伺う(写真、思いっきりピンボケですみません)。コロナ禍ながら、初めて東京都の外に出たぜ!からの、友人たちの展覧会をハシゴしたり、少しづつ外に出る練習・リハビリをしているような感覚で。久々の吉祥寺・にじ画廊。*前に吉祥寺に来たのは、コロナ前だわ…(この時)




今年のゴールデンウイークは、最大10連休だったらしいですが、十万億連休を365日(一年)で割ると27397260274(年)になるようです。




いちいち可愛い、が、甘すぎない。品の良さみたいなのって大事よねぇ、とか。死後くんの絵です。SNS投稿OKとのこと。




カニやカッパの形をした花差しも可愛かったけれども、さすがに最終日、ほぼ売約済。最新のzineを手に入れて帰りました。



死後くんと私。
旅先アムステルダムで(死後くん御夫妻と)合流して食事とかした仲なのだが、久しぶりーっていったらしばらく、え、え、だれ、マスクでわかんない、と数分熟考のち、辻さん??だって。
痩せた?やせた?病気??ちがうよ、頑張ったんだよ!(ボディビルダーのようなポーズをしながら)笑…という会話。お恥ずかしい話ですが、コロナ前に出た本の自分の写真を見て、痩せよう…と思い立って(素敵な写真だったんだけど二重アゴよ…と)、コロナ禍、少しづつ運動してるのです。
死後くん、「そうかぁ、英語もだけど、やるぞー、ってなったら頑張るんだねぇ」みたいなことを言ってくれて嬉しかった。さすがは絵が上手い人だ。←絵が上手い(とくに似顔絵とか?うまい)人は、人のこと、すんごくよく見てるんだよ。



ところで顔出しパネルの謎の穴、ここからピースをするのだと聞いて、「??なぜ?」となってたんだけど(ちゃんと穴からピースを出して撮ったのもありますが複数枚になっちゃうから端折ります)、後で写真を見返していて、あーー!こういうことか!(カニの三つ編み頭の先っちょになるんだね!カニのハサミというか)と、納得。相変わらず、人を楽しませるのが上手な死後くん。




著者 : 死後くん
ブロンズ新社
発売日 : 2021-09-16

2022/05/09

「栄養と料理」6月号・連載「思い出の味」の題字を制作







女子栄養大学出版部の月刊誌「栄養と料理」2022年6月号は5/9発売。連載「思い出の味」の題字を辻恵子が切り文字で制作しています。第102回目の今回は俳優の市原隼人さんの記事です。



女子栄養大学出版部
発売日 : 2022-05-09

2022/05/07

数年ぶりの友人たちとの再会 / 展覧会をハシゴする日



2022/05/07:今日は数年ぶりにお会いする友人たちの展覧会ハシゴを。京橋・ギャラリー椿でコイズミアヤさん(←このリンクはブログでの関連記事・HPはこちら)の「うつしかえと結び目のはなし」。

初めて生で目にしたコイズミアヤさんの作品は木の箱のシリーズのもので、繊細ながらもガシッと強さ・強度を感じるものだったけど、今回の作品のひとつ(というか、木の作品と紙の作品があって、後者は)見つめるだけでも、わぁぁ、なんと繊細な!とおどろく。



その設計図を見ていて、宗教的に具象を禁じる(カミサマの姿を描いちゃダメ、メッカにあるあの象徴も、ヒトの形ではないように幾何学模様などが用いられることが多い)イスラム美術とかを連想する。



佐渡帰りに新潟案内してくださった時(ブログ記事はこちらこちら)以来かも、のコイズミアヤさんともお会いできました。※写真掲載許可いただいています、後ろ姿だけど。



コイズミアヤさんの作品、繊細なひものような作品は、なんと木彫です。
本来やわらかいもの(ひも)を、固い木で再現する。




個人的な話:汚いものとしてとらえられがちだからあまり発表というか、公表してないけど、髪を整えた後に洗面台にランダムに落ちた髪の毛の曲線とか重なりとか、結構ぐっときて、これを紙に再現するだけで作品になるんじゃないかとまで思うことがあるのですが、そんな感じ(?語彙不足)。

重ねて吊り下げたアヤトリのヒモとか、本物の、繊維質のものであれば見る側の受け止め方は「ああ、ひもか」くらいのものだろうけれども、木で、これでもかと手間をかけて再現することで、そうか、こんな美しい形だったのか!と気づかせてくれるような。
それ is アーティストの仕事・役割だったりもするんだよね、と改めて思うなど。

★5月21日まで、京橋のギャラリー椿で開催中です。(日月祝はお休み)。


電子版 天才バカボン(25) (少年サンデーコミックス)

コロナ禍・まだまだ人混みが怖い昨今なので、次の展覧会会場には徒歩で行ってみました。途中、国会議事堂のあたりにこんな木々を発見。バカボンとかみたいな、頭頂部の髪の毛がはねてるみたいで可愛い。



この日、もう一つの目的地はこちら。神宮前のSCOOTERS FOR PEACEで6月4日まで開催中の東野翠れんさんの写真展「STAR STAR」。(いつもブログ更新が遅く・会期後に更新することも多いんだけれど!開催中に更新できそうだぞ、よし、よし)。


壁面・真ん中の作品がすごく好き。被写体になっている方とも再会して、すごくいい!を繰り返してたような。


しゃがんで作業している翠れんさんの後ろ姿が絵画(この絵描きの作品とか、もっと古風な宗教画で祈る女性とか)のようだわ、と思わず撮影。翠れんさんのお母さんとの出会いについてケータリングの方に話していて、うわ、親交20年くらい?と驚くなど。
お母様と:最近、語学アプリで英仏独蘭中、勉強してるんだよ、みたいな話してて、なんでそんなにたくさん?と聞かれて、いや、まあオランダの友達おおいし、でもオランダ語むずいじゃん?ドイツ語に似てるじゃん?ドイツ語の方が簡単そうだからそこから、ね、こう…なんて話をしてて、イスラエルのヘブライ語は(語学アプリで学ぶのは読めなすぎて諦めたが)発音的に蘭語似てる部分がある、みたいな話などする。
そもそも仲良くなったきっかけは、私が「へー、ヘブライ語でありがとうってトダなんだー、戸田奈津子(有名な翻訳家)は、"ありがとう" なつこかー」と下らない感じで覚えてたヘブライ語を、彼女が私の絵葉書を買ってくれたときに言って感動されたからなんだよね。
下手の横好きじゃないけど、学んだところで何の役に立つのか分からなくても、知らないことを知る、言いにくい発音に挑戦する、言葉を覚えることは楽しいのだよねー、とか話す。
英語久しぶりに使ったから「あ、今文法へんだった」とかあったけれども、集まる人だいたい英語日本語ごた混ぜで大丈夫な人たちで、その辺の緩さも面白い、きもちよい。




今日だけ、翠れんさんの展覧会のレセプションみたいなかんじで画廊の向かいの場所にケータリングがでてて、コーヒーほんとにおいしかった。久しぶりに人に入れてもらった、そして美味しいのを頂いた。




素敵な展覧会、懐かしい顔、楽しい会話、美味しいコーヒーとお菓子。ぜんぶのせみたいな日でした。


後日、Fleurの展示会の案内状にも、会場で見た翠れんさんの写真が。(写真・右)。いちめんのひまわり。