アオバズクは私の足元にじっとして、まん丸お目目◉◉で見つめながら「たすけて…」「けがをしました…」「どうしよう…」とでも言っているかのよう。しばらくそばにいたら、カラスがどこか行くかなぁと見守る。
確か、野鳥って勝手に保護したり触ったりしちゃダメと聞いた覚えがあったので、最寄りの交番の電話番号を調べて電話する(さすがに110番はせず)。話してる間に、足元を見ると、あれっ?いない!…近くにいた若い男性が驚いていたような顔をしていたから、「…飛びました??」と聞くと、「飛びました、あっちに」と。
電話口で「あっ!飛んだみたいで…たぶん大丈夫です、ありがとうございます」と一度,電話を切って、念のため飛んで行った方向にいくと、少ししか飛べてないうえに、街灯の上からカラスが「我が獲物〜」というかんじで鳴いている。
こりゃぁ、放っておけない!とスイッチが入って、再び電話。「やっぱり大丈夫じゃないみたいです」事情を話して、来てもらえることに。
どうしたものか…と、足元にアオバズクがいる状態で立ち尽くしていると、通りがかった初老のスーツ姿の男性が声をかけてくれる。「タオルで包みましょうか?」と。
「いえ、びっくりして逃げちゃうといけないし、今警察の方に網を持ってきてもらうように頼んだので…でも、もしかしたら使わせてもらうかもしれないし、私もドキドキしているから、ちょっとしばらく居てもらえますか?」と頼む。
警察官、すぐ向かいます!と言ったのに来ない。スーツの男性に頼んで、交番の方を見ておいてもらって誘導してもらう。
ようやく来てくれた警官、革手袋で掴もうとする。(衛生的には偉いけど怖がって、飛ぶ)。
草むらに堕ちたフクロウ?を、スーツの男性が見かねてタオルで優しく包んで警官に渡す。※タオル,返却しないでいいです!と,交番に行く前に立ち去る。よきひと…。ありがとうございます。🙏
私は個人証明書的なのを見せて、住所なども伝えて交番方面へ。
その間も、警官は無線のやりとりで、ペットの鳥であるらしい足輪もないし、怪我もしてなければ放鳥するしかないですとのこと。頭上ではカラスが「獲物はやくよこせよ〜」と鳴いている。
ワアワアやってるあいだに、通りがかったアフリカ系の男性も「あっ!保護されたんだね!」みたいなかんじで話しかけてきてくれて、「僕も追いかけてみてたけど、ずっと、もっと向こうにいる時から襲われてたんだよ、おなかだけじゃなくて尾のあたりも」と証言してくれて助かった。
彼もそう言ってました!野鳥の会のホームページには、怪我した野鳥はちゃんと保護しないといけないみたいに書いてありますよ?私,電話しましょうか?的にプッシュ。
★怪我した野鳥を見つけたら:https://www.wbsj.org/about-us/qa/kega/
私がフクロウ?を持って、警察官にお腹の怪我を確認してもらって、ほら、怪我してますよね?放鳥したらダメだと思います、みたいに粘る。
程なくして、鳥籠のある警察署にパトカーで持って行って保護します、ただしもう担当の野鳥のことを管理してるところ(都庁の機関)は休み。
帰宅後電話があり,衰弱してると。この土日、担当部署が休みの間、生き延びてほしいけれど…でも、警察署の鳥籠の中で逝ってしまったとしても、怖い思いをして、「痛いよぉ、食べられちゃう!」みたいな恐さが少しは少なかったであるといいな…などと、想像したりしていました。
土日、鳥獣保護の部署が閉まっている日が明けて、無事に引き渡しされました!って電話もなく、とはいえ警察に電話するのは何となく気が重かったので鳥獣保護の方に電話をしてみると、届出はないとのこと。死亡した野鳥については届出しなくてもいいらしいので、つまりそういうこと、生き延びることができなかったようなのだけれども、小さな動物の生死のことを考える機会があって、身近にいる友人たちが地域猫の保護活動(仔猫の飼育や人馴れさせること)などを真摯に行っている気持ちが実体験として少しだけ分かった気がして、本当、偉い!と感じました。
最後の写真は、たまたま三重のおばが手作りしてくれたフクロウの布小物。アオバズクの生死が分からない間、頑張れ〜、みたいに願いつつ食卓に飾っていました。
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