2019/01/28

ハルカゼ舎の日めくり×辻恵子の切り絵の絵葉書







東京・世田谷にある文具店・ハルカゼ舎の日めくりカレンダーに
ハサミを入れて制作した切り絵作品を、絵葉書にしました。  

★通販可能になりました★

http://shop.harukazesha.com/products/detail.php?product_id=1744

★東京・駒込の仄仄(hono bono)での取り扱いが始まりました(2019.9)
★近日中に、福島・三春のin-kyoでも取り扱い開始です。(2019.9末予定)

2019年7月の紙博同年年8〜9月のニエンテでの作品展でも販売しました

2018年秋の個展「20」の出品作で。原画は黒い背景なのですが、
ハルカゼ舎のイメージの水色の背景に。*デザインも辻恵子が 
手がけました。手に乗るほどのサイズで、短い言葉(例えば、 
何々をする日、何々な日、など)が添えられた日めくりの作品 
では、2013年から翌年にかけてロングラン巡回展となった、  
個展「日めくりの日々」で発表し、同題の小さな画集も販売中
                 ↓






「日めくりの日々」は、私家版なので、
一部の取扱店で販売中です。
購入可能です。





2019年1月、ハルカゼ舎で10周年を記念したオリジナル
グッズの一つとして、発売開始されました。宛名面には
ハルカゼ舎の新しいロゴ(画集日めくりの日々」や、
日めくりのデザイナー・遊佐一弥さんデザイン)も、 
辻恵子の名前と共に配置してあります。       

ちなみに、2013年6月18日の日めくりのようです。  






ハルカゼ舎 + TSUJI KEIKO
(開店10周年おめでとう!)(画業20周年!)
・・・の二つの名前です。





2019/01/27

夕焼けと架線柱






1/27:夕焼けのグラデーションと連なる鉄道の…なんて呼ぶんだろうアレ。
(どうやら、架線柱というそうです)。






2019年版の切り文字カレンダー









辻恵子の切り文字だけで構成されたシンプルなカレンダー(デザインも
辻恵子が 手がけました)は販売完了しました。





写真はjokogumo(よこぐも)にて。

*2019/1/27の時点で完売、会期終了:jokogumo:よこぐも(東京・神楽坂)、
hono bono(東京・駒込)、cafe+gallery芝生(東京・経堂)、
 in-kyo(福島県・三春)、10/2〜8に開催の個展「20」の会場












2019/01/26

東京都庭園美術館での岡上淑子展へ








2019/01/26:東京都庭園美術館での、岡上淑子(おかのうえとしこ)展の初日に出かける。来るのは何度目かの美術館。

建物自体も内装のアーチの模様も素敵。岡上作品に出てくるようなドラマチックなドレスも展示されていて素敵でした(右の絵、ボン、キュッ!ボン!と、メリハリのあるシルエット)。

左下に模写した作品は1952年・岡上さんが23歳の頃の作だそう。23歳といえば私は、母校・文化学院の画廊で初個展を開催した年齢なのですが、実は岡上さんも文化学院の卒業生。大先輩。

今回の展覧会の説明文では、そもそも、彼女がコラージュの作品を作り始めたのが、文化学院のデザイン科の授業で、ちぎり絵の課題を出されたこと だったと知ってびっくりでした。学校の創立者の西村伊作さん 
           ↓

きれいな風貌―西村伊作伝愉快な家 西村伊作の建築 (INAX BOOKLET)

グッジョブ!です。*伊作が教鞭をとっていた授業かは不明ですけれども。
この美術館+文化学院っ子といって個人的に思い出すのは、2010年10月に、 
                ↓

 

文化学院の学友の結婚パーティーが館内のカフェで開催された時、ウェルカムボードを作ったこと(→ 懐かしい!)。

今や、おしゃれなテープとしての存在が強いマスキングテープですが、本来の「マスキング」テープの本来の使い方というか、マスキングテープで文字の形に「マスク」(カバー)して、その上から絵の具を塗って作ったなあ。

そして、そのウエルカムボードが設置された結婚パーティーにも列席しました。*右から二番目が私です。私の左は美術家の荒木珠奈さん、一番左は、スペシャルゲストのハナレグミ。 





話を元に戻しましょう(笑)、文化学院の先輩でもあるコラージュ作家、岡上淑子さんについて初めて知ったのは6年前くらい。「手から、手へ」などの編集者・山本純司さんが教えてくださって、新宿の高層ビルの美術館に原画を見に行ったのが2013年(とブログを参照しました、なんでも書いておくものだ・・)。

余談ですが、その日に宇多田ヒカルさんの母上(で、私の名前・ツジケイコと子音しか違わない)藤圭子さんが、正に新宿でお亡くなりになったのでした。

その時に何か交信しちゃったのかなあ、と後々、まさかの「宇多田ヒカル」さんとお仕事ご一緒する機会(「とと姉ちゃん」、「花束を君に」)のことを思うこともあります。そんな、 スピリチュアル系の人とかではないんです!けども。…また話逸れた。w




岡上作品と私の作品は、ハサミとノリと「ありもの」の紙を使う画法。同じ学校を出たことも親近感がわくのだけど、似ているというのとはちょっと違って、彼女の作品で感じたことを帳面に文字で書きつけつつ見てました。恵泉(世田谷の学校)の時の学友が、のちの(現代音楽の巨匠)武満徹さんの妻になる方で、武満さんが岡上さんにとってシュルレアリスムの師のような存在となる瀧口修造を紹介してくれた?というようなことも知る。人との繋がり、影響しあうのは興味深い。  




私もハサミとノリと手と(目を入れたりもしますが)を使う作品作りをしていて、動画のような、印刷物などから人物像を切り出す作風は切り絵と呼び、朝ドラ「とと姉ちゃん」や絵本「かげはどこ」などで、髪の毛、顔などパーツごとに切って貼り合わせたのは貼り絵、と呼んでいるのですが、貼り絵とコラージュって同じことなのか?など、技法についての表現も帳面にメモしていたのですが、colleはフランス語で糊の意味、collageは糊付け、とか貼り付け、というような意味らしい。

他に、papier collés(パピエ:は「紙」、貼られた紙)という言葉もあるそう。パピエコレ、が貼り絵に近いのかな!とか。まあ、なんと呼んでも良い気がしますけれども。切り絵だって、切り紙、という人もいれば中国風に?剪紙と言う人もいるように。職業柄、おお、こんなに(言語的)表現方法があるのか!と、ワクワクしてしまいました。                                    





雰囲気のある建物で、学芸員・あるいは監視員の方も執事のように見える素敵さです。ここは撮影可能なスポット、原画ではなく、引き伸ばした岡上作品が飾られています。近くに寄ってみると、実物よりも大きいこともありますが、モアレがいい感じ。
                 ↓




岡上さんのことを教えてくださった山本さんにも聞きましたが、彼女がコラージュ作品を作ったのは、ほんの短い間のこと。短い間に多くの作品を手掛けられたのだなあ、という印象ですが、そのほかの・写真の作品や、デッサンや植物の絵なども見ることができました。でも、やはり彼女を彼女たらしめているのはコラージュの作品世界だな、と感じる。




またまた話が逸れますが、初めて欧州に行った時にお世話になった・合同展もご一緒したオランダのマールチェさんMaartje Jaquet)も、コラージュの作品を作り、また、写真作品や線画など、画法や作風が幅広いことなどもあり、彼女のことも連想していました。上の写真は、私の家にある彼女の作品(物々交換をしたのでした、その時の日記はこちら)。    








展覧会を見終わった後、新館のカフェで、ちょっと一休みしたいな…とカフェを覗くと、ハサミ型のチョコレートの乗ったケーキを見つけてしまって、つい…。そういえば、イベントのときに、CORB店主にハサミ型のパンを焼いてもらったことあります、私。




あー。しっかり充電できた感じ!と美術館を後にする。外観は(右の写真のように)割とシンプルなのですが、


内装や入り口のタイルなどは凝っていて、場所自体に魅力があります。岡上淑子展は4月まで開催中だそうです。
  

2019/01/24

木偶、伊賀焼、小判、江戸城 @ トーハク





1/24:年間パスを手に入れてから11回目のトーハク(東京国立博物館)へ。
樺太の土偶…ならぬ、木偶や、インドの神話のハヌマーンという猿の神様
などを(ざっくり)模写。平日の昼間、静かな時間。         

これを書くにあたって、「木偶」って、どう読むのかな、「もくぐう」?
と調べたら、「もくぐう」とも、「でくの坊」の「でく」とも読むよう 
です。へー。見てくる、書くために調べる、というのは手間だけど、  
そうやって知っていくのは楽しい。                 



東洋館で見た仏像の静かな佇まい。半眼(はんがん)って言うのですよね。




本館の陶芸作品の展示室で、遠くから見て「あれっ?伊賀焼?」と思ったのが正に 
そうで、嬉しかった。父母の故郷・三重県伊賀の焼き物は、東京で紹介されている 
ものは割と綺麗な・まとまった感じのものが多い印象だけれども(土鍋とか)、私の
印象ではこのくらいゴツゴツしていたり、ワイルドなだけではなく、右下の写真の 
ように(これはウチで使ってるお皿です)のように、苔むした池のような美さは繊細
でもあり、好きです。島根県の、松江藩主であり文化人というか茶人・粋な人だった
と言われる不昧公(ふまいこう)も、伊賀焼を評価していたそうな。やったー。  



次に入った展示室には、小判が。図案と文字を私・辻恵子が手がけた、
佐渡島の婦人倶楽部の手ぬぐいのために、小判の切り絵を作ったので、
実物を眺めるのは感慨深いものがありました。お分かりになるかな、 
小判の絵は、地図の下、カモメの上です。佐渡には金山!があります。


この手ぬぐいは、ふるさと納税の返礼品
(婦人倶楽部のCD「旅とフェリー」と 
セット)としては受付が締め切られて 
います。手に入るような機会があれば 
また、ブログでもお知らせしますね。 



大判小判、の大判の迫力もすごかった。
新品のようです。




建築系の展示室での、江戸城の見取り図もこれでもか!と広くて、圧巻でした。
面白いなあ、博物館。




2019/01/22

積水ハウスのWebコマーシャルの絵を制作:「冬を探しに」





2018年4月18日に初回が公開された、積水ハウスのFacebookページでの

Webコマーシャル「Slow Living Story」のアートワークを制作しました。
2019年1月22日の更新は冬を探しに」です。           

シリーズを通して公開されるオープニング映像は「Slow Living Story」の
活字から人物像などを切り出す"切り絵"で、月ごとに変わる本編は髪の毛・
顔などパーツごとに切り、貼り合わせて作る"貼り絵"で制作しました。 


*2020年9月まで公開されました。(現在閲覧不可です)


このブログでの関連記事:tsujikeiko.blogspot.jp/search/label/sekisuifb 

(1)2018年4月「幸せの最少単位」(2)2018年5月「365日の記念日
 (3)2018年6月「父の日(4)2018年7月「ひまわり」(5)2018年8月「帰省
(6)2018年9月「いろんな秋」(7)2018年10月秋の名画
(8)2018年11月「パイを焼く」(9)2018年12月「クリスマスにもってこいの場所
(10) 2019年1月「冬をさがしに(11)  2019年2月「ネコの日(12)2019年3月「弥生
(13)2019年4月「カセットテープ」 (14)2019年5月「ヒミツキッチン
(15)2019年6月「梅酒の季節(16)2019年7月「夏の音
(17)2019年8月「男の趣味」(18) 2019年9月「秋刀魚 焼く













制作風景


上に掲載したスクリーンショットではアニメーションになっていて、
親子、交互に白い息が出ていますが、原画はこんな風にしてあり、 
アニメーターが動かしてくださっています。同じく鍋のシーンも、 
動画を見ていただくとシュッシュッと湯気が出ています。     


指の上に乗るような雀 




星座のシーンは、おそらく10年?15年?以上前に紙を活かし
たくて・楽しくて切りまくっていた星(小瓶に入れていた 
もの)を登場させました。               











2019/01/19

トーハクで伎楽面






1/19:前の日の疲れでしばらく動けず、午後にチラッと東京国立博物館
(トーハク)へ。年間パスポートを持っているので、そして常設展だけ
でも盛りだくさんなので→「今日はどこを見ようかなー」「そうだ、
法隆寺宝物館に行ってみよう!」。前と展示物は変わってないよねー、
と思いきや、伎楽面は金・土のみ公開だそうで、摩耶夫人の像の奥に 
「はっ!こんな展示室、あったっけ??」って隠し部屋が開いていて、
得した気分でした。スターウォーズのような髪型の面があり、たまたま
遭遇したボランティアガイドによると、この髪型は唐(とう)で流行し
たものだそう。飛鳥時代のお面は、後頭部まであるのが特徴で、木製で
作られていたのが重いこともあり、のちに張り子になるのだそう。  



伎楽面、金曜日と土曜日だけ見られるようです:




2019/01/17

Furoshiki






1/17:進行中のプロジェクトの打ち合わせに持っていく書籍が多かったので、
結構前に旅ベーグルで手に入れた布を風呂敷がわりにして持って行きました。
(旅ベーグル=今は香川県にある店、東京・谷中にあった頃のお買い物)。 
少し前に受講した、着物関連の講座で、風呂敷はいいよーという話を聞いて
いたから思いついたのだけど、やはり布が伸びてしまったり強度が心配で、
後日、ちゃんと風呂敷として売っている風呂敷を手に入れました。    


打ち合わせの後、思い立って目白台の永青文庫〜東京カテドラル〜椿山荘。
その日記(?)は、別のとこに書いてあります→こちら。        







2019/01/16

ビマジョな菊






お正月(というか年末…12/30?)に活けた菊が未だに美しくて、
あんま好きな言葉じゃないけど「美魔女…」と思ってしまう。

*1/16に撮影‬



1/24の様子。流石に重力に抗えない様子。入院していた
家族が帰ってくるまで、頑張ってくれたんだね、と 
有難うを言って薔薇に取り替えました。      








2019/01/12

象すべり台〜美術館〜カテドラル〜「むにゅ」っとした枝





1/12の写真から:象すべり台、可愛い。



もう閉館後だったのですが、永青文庫美術館の外観を見物。
まるで北欧!(って行ったことないけど!私の【作品は】、
行ったことあるけど!→ スウェーデンでの個展の記事)。




開館してる時に又、来たいなあと写真に撮る。
ちなみに、この光景で一瞬、北欧に行ったよう
な気分を味わった直後、門を出た時の景色が 
下の写真:ザ・日本という雰囲気で、わああ、
脳内が(感動で)忙しかったです。     







永青文庫では今、「石からうまれた仏たち」という 
展覧会を開催中のようでした。会期中に行きたいな。


追記


1/17に再訪。この日は、違う道から:胸突坂経由で行ってみました。



坂の下には松尾芭蕉の住んでいたことがある関口芭蕉庵が。
(東京生まれ東京育ちですが、血というか)私のルーツが、
芭蕉さんと同じ三重県伊賀なので、おっ!となる。中には 
入らずでしたが、入場無料のようです。         





胸突坂を登るとすぐに永青文庫美術館が。建物の中は撮影禁止だったのですが、先日
外から見た時に感じたように、建物自体に迫力のような、人格?気配のようなものを
感じて、平日の夕方、他にお客さんが一人しかいない状態で見るのは少しドキドキ。
ヒトサマのお宅を勝手に探検しているかのような、あるいはこの建物という、一つの
イキモノの体内に入るかのような感覚で、失礼しまーす、と身を固くして作品鑑賞。



たとえ手のひらに乗るほどの小さな仏像でも、下から仰ぎ見るように作られて
いるのでは、と感じる。「手、長っ!」と帳面にメモしてありました。視覚的
効果として、なのか、何か謂れがあるのかと調べてみると、正立手摩膝相と 
いって手が長い=遠くまで手が届く(遠い人にも、慈悲?救いの手?が届け 
られる)ということらしい。                      



永青文庫の過去の展覧会の図録を購入。良寛!結構前のブログにも書いた、私の
好きな「戒語」の実物(手書き文字のもの)も、小さな写真が載っていて心が
踊る。梵字か?と思うような筆跡で、多分「りょうかん」と書いてあるのを 
真似して筆ペンで書いてみたりして。彼の文字はフワッと空気を含んでいる 
ようで、とても好きです。                       

*追記:書をする人に見てもらったら、ひらがなで
「りょうかん」ではなく漢字で「良寛」でした!



前に来た時は日が落ちた後でしたが、白い壁に枝の影も素敵でした。





近くの東京カテドラルにも立ち寄りました。丹下健三の設計によるモダンな大聖堂。
来たのは何度目か。クリスチャンじゃないけれど、しばし祈る。宗教かんけいなく、
祈るとは心情の整理なのかもと思う。目を閉じてアレコレ、(心の中で)ぶつぶつ 
いってたら心なしか、いつも、ここに来ると閉じた目の裏に浮かんでくる(なんて 
ことは滅多にないのですが)水の風景が浮かんできて、そのあと御賽銭的な寄付を 
入れると頂ける、くるくる巻いた紙に聖書の一節が書かれている、御神籤ちっくな 
ものの一言が、水関連で、おっ!となる。                   


乾いている人は誰でも、私のところへ来て飲みなさい。
私を信じるものは、聖書に書いてある通り、その人のうちから生きた水が川となって流れ出るようになる。 
ヨハネ福音書7章37〜38節

Let anyone who thirsts come to me and drink.
Whoever believes in me, as scripture says: Rivers of living water will flow from within him
(John 7, 37-38)




胸突坂を登って、坂の上の(というか山の上、というような
高低差があるのですが)永青文庫に寄って、カテドラルへ、
その後、また坂の下に下るように椿山荘(ホテル)の庭園を
散策。紅梅が咲き始めていました。春近し。       



川沿いの桜の木…は未だ春めいていなかったの
だけれども、金属で作られた柵に枝をもたげた
ようすが、本当は固いはずなのに:ふくよかな
女性の二の腕のように「むにゅっ」っと柔らか
そうに見えて面白かったなぁ、と思い出して 
図解してみました。









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