2018/07/31

打ち合わせの後、江戸名所図屏風展 @ 出光美術館へ





7/31:前日用意していた切り文字を見せつつ、初めましての方と打ち合わせ。
その後で、出光美術館での「『江戸名所図屏風』と都市のはやなぎ」展へ。 
右下の笠の描き方に既視感を覚えて、んーー、なんだっけ?と悩んだ後に、 
はっ!ポテチ(チップスターや、プリングルスのように整形されたやつ)だ!
と気づいて面白かったです。線画で描かれたものが多く、特に、この絵の作者
古山師重(ふるやま もろしげ)が気になりました。余白の使い方というか、
ぎっちり描かない "抜け感" のような空気が気持ち良く、動きも軽妙な感じで。





そのほかのスケッチ @ 美術館。歌川国久や、
英一蝶(はなぶさいっちょう)などの絵を、
部分的に描いてみた。一蝶のは、作者の名を
見る前に、着物の描き方を見て「蝶みたいだ
なあ」と感じていたら、おおっ、「一蝶」作
なのか!と驚いたりしました。      



右下の絵などは、ポーズだけで道化者(?江戸時代には
なんて呼ばれてたんでしょうね)、おちゃらけた人々と
時代を超えて分かるのだから、すごいわー、と感嘆。 
お勉強させていただきました。           


(ブログお休み中仕事?制作:スケッチ関連のことを、
後日:2018/08/22に記しました)         




2018/07/30

制作 〜 休み(に婦人をスケッチ)〜 制作







7/30:二日間に渡る某お仕事の制作を一段落させて、
日中は自愛モードで、とことん休む。だらだらしつつ
佐渡島の覆面アーティスト(?いまだに何と呼んだら
いいのか迷うのですが、主婦たちによるユニットで、
顔は明かしていない)「婦人倶楽部」の写真を見つつ
スケッチしたりする。元になっているのは、川島小鳥
さんが彼女たちを撮った写真です。→ 入りきらずに、
ちょっと寄せて描いてますが:こちら。      




佐渡おけさ(という踊り)の手も優雅ねー。
帰り道、花屋でガマの穂を手に入れることが
出来た。割と数年越しで欲しかったのに、 
流通している時期を逃し続けてた、念願の。





制作のち、とことん休んで、帰宅後に短時間集中して、次の日の打ち合わせに向け、
いくつか切り文字を制作する。切り絵ならぬ切り文字を作った後の、こういう紙片を
使った抽象画のシリーズを、こう…山ほど作ったり並べてみたいなあ!と、毎度の 
ように夢想してしまう。数年前、ギャラリーみずのそらでの第40回顧展の時に、そう
いう抽象画を数点展示したことがあるのですが、次回はどうしよう。実は今年は画業
20周年の、記念すべき年なのだけど(正確にいうと2008年の11月が初個展なので、
10月の頭からの会期は「満・20年」ではなく「これから20年目です!」という、 
実質19歳なんですけども、初個展の時みたいに、いい意味で計画性なくというか、
自然にやろう、と思っているところではあります。何が出るかな、何が出るかな。
この夜に作った切り文字が配された何かも、個展に並べられるかも?詳細は後日。


(ブログお休み中仕事関連のことを、後日:2018/08/22に記しました)





初めて個展を開いてから20年、長い道のりを歩いてこられたようにも、
絵描きとしてはハタチだと思えば、まだまだ先が長いようにも思う秋。
紙で遊んでた初心に戻るような気持ちで、小さな展覧会を開きます。

辻恵子( http://www.tsujikeiko.com )個展「20」

会期:2018年10月2日(火)〜8日(月祝)
会場:CONTEXT-S 阿佐ヶ谷
*JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩5分 
企画:ing  (駒ヶ嶺三彩さんキュレーション週)
住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-47-4
電話:03-3317-6206
交通:JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分

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仕上がった絵では描写しなかった人の顔のスケッチ







7/29と30:某お仕事の制作。…に、取り掛かる前に
あれこれ調べ物。似顔絵のようには(貼り絵による
挿絵を)作らないとしても、実際の彼はどういう顔
で、どんな体格の人だったんだろ、あの時代だから
太っているということはないかもしれないけど…と
画像検索して、多分これがあの人の写真なんだろう
という人の顔を、線画で描いてみる。実際に作った
絵は、顔は隠した。読者が想像するための余白の 
ように。説明するだけが挿絵ではないよね、とか。



当時のアレはどんな感じの寸尺だったのか、とかも調べて。
さあ、これは一体なんでしょう。。。笑。答えはいつか又。


(ブログお休み中仕事関連のことを、後日:2018/08/22に記しました)








2018/07/27

「なごみ」8月号・"36時間私の京都観光"





2018年7月27日発売・淡交社の雑誌「なごみ」8月号の、
"36時間私の京都観光"のページに辻恵子が登場しています。




扉ページには、10月の個展「20」
案内状のアートワークも登場。



*




テーマは「紙と近代建築を巡る京都」旅。
マリさんに教えていただいた長楽館(上の
写真)や、村松英和さんが内装を手がけた
ウサギノネドコ、京うちわや、唐紙(から
かみ)の工房などを巡りました。    
 *誌面の写真は小檜山貴裕さん撮影。




旅の写真



京うちわ阿以波にて。ハッとするほど美しい。



近くで見ると、うちわの骨に貼り付けられた緻密な切り絵のように繊細な紙の
上に日本絵の具で彩色をされている事で立体感があり、驚きました。
絵の具だけでなく下の写真のように、刺繍で飾られたものも。




うさぎの毛並みが可愛らしい。余談ですがこの旅はなぜか、
行くとこ、行くとこ、うさぎづいていていました。    
うさぎ、そのいち、に。(お茶をいただいた器にも)。  



こんな風に両面で骨を挟んでいるのです。"旅をするのを取材される"というのは
初めての経験だったのですが、私自身も貴重なお話を聴かせていただく・取材
しているような部分もあり、こんな風に職人の方と面と向かって、一対一で
語らえるとは!と感慨深買った。一つのうちわを作るにも竹を見極め選ぶ人、
紙を切る、うちわの形にする、彩色をする、刺繍をする、分業というか、それ
ぞれに専門家たちがいるので、作り続けるには、どこかの工程が抜けてしまっ
ては困る、次の世代を育てていかないといけない事など、京都らしい柔らかな
口調の中に、熱い志を感じました。                   







手紙用品などのお店・嵩山堂はし本
のれんなど、あちこちに、うさぎ。 
卯年生まれなので、ちょっと嬉しい。



購入した絵葉書はこちら。試し書きができるコーナーで
筆をお借りして、東京の家族に一筆したためました。 
本当に一筆、「京都より一筆」とだけ。笑。     

*ちなみに、はし本は東急プラザ銀座にも出店しています。





京都駅前にある中央郵便局の窓口から「風景印で」と
伝えると、こんな風に舞妓さんの絵が入った消印を 
押してもらえますよ。              




そして、京都の四条大橋の東華菜館へ。ランドマーク的な建物なので
外から見たことはありましたが、入店は初めて。取材の役得で客室は
ほとんど全部みせていただきましたが、各階・各階、雰囲気が違って
面白い。上の写真影は編集部のKさんが撮ってくれました。    








この動画にありますが、エレベーターで「おっ!」と思う
発見をしました。詳しくは誌面にて…!        






日本最古のエレベーターも印象的でしたが、階段も雰囲気があって
とても素敵でした。ウォン・カーウェイの映画花様年華」的? 



美人画が描かれた照明器具など、中国風・東洋の 
エキゾチックさと、教会にありそうな、木で組んだ
棚やモダンな照明器具など、洋風の空気感もあり、
和洋折衷。いい具合に混じり合っています。因みに
アメリカ人の建築家・ヴォーリズの設計です。  





和洋折衷、といえば、今回の旅で京都に行くのに
フレンチを食べたり、洋館に行ったりもそうかも
知れず、また、東洋と西洋だけでなく日本と
国(今の中国)から来た文様を、木版画で和紙に
模様付けをし、襖(ふすま)紙などにも用いられ
唐紙(からかみ)の工房・唐長(からちょう)
にも伺って、お話を聞くことができました。  
唐紙には雲母(うんも、キラキラしている鉱物)
が使われているものも多いので、照明の光を受け
金色に輝いていて美しかった。        




ここでも(京うちわの柄、お湯飲みのうさぎ、
手紙用品見せ・はし本…に続き)唐紙を作る 
工程を見学させていただいた際の板木がコレ!
でした。花と波とうさぎ。このうさぎは、  
「あちら」と「こちら」のメッセンジャーのよう
な存在として描かれていると聞く。     




唐長の工房に伺ってすぐに拝見したのがこちら。どなたかの所有する
古い日本家屋を壊そうか、という時に、表具師だったか、建具を譲り
受けた方が襖紙を見て「この柄は唐長さんとこのと違うやろか」と 
持って来て探してみると、まさに同じ板木があったのだとか。それを
知った家主は取り壊しをやめ、一部の内装を変えるのみで、古い家を
残し、新しく刷られた唐紙が部屋を飾ったのだとか。お話を伺った 
のは11代目の当主(現在は12代目に代替わりしている)ご夫妻。  
とても素敵な方々でした。東京だと数十年でも歴史を感じるのに、 
京都だと数百年単位なんだ!と。スケールの大きさにクラクラ。  

初めまして、ワタクシはこんなことをしているものです、と自己紹介
がてら、名詞と共に、絵本にもなった切り絵の絵葉書をお渡しすると
じいっと眺め(私、少し緊張)、これはすごい、と言っていただいて
(ほっ! & )嬉しかった。切り絵はどうやって作るのかと質問をされ、
制作するとき(→ こんな風に作っています:映像・neru lab)には、
考えるのでなく手が動くのだという話をすると「まさにそれ」という
風に頷かれ、畏れ多いけれども、世代や分野を超えて、職人仲間感を
感じる。数値が一定ではない自然の素材を相手にしているので、  
グラム入れればちょうどいい、というものではなく、感じ取ったり
勘というか、自分も自然のもののようにならないといけない、って 
話、すごくよくわかります。                  

たくさんある板木、この版木は、この色を用いなければならない、と
いう決まりはないというのも面白かったし、職人(クラフトの作家、
技術)と、作家(アートの作家、自分の作りたいものを作ること)の
違いというか、作り手の主張は控えめに、良いものを作るること、 
それ(京うちわなり、唐紙なり)を実際に使う人に楽しんでもらえる
余地を残すこと。例えば庭師が完全に作り込んでしまうと、それは 
彼の"作品"だが、"持ち主の庭"であることを保つこと(が大事なんだ
よ)というのような話、ああ、反省点あるなあ、と自省。     





写真の右側:千田堅吉さんの奥様・郁子さんも、とても
素敵な方でした。私家版の自伝「唐長 IKUKO」、拝読 
いたしました。おしゃれである事は大事だなあ、と  
伝わってくる、華やかな方。写真の真ん中に写っている
のは、京都在住の作家仲間の ひろせべにさん。一緒に 
工房見学させてもらいまいた。& 動画の「番外編」で、
鳥を観察しながら私が会話してるのも、べにさんです。
      *「なごみ」8月号にも、べにさん登場!
        *上の写真は編集部・Kさん撮影



番外編


これらの写真は雑誌とは関係ない番外編ですが、一泊二日の京都旅、
夕方は自由時間だったので、べにさんと夕食を楽しみました。   
顔なじみの店主にフレンチレストランの話をしたら、対抗してか、 
きのこの入った料理を「…"きこり風"」と出してくれました。「えー。
「"きこってる"のー?」と、べにさん。食後、私も親指を「いいね!」
みたいに突き出し「きこってました!」と笑う。*皆、シラフです。
和菓子のお土産をいただく。京都では6月末日に、厄払いのように 
水無月(という和菓子)を食べるのが定着しているのだそう。   
この日は5月末日でしたけど、一ヶ月先取り、パクパク。     



それから番外編ついでに:取材の合間に、次の予定までに不意に時間に
余裕ができたので、(坂本千明さんが個展をしていたり)気になっていた
nowakiにも行けた旅でした。樋口佳絵さんやcartaのご夫妻・作の私家版
「にこげの日々」と、うさぎの便箋を手に入れました。        




紙と建築に注目した今回の京都旅。展覧会で京都に行くとかは
あるけれど、純粋に旅をしてもいいですよ、どこに行きたい?
何を見たい?と聞かれたときに、建築は、詳しくはないが純粋
に好きだし、美術品と違い、実際に足を運んで体感してこその
ものなので、大好きな伊東忠太が手がけた建物(は誌面で!)
などにも立ち寄らせていただいたのですが、この、上の写真の
長楽館は、モデルのマリさんに京都でどこかお薦めある?と 
お聞きして訪ねた場所。ちょっと前の写真で和洋折衷の話に 
触れましたが、基本的に洋風なのですが、上階に和室(通常は
非公開、撮影禁止ですが特別に入室させていただきました)が
あり、その秘密の部屋感だとか、お城の天守閣のような眺めの
良さや装飾のセンスなども、素晴らしかった。       



「なごみ」8月号の記事で、三つ、やりたいことを
挙げた中に「美味しいものが食べたい」という
欲望をあらわにして恥ずかしいようなことを 
入れたのですが、ここのレストランで頂いた 
お料理は、多少なりとも旅疲れをした体に  
入った途端に、目がキラーン!となるくらい 
お、美味しい!(そして絵のように美しい盛り
付け、給仕の方々の所作)と、いや、美味しい
ものを食べているときは確実に幸せだな!と、
再認識するような幸せな時間でした。    




食後に、じっくり建築の細部を拝見。この天井の
細工など、おそらく漆喰だと思うのだけど、  
天井にホイップクリームをデコレーションして 
いるようなものではないのか、と目を見張ったり



床の模様がシンプルだけど洒落てたり、建築+美味しいもの、で多幸感が半端で
ない時間を過ごしました。ありがとう、教えてくれたマリさん、長楽館の皆様、
そしてタバコ王。 *長楽館はタバコで財を成した村井吉兵衛の旧居跡です。 





ウサギノネドコにも行けました。
鉱物をデザートに見立てた   
ディスプレイが美しかったり、 



佐々木類さんの作品(ガラスに植物を
挟んで、いわば焼き切ってしまって、
その痕跡が残っているもの)素敵、と
見とれたり。           



ウサギノネドコの内装などを手がけた、
村松英和さんと再会。京都の絵本店・ 
メリーゴーランドでの個展の時に   
「初めまして」をしたので、お会いする 
のは5年ぶり、2度目なのですが、 
なんか和んでますね。笑。     
*村松さんのインスタ  
*写真撮影は編集部のKさん。



母校のアーチを思い出すレトロな
雰囲気の一角もあれば、    



この写真のようにモダンな、近未来的なエリアもあって。




鉱物に見立てたゼリーを頂きました。
写真はカフェのみですが、お隣に  
鉱物や、"sola cube"(標本をアクリル
に閉じ込めたオブジェ作品)などが 
並ぶショップ、その上に宿も!あり。
面白い空間でした。        





\おおきに、キョート !/


\ただいま、トーキョー ! /

編集部Kさんと駅前で別れてから、
うっかり、(各駅っぽい新幹線)
「こだま」に乗ってしまったのは 
今となっては、笑い話です。  






なごみ2018年8月号

旅行後記も書いてます、ぜひお求めください〜

















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