2020/08/29

祖母の書道セット、母の鉄瓶を現役復帰させる





2020/08/29:たまに無性に文字を欲する・書きたく
なったりする事がある。夏休みの宿題のためか、コン
ビニエンスストアーに習字用の半紙が売っていたのを
珍しいな、と買ったままになっていたので、久しぶり
に筆で書いてみることに。暑いので、南伸坊さんの 
装画(や、挿絵)も素敵な文庫本から、正岡子規の
「涼しさや人それぞれの不格好」を。出来合いの墨汁
じゃなくて、前に奈良で個展をした時に、家族が、 
奈良といえば墨なんだよ、と(本当?そうなの?今も
詳細はわからないが)お土産を頼まれたやつ、全然 
使ってないんじゃない?と探し出す。墨を見つけたは
いいけどスズリがないじゃんか、と思っていたら…、
なんと!こんな立派な書道のセットが出てきました。



これは祖母…といっても、享年は私より年下なので
「おばあちゃん」と呼ぶのがはばかられるMさん)が
使っていたものらしい。何か(美術の賞とか?)の
時に頂いたものらしいこと、年賀状を書く時などに
おそらく、うやうやしく使っていたらものらしい。
塗りの箱に入っていて、使うの緊張しそうだなあ。
でもこれはきっと使ってー!」ってことだなあ。
ちなみに、少なくとも70余年ものです。ひー。  


新品のようです。鳥の絵も、キリッとして素敵。




2020/9/12:その後、しばらくして、ツイッターで
盛岡のミニコミ紙「てくり」の木村さんが、鉄瓶の
使い方はシンプルなのだというような投稿をして 
いるのを見かけて:、仕舞い込んでいた鉄瓶を
現役復帰させました。これは母の嫁入り道具で、
"40年数年もの"くらい。鉄瓶を使いたいのだ、と
母に話すと、えっ、と驚いたような顔。その朝に
珍しく彼女のお母さんとおばあちゃん(つまり 
私の祖母と、ひいおばあちゃん)が仲良く夢に 
出てきたとのこと。これまた、「わー、恵子が 
私達が選んだものを使ってくれるんやって!」 
と喜んでいるかのような出来事で嬉しかった。 


そろそろ夏の猛暑も一段落して、暖かいお茶が
恋しくなる季節ですし!(器は李将勲さんの)





2020/08/26

小さい女の子の笑顔とタツノオトシゴのような雲




2020/08/26:コロナ禍の散歩中、私も街の人たちも皆、
マスク姿。信号待ちをしていたら、2歳位の、マスクを
してない女の子が、マスクをしたお母さんにニコニコと
満面の笑みで「ホラ見て、月が出てる!」というふうに
指差してて大変かわいらしかった。彼女はこの状況が 
どういうことなのか、どれだけ 「今まで」と違うのか、
など知らないんだなあ、というかコレがこれからの普通
になってしまうんだろうか、などと考える帰り道。写真
のタツノオトシゴみたいな雲はその数分後に別の場所で
撮りました。                   



2020/08/21

コロナ禍、フルメイクへの憧れが素描に現れる?




2020/08/21:ここ数日、少しづつ仕事部屋の整頓をしている。
沢山買いためてある紙を消費しないではバチがあたりそうだな、と、
久しぶりに絵を描く。昨晩「世界は欲しいものであふれている」と
いう番組で、サヘル・ローズさんが中東風の濃い化粧で出てらした
影響か、はたまたコロナ禍で、マスク着用のせいで口元のオシャレが
できないから(といって私は普段から「化粧してんの」くらいの薄化粧
だけど)、どこかでバッチリきめたメイクというか、暑化粧を
欲しているのかな…などと、鉛筆の先から出てくる絵で自己分析を
したりして。コロナ前に買った口紅もなかなか、
つける機会がなくて残念です。



2020/08/20

換気で思い出す:YWCAのこと、サッコちゃん先生




2020/8/20:暑さが続く日々だけれども、最近、特に暑くなる
仕事部屋の換気を計画的にやってみていている。朝、太陽が上が
りきる前に窓を開け、外気を室内に入れ、日の光が強くなって 
きたら窓を閉めて"クーラー頑張れ"モードに。天井に熱い空気が
たまらないようにサーキュレーターを動かす。夕方になったら、
窓を開けて、こもった熱気を外に出す。前はどう頑張っても35度
とかだったのが、今朝は30度!で、小躍り。そんな、温度のこと
換気のことばかりを考えていたら、東京・御茶ノ水のYWCAの前の
建物(こちら、どなたかのブログでその頃の写真が見られます)
のカフェテリアに、"タケコプター"を逆さにしたようなファンが
あって異国情緒あったなぁ、ってことを思い出しました。南国の
ホテルかどこかに行ったような気分になるのに、ガラスケースには
定食屋みたいなお惣菜もあった?ような淡い記憶(おいしそうな
プリンもあった気がする)。YWCAは私が小さい頃にお稽古ごとに
通っていた場所なので、「窓際のトットちゃん」に出てくる少女・
"サッコちゃん"に英語を習ってたなxあ、とか、美術の授業も別の
先生に習ってたな、ということ、地下のプールのモワン!とした
湿気や熱気、取り壊し前に落書きしていいよ!と言われたこと 
など、思い出しました。なにより、どんなきっかけだったか忘れて
しまったけど、ロビーみたいな空間で、確か緑色のサリーを着た 
インド人の女性が、私たち女の子にティアラのようなキラキラした
髪飾りをみせてくれたこと。うわあ綺麗!と、幼いながらも感動
した利、外国の人と交流してるぅとドキドキしたことが一番、 
印象にのこってます。先生の名前しらべるべく、「窓際のトット
ちゃん」をパラパラみたら、コリアン差別はだめ!みたいな話も
入ってて、さすが徹子さん!と思いました。夏休みの宿題的に 
読み直そうかなぁ。子供のころ読んだのはどっか行っちゃって、
つい最近、買い直したんですけどね。            





2020/08/19

初装画、題字と初文筆の時の資料が出てきました




2020/8/19:仕事部屋のあれこれを整理する。初めて本の装幀画と題字を手掛けた、田辺聖子さんの「夢の櫂こぎどんぶらこ」(ハードカバー版は絶版、文庫版は同じ題字、私の別が装画で今も流通しています)…の広告:       


それから、担当編集者の方と初めてお会いした時のあれこれ(資料として持って行った貼り絵:


…や、落ち葉をカラーコピーすると素敵なのよ、ほら、こういう風に!と見せてくれたもの、
打ち合わせをした山の上ホテル(別館)の紙ものまで。*わあ、素敵だなあ、と思っていたら、持って帰ろう!なんて言ってくれたんでした:笑。紙もの愛を感じて、共感した事だとか、背中を押してもらうような言葉をかけてもらった、良い思い出などもポワン、ポワンと頭に浮かんできました。


  *

そのときの担当者の部下だった方が辻さんは(文章も)書けそうな気がする!と声をかけてくださった初・文筆仕事の時の新聞広告も出てきて:



角田光代さんの文に挿絵を貼り絵で作った(こちら:2018年の「婦人之友」)ことがあるけど、それよりずっと前、2005年に同じ雑誌に載っていたのか!と嬉しい驚きでした。              



私の名前も、ここに。




学生時代、授業中に模写した中世絵画のこと





2020/08/19:学生時代のノートなどの整理。
西洋文化史だったか、の授業中に中世の絵画
資料などを書き写していたみたい。西洋の絵画
というと写真のように精密な、写実的なものと
いう印象があるけれど、この時代のものは技巧
的でないというか、素朴さが大好きです。以前
滋賀で実物を見られた大津絵にも通じるものが
ある気がします。*今度、東京ステーション 
ギャラリーでも大津絵の絵があるそう!です。
巻頭の方はぜひ。             




配られたプリントにも、ぎっちり模写が。


真面目に授業受けてたのかな?(笑)


私は文学科の生徒でしたが、"やった!
美術史的なことが学べる!"と履修した
授業だった気がします。懐かしや。 


2020/08/13

精霊馬と冷や汁





2020/8/13:精霊馬作りたいけど、コロナ禍で気軽に買い出し行けないかもと思うと生ものmottainaiというか、飾ってダメにしちゃうより食べさせて〜!という気になって、とりあえず木彫のウサギと、ワラ?で作られたロバ??みたいな民芸品(インド関連の合同展→東京 インド)を企画してくださった方からの頂き物)を飾る。精霊馬というのは、ご先祖様たちの霊に、「馬で早く来て、牛でゆっくり帰ってね」と示すのだと読んだ気がするけど、これを見たらご先祖さま達、「ウ、ウサギっ?早いけど、乗りにくいわぁ〜!上下運動がーー!ってなってそう。ごめんなさい。


結局、そのあとオクラとピーマンで精霊馬、つくりました。何の動物かはわからないけど、ウサギよりは乗りやすそう、オクラはベルベット素材みたいで乗りごこち良さそうです。



この日は昼ごはんに宮崎県の名物「冷や汁」を、初めて作ってみました。学友の故郷と聞く宮崎、あまり接点がなくて、訪れたこともないのだけど高畑充希さん主演のドラマ(といえば私が関わった「とと姉ちゃん」も!)「忘却のサチコ」がBSで再放送されていて、うわあ、涼しげ〜、美味しそう〜と思って作ってみたもの。作家仲間のユカワさんにもコツを伺ったりして。コロナのことで旅行できない分、各地の料理を作って楽しむのもいいかもしれませんね。        

2020/08/12

雑誌「婦人之友」9月号: 連載題字、上部飾りを制作





雑誌「婦人之友」の2019年1月号より連載の題字と、そのワク、ページ上部の絵を辻恵子が制作しています。

2020年9月号は8/12発売で、今回は「家計ルーム」「家計簿を つけ通す同盟」と「健康往来」が掲載されています。                   






2020/08/08

朝と夕方の散歩




2020/8/8:暑さで長い散歩も出来ないので、
小刻みに短距離を歩く。朝食後と昼食前に
近場をぐるりと散歩。美しや、朝顔。


夕方散歩込みで、まあ1日に歩けたらいいな、な歩数をクリア。
新型コロナの影響で、昨晩、前を通ったら客の数の方が店員の
より多かった居酒屋は、そこそこ席が埋まっていて、一人も
客がいなかったところはワイワイ、過密状態で宴会中だった。




2020/08/07

「栄養と料理」9月号・連載「思い出の味」の題字を制作




女子栄養大学出版部の月刊誌「栄養と料理」2020年9月号は8/7発売。連載「思い出の味」の題字を辻恵子が切り文字で制作しています。第81回の今回は、映画監督の安藤桃子さん
の記事です。


女子栄養大学出版部
発売日 : 2020-08-07

2020/08/06

ハモで思い出す京都旅、アンネとコロナ禍の生活





2020/8/6:夏になると食べたくなるハモ(鱧)、東京ではなかなか売っていないので取り寄せたのを頂いて、つくづく品のいいスタミナ食(?)だなあと思いました。ウナギに似た魚なのですが。   




鱧というと、大抵、湯引きしたものに梅肉をつけて食べるのが私の中での定番で、天ぷらなどの調理法があるのも知っているけれど、「そんなそんな、滅多に食べられないのに、勿体ないです!」と、他の調理法で食べたことはなかったのですが…、

二年前、京都を旅するのを取材していただいて、少し文章も書いて、というお仕事があったときに、フレンチ風に調理したハモも食べたなあ…と、コロナ禍の、出かけられない状況下で
夢見たりしまいます。以下、その時の様子をブログに書いた中から引用:
    
「なごみ」8月号の記事で、三つ、やりたいことを挙げた中に「美味しいものが食べたい」という欲望をあらわにして恥ずかしいようなことを入れたのですが、ここのレストランで頂いた お料理は、多少なりとも旅疲れをした体に入った途端に、目がキラーン!となるくらい   
お、美味しい!(そして絵のように美しい盛り付け、給仕の方々の所作)と、いや、美味しいものを食べているときは確実に幸せだな!と、再認識するような幸せな時間でした。 
   

あと、ここには書いていないのだけど、その給仕の方が、「こちらは、ハモを…(なんとかかんとか)」と説明を始めた瞬間に、つい「ハモ!」と声を発してしまい、「…お好きですか」「…はい」なんて会話をしたのも思い出すたびに笑ってしまうエピソードです。 
  
36時間わたしの京都観光 12通りの1泊2日

なかなか気軽に旅ができない昨今ですが、脳内旅行やいつかまた旅ができる状況になったら行こう、というイメージ膨らまし材として、いい本かもしれません。「36時間わたしの京都観光 12通りの1泊2日」という単行本です。是非に〜。             




ハモを食べた数日後、アンネ・フランクの話をTVで見かけました。もし彼女が生きていたら、今年91歳だという話。そしてまた、ハモが京都の旅を思い出させたように、アムステルダムを含む旅をした時のこと(旅日記、長いです、所々画像が見られない、など不備あり)…を思い出して、読み返してみたら、当時とはまた違う感覚で、自分の書いた文章を読みました:




アンネが隠れていた部屋のある建物の前を通ったときに、聞こえてきた教会の鐘の音を聞いて、彼女もこの音を日常的に聞いていたのだろうな、いつ出られるとも知れない外の世界を夢見ながら…というような部分、コロナ禍の東京で、気軽に会いに行ったり、友達と楽しくご飯を食べたり、ということが難しくなっている昨今、数ヶ月のあとに読むと、まあ、アンネよりはだいぶ、大幅に自由で気ままな生活かも知れないけれど、前にはなかったシンパシーを感じてしまいます。




2020/08/05

タイムラインに促されて梅仕事





2020/8/2:インスタグラムでフォローしている
あの人、この人(ほぼ友人、知人)の多くが、梅
の「土用干し」を始めるのに促されて、梅仕事。

コロナ禍で実際には、なかなか会えない友人と、
現代のインターネットでつながっていることで 
「あ、梅を干さなきゃ!」と、昔昔からある梅干し
関連の用事をするのって何だか不思議だな。 



8/5:時々、陽に当たる面を変えて、干し柿の
ようになってきたところで赤紫蘇に漬け込み 
ました。出来上がりが楽しみです。     






2020/08/04

つつましやかな落ち花






2020/8/4:夕方の散歩中に見つけた、つつましやかな落ち花。





2020/08/03

自分の影で思い出す、絵本「かげはどこ」




2020/8/3:コロナ禍で家にいる時間が長いので、(日光浴で
生成されると聞く→)ビタミンDのために日に当たろうと思い
日傘もなしで短距離散歩をする。夏の強い光と、パキッとした
影。こういう光景を見るたびに、私の初めての絵本の仕事  
かげは どこ」を思い出します。夏の読書にぜひどうぞ。   








余談ながら、「かげは どこ」の韓国語版は少し前に契約が切れ
たというか、絶版になってしまったのですが、
最近、中国語版が刊行されました。


 

これまでに、いくつか(作品が掲載された本や、
絵本「しょくぶつえんのまいご」など)台湾版は
刊行されていますが、「かげはどこ」は初の中国
本土での出版物です。日本の絵本数冊が一つの箱
に納められたセットで、その外箱にも「かげは 
どこ」の絵が、どどん!とフィーチャーされて 
いるはず。色味やデザインはビビッドにアレンジ
アレンジされています。実物が届いたらまた、 
ご紹介しますね。              






2020/08/02

桃とマンゴー


2020/8/2:コロナ禍での、たまの外出のミッションのひとつ、
「果物を2つ買ってくる」をコンビニのリンゴふたつでいいか、
と600円くらいで(ちょっと高い?と思いつつ)済ませた 
後に、個人経営の果物やに立ち寄ると、キズもので200円、と
いう紙が添えられたカゴがあり、桃を手にとって初老の店主に
渡すと、「あ、それは…」と。あれ、なんかまずいことしちゃ
った?かな?と思いきや、「…それは、このマンゴーと2つで
200円ですよ」とのこと!!わーい。マンゴーなんて食べ慣れて
ないから、普通に切ったら良いんですよね?と確認する。「そう
ですそうです、これはね、キズものだから安くしてるけれども、
普通に買ったら千円くらいの、ちゃんとしたもので美味しいん 
ですよ」なんていって、リンゴ2つよりも、三分の一以下の値段
で「いいもの」買えた嬉しさを噛みしめました。      



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