2018/09/29

個展準備期間中:潮音さんの公演@翠れん展へ







9/29: 個展準備まっただなかながら、外出。
東野翠れんさんの展覧会会場(原宿にある、
VACANT)での湯川潮音さんのコンサートへ。
*写真は終演後に記憶を頼りに描いたものです。




終演間近に一枚だけ撮った写真。浄化されてきました。潮音さんの歌声は、軽さや
浮遊感のある感じと、強さというか清らかさや真っ直ぐさが両肩をつかんで頭が 
ガクガクするくらい揺さぶられている気分にもなるような、不思議な声。    

遅く行ったのに真ん中四列目に座れて、後ろの布の真ん中に潮音さんが立つ正面で
観られたので、なんか秋篠寺の技芸天(天女像、芸ごと、藝術のかみさま)を拝む
ときのような、音楽を奏でる天女ってこんな感じかなとか(それはモデルの高橋真理
さんが出演した「 こしょろがみた夢 」というショーでも、感じたけど)、菩薩の 
ようでもありました。                           

お子さんを出産されて、子守をしていて、手が使えない(つまり、ギターも持て 
ない)→という不自由からか残されたクチをつかって音楽と歌詞が同時に出て 
来る境地に達してるらしい。*近日、それらを音源化したものがリリースされる 
そうですよ!                               

なにかを「やらないぞ」と決めたり、何かができなくなったなかで工夫すると  
別の方法がみつかったり、新たな境地とか(私の切り絵だって、極力「そこに  
ある色」をつかうぞ、塗らないぞ、で、道具はハサミだけだよ、っていう「制限」
みたいなものだ)。                            

大橋トリオのツアーメンバーにもなってたんじゃないったか、チェリストの徳澤
青弦さんの精神を研ぎ澄ました動きも素敵だった。そして、翠れんさんは朗読も
いいんだよね。(一昨年の佐渡・ハローブックス以来、潮音・翠れんコンビの 
パフォーマンスを観ましたが→ その時の様子はこちら)。         






個展「20」の案内状を手に、パチリ。 
左から湯川潮音さん、東野翠れんさん、
そして私。             



「ode」も購入





東野翠れんさんの展覧会も素敵だったな。




翠れんさんに知り合う前に、彼女のお母様と私が友達に
なっていたので、その母君の幼少期の写真(や、母君の
母、ご家族)の写真や映像も見られて、なんとも不思議
な感覚だった。それから、近年日本でも見られるように
なった、幼児がどこかに走って行ってしまって危ない目
に遭わないように、ハーネスのように紐をつけておく 
あれ、が、1950年代のイスラエルではすでに使われて
いたのだ!(すごい!進んでる!)ってなりました。




翠れんさんは、文章もいいんだよねえ。。。
と、余韻に浸りながら、浄化された気分で 
家に戻り、個展準備のラストスパートを  
続けました。*後日更新しています、古典は
もう始まっております。         






初めて個展を開いてから20年、長い道のりを歩いてこられたようにも、
絵描きとしてはハタチだと思えば、まだまだ先が長いようにも思う秋。
紙で遊んでた初心に戻るような気持ちで、小さな展覧会を開きます。

辻恵子 個展「20」

会期:2018年10月2日(火)〜8日(月祝)
会場:CONTEXT-S 阿佐ヶ谷
*JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩5分 
企画:ing  (駒ヶ嶺三彩さんキュレーション週)
住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-47-4
電話:03-3317-6206
交通:JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分

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2018/09/19

積水ハウスのWebコマーシャルの絵を制作:「いろんな秋」






2018年4月18日に初回が公開された、積水ハウスのFacebookページでの
Webコマーシャル「Slow Living Story」のアートワークを制作しました。
2018年9月19日の更新は「いろんな秋」です。            

シリーズを通して公開されるオープニング映像は「Slow Living Story」の
活字から人物像などを切り出す"切り絵"で、月ごとに変わる本編は髪の毛・
顔などパーツごとに切り、貼り合わせて作る"貼り絵"で制作しました。


*2020年9月まで公開されました。(現在閲覧不可です)


このブログでの関連記事:tsujikeiko.blogspot.jp/search/label/sekisuifb 

(1)2018年4月「幸せの最少単位」(2)2018年5月「365日の記念日
 (3)2018年6月「父の日(4)2018年7月「ひまわり」(5)2018年8月「帰省
(6)2018年9月「いろんな秋」(7)2018年10月秋の名画
(8)2018年11月「パイを焼く」(9)2018年12月「クリスマスにもってこいの場所
(10) 2019年1月「冬をさがしに(11)  2019年2月「ネコの日(12)2019年3月「弥生
(13)2019年4月「カセットテープ」 (14)2019年5月「ヒミツキッチン
(15)2019年6月「梅酒の季節(16)2019年7月「夏の音
(17)2019年8月「男の趣味」(18) 2019年9月「秋刀魚 焼く






















2018/09/17

個展準備中:貼り絵の副産物の紙片で作った抽象画シリーズ







8月末の制作風景をご紹介します。           

何度か書いていることですが、私は1998年11月の初個展の時に
私独自というか、特徴的な作品は切り絵(元々ある色を活かし
人物像などを切り出すもの、誰に教わったのでもない、遊びの
中から出てきた?手法・・・下の映像参照:映像=neru lab
もみじ市ウェブCM参照)、と思っていて、筆で描く絵もある
し、鉛筆画も好きだし、パーツごとに切ってから貼り合わせて
作る:貼り絵も作るけど、最初からあれこれ見せるのではなく
"ああ、辻恵子といえば切り絵の人だよね"とでも覚えて頂ける
までは切り絵をメインに見ていただいて、そのあとは何を 
お見せしても良いや、と策略?を練っていました。実際、 
初個展でも貼り絵は数点展示していましたが、一割くらい。
切り絵とそのほかの手法の絵の割合はいつも9:1だとか、
100パーセント切り絵だけ、ということも多かったのです。







   
初めての絵本の仕事「かげはどこ」(2003年に月刊絵本として刊行、2016年に単行本化)は貼り絵での仕事。
雑誌「天然生活」での連載挿絵も貼り絵でしたが、しばらくは「切り絵以外」を発表したり依頼されたりする
ことも少なく、そろそろ「それ以外」の絵も発表したいなあ、なんて思っていた頃・一昨年、2016年にNHKの
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の冒頭映像の仕事で貼り絵作品が起用され、今まで個展にいらして・切り絵
作品を見てくださったかたなどよりもン・万倍?世もしかしたらもっと多くの視聴者の目に触れることに。 
ですので、その後しばらくは " 今まで「切り絵作家」と名乗ってきた・今も名乗っているけど、切り絵以外も
やりたい、とは思っていたけど、「貼り絵作家」とも言ったほうがいいのか?いや、違和感が…"などと(笑、
深刻ではなくて)アイデンティティが揺らいだりもしましたが、テーブルマナーの小冊子や、「月整活」など
線画の仕事も同時期にあり、ああ、切り絵、貼り絵、線画に水彩画に立体に…もう「技法」に縛られなくても
いいんだな、と腑に落ちたのが昨年?とはいえ、朝ドラの影響で貼り絵の仕事も前より多くいただいていて、
その作業中に、副産物のように出てくるのが色とりどりの細かな紙片なのです。私が切り絵を始めたきっかけ
の一つとして、インタビューなどでお話しすることが多いエピソードは、学生時代に描いた水彩画(の駄作)
を捨てようとしたら、絵としてはダメだとしても破いた紙片はとても綺麗で、ゴミ箱の中から出してハサミを
入れて遊ぶように、人物像を切り出したのでした。髪の毛、顔などパーツごとに切って貼り合わせて作る  
貼り絵の制作中に出る紙片も、その時の水彩画の失敗作のように「ちょっと待って、ちゃんと作品にしてよ」
と潤んだ瞳で訴えかけられているかのような波長を感じてしまって、いつも「ああ、この紙片でいつか、  
抽象画のシリーズを作って、展覧会でお見せできたらなあと思っていたのでした。2015年の第40回目の個展
時に、数点・黒を中心とした作品は展示したのですが、今回は色とりどり!の作品を沢山作りました。   



なんか楽しくなってしまって、約100点!あります。額装した
状態で全ては飾りきれないほどなので、シート作品としても
お選び・お求めいただけるように用意しました。     
*ご希望の方には、額装も承ります!          





抽象画のシリーズ、と言いつつ、あ、これは
建築物かな?とか、これは花かな?と想像 
できるくらいに具象的なものもありますよ。


数字(このために作ったのではなく、紙片の
箱に入っていた・以前作ったもの)を、
構成した色紙の上に乗せたものも。





ちっちゃい貼り絵の人物像も、同じレースのような台紙に貼って、額装しましたよ。




じっくりお選びくださいね。





初めて個展を開いてから20年、長い道のりを歩いてこられたようにも、
絵描きとしてはハタチだと思えば、まだまだ先が長いようにも思う秋。
紙で遊んでた初心に戻るような気持ちで、小さな展覧会を開きます。

辻恵子( http://www.tsujikeiko.com )個展「20」

会期:2018年10月2日(火)〜8日(月祝)
会場:CONTEXT-S 阿佐ヶ谷
*JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩5分 
企画:ing  (駒ヶ嶺三彩さんキュレーション週)
住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-47-4
電話:03-3317-6206
交通:JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分

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2018/09/13

個展準備中:ハルカゼ舎の日めくり x 切り絵 新作





9/12、13:もうすぐ始まる個展「20」のための準備作業、
用意ができたので次のシリーズの制作に取り掛かる。  

東京・経堂にある文具店・ハルカゼ舎(→ 関連記事)の
日めくりカレンダーにハサミを入れて切り絵作品にした
シリーズで個展をしたのは2013年〜翌年にかけて。当初
東京〜大阪のみでの開催の予定が、山口と長野でも、と
思いがけずロングランの巡回展になった個展の時。  



カレンダーのように見えてカレンダーではない
私家版の作品集「日めくりの日々」も刊行。 
ブックデザインは、ハルカゼ舎の日めくり  
カレンダーと同じく遊佐一弥さんです。   






日めくりシリーズの新作、お楽しみに。




添えた定規でお分かりかと思いますが
ものっすごく、小さいです…。私が 
この仕事をした時(2013年)、老眼に
なる前に為さねばならないシリーズ!
とか思っていたんですが、まだ老眼は
来ていないようですが(多分)…。 
ちょっと、前の時より辛いかも…。笑




今回初めて、半立体作品?も制作しました。



ハルカゼ舎の日めくりカレンダーが、
ちょうどよく入る箱の中に入れて。 
箱には「HARUKAZESHA」の文字が。



2013〜14年にかけて、ロングラン個展
ひめくりの日々」を開催した頃からの、
歴代のカレンダーを使っています。 
ハルカゼ舎の日めくりを知って頂ける
きっかけにもなればいいなぁ。   

発売開始だそうです*     


ハルカゼ舎シリーズの作品の展示風景












初めて個展を開いてから20年、長い道のりを歩いてこられたようにも、
絵描きとしてはハタチだと思えば、まだまだ先が長いようにも思う秋。
紙で遊んでた初心に戻るような気持ちで、小さな展覧会を開きます。

辻恵子( http://www.tsujikeiko.com )個展「20」

会期:2018年10月2日(火)〜8日(月祝)
会場:CONTEXT-S 阿佐ヶ谷
*JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩5分 
企画:ing  (駒ヶ嶺三彩さんキュレーション週)
住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-47-4
電話:03-3317-6206
交通:JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分

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2018/09/08

「栄養と料理」10月号・連載「思い出の味」の題字を制作







女子栄養大学出版部の月刊誌「栄養と料理」2018年10月号は9/8発売です。 
連載「思い出の味」の題字を辻恵子が切り文字で制作しています。    
今回・第58回は、歌手の高橋真梨子さんの記事です。           




栄養と料理 2018年 10 月号 [雑誌]













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