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雑貨店・ニコの店内の小部屋での辻恵子・ミニ展覧会「ニコベヤ」終了いたしました。
靴を脱いで、にじり口のような入口から屈んで入る小部屋。ツイッターで「ニコベヤ」
「ニコベヤ」言っていたら、店名が「ニコベヤ」だと思ってしまった人もいたようですが
「ニコ」店内にある「小部屋」なのでニコベヤ、という題にしました。そのまんまです。
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小部屋に入って正面に見えるシンプルなコンクリートの壁には、もうすぐ( 6月半ばに)流通が
おわってしまう絵本「まるをつくる」を使って、コラージュのような作品を展示しました。
*長いことサンプルとして使っていた「まるをつくる」(実物の絵本)を切りました。
「あれっ? この ◯ はどうしたの?」これ、わざとではなくて、裏の「まる」という
手書き文字をビリっと破いて切り絵したら、跡がこのようになったのです。
右上に見える、ちょこっと浮いた(マットに貼った状態の)女の子は、香港での3人展のときに作った
これ ↓ を再利用・再登場させました。
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コンクリート壁の向かい側の壁面は
こんなふうに、派手なステンドグラスの
ような色合いで飾りました。
色々な国のカラフルなものが雑多に
詰まったお店の雰囲気も取り入れたくて、
どこの国のものかもわからないもの(店主
提供)も日本語の切り絵も、ごたまぜで
並べました。下はニコの店主が輸入した
ビニールクロス。
この茶色っぽい人物像はどこか南国の
紙袋?から。無印良品っぽい色合い。
背景のビリビリっと破かれているのは
ロシアの切符か何か…
店主のリクエストにお応えして、
実は、背景に使ったカラフルでパリパリ
した薄い紙も、現地(会場のニコ)で
調達しました。タイの紙だったかな?
*まだあります:ニコで買えます。
かがんで、覗きこまないと見えないくらい隅っこにも、
ちょこんと、小さい人を配置しました。
ニコの小部屋での展示は、私が 6人目。ぎっちりと展示の予定を入れておらず、前のイベント会期
終了日から私の会期の初日まで少し間があり・そして店主のご厚意もあり、今までの展示の中で
最長の搬入期間をかけて、ちょびちょびと作業をすすめました。色とりどりの背景は家で下準備を
して、現地で調整。作品は現地で貼り付けたり、その場で製作したものも半数以上でした。
案内状も、展示空間も、作品も普段はシンプルなものが多いのですが、今回はカラフルに
ごちゃっとさせたせいか、長く私の作品を見てくれている人いわく「新鮮だった」よう。
ニコの店主が集めた各国のあれこれを散りばめたいというリクエスト以外は、いたって
自由で、何をやってもいいよ、という雰囲気だったのも楽しかった。「画廊」で展示を
するときより肩肘張らず、自然に作れました。長い会期で、在廊するには小さすぎる会場
でしたので、いらして下さった方との交流は十分に出来ませんでしたが、沢山の方に
お出かけいただき、感謝しています。ご協力頂いた皆様、そしてニコの店主にも感謝を。
なお、ニコでは会期後も絵本と一部雑貨(便箋とミニカード、絵葉書はありません)を
お求め頂けます。 6月の大半は、買い付け旅行のためお店がお休みです、ご注意下さい。
京都・hugでの「切り抜き」、そして東京・nicoでの「ニコベヤ」、「東京タワー展」と
展示・目白押しの4〜5月でしたが、次の【東京での】展示は少し間があいて、9月に、
参宮橋のtrayで個展を開催予定です。どうぞお楽しみに!