2018/11/30

シャネル「In Goude We Trust!」展へ






11/28:某お仕事の下調べのため銀座に行ったので、シャネルネクサスホールで
この日が初日だった「In Goude We Trust!」展へ。もう、なんか、すごかった。


女性が一人、時々二人いて、バレリーナのように白いドレスを
たくし上げて足元を見せつつ優雅に歩いたかと思うと、お化け
のような非・人間的な滑らかさでスーッと動き、舞う。椅子に
座り、歌い出すと目の前の黒い幕が開いて鏡が現れ、そこに 
写る女性の頭の上と、手に乗せたアクセサリーのようなもの 
からは、炎が上がっている…という、美しく、異様で、怖く、
じっと見続けてしまう。(はっ!仕事の書き物をしなくては!
と、切り上げるのが大変だった、うっとりしてしまって)。 




大友克洋監督の「MEMORIES」という作品
(短編集の中で、オペラ歌手が出てくるもの)
を思い出したり、椅子に座っている時に 
顔だけにボワッと照明が当たっている感じ
が、ラトゥールの油絵のようでもある。 




Vanessa Paradisの出ていたあのコマーシャルも、






洋書の雑誌で見て覚えていたこの広告も、
Goudeさんのディレクションだったんだ!
私は絵描きなので広告業にどっぷり、と 
いうこともないのだけど(広告に私の絵が
登場することはあれど)、がTVコマー 
シャルなどを手掛けた広告会社にいた人 
なので、小さい頃から興味のある分野。 
作り手がどういう風にその数十秒を作って
いるのか、ということも含めて。    





 楽しそうにディレクションしてるなあ〜。








11/29:次の日、某・デザイン事務所に行くと、前々日の
レセプションで配布されたという、この展覧会の図録を
拝見できました。どんな作品が良かったか、なんて話を
している時に、「はっ!そういえばパフォーマンスに 
うっとりしてしまって、映像作品全部見てないや!」と
気づいて、11/30:その次の日に再訪。入口近くの映像は
一巡ちゃんと見て、映画館のようなスペースでのドキュ
メンタリーを興味深く観ていると、残念ながら閉館時間
が来てしまって。これはまた行かねば!と思ってます。





ドキュメンタリーを途中まで見たところまでで言うと
幼少期を過ごした家の近くに民族博物館があって、 
そのせいかエキゾチックなものが好きである事、母が
ダンサーで踊りに親しみがある事、イラストレーター
としての活動もしていた事を知る。アフリカ系モデル
を誌面に起用するのは当時なかなかない事だったり、
切ったり貼ったりした作品のことなども。すごい、 
すごいなあ!と、気持ちよく打ちのめされるような 
心地です。12/25まで開催中のようですよ:    







2018/11/29

赤いツタと緑の木・HPサーバー移転しました






11/29:赤いツタと緑の木が格好良かった。昼過ぎに某お仕事の
打ち合わせをしてから、同じビルの上の階へ。打ち合わせでは
ないんだけれども、上手くいくかハラハラするような作業へ。



お世話になっているデザイン事務所で、ホームページのサーバー引越しの相談。
あまりにチンプンカンプンすぎて、この会社のウェブ担当の方に助力いただいた
形。内容は変わっていませんが、何とか無事に引越しできたようです。    


(今まで使っていたYahoo! ジオシティーズが次の3月でサービス終了なのです)。 

ああ、知恵熱出そう、分からない…と、ややテンパっていると、この前の日に見に
行って、衝撃を受けた「In Goude We Trust!」展のレセプションで配布されたと
いう図録を見せてくださって、ほー、やっぱりすごいなあ、また見に行こう!と
思わされました(そして翌日に再訪してしまうという、Goudeファン具合)。 





2018/11/27

イシイリョウコさんとChappoさんの二人展へ






11/27:休日に。展覧会を終えたばかりの作家仲間とランチの後、イシイリョウコさんとChappoさんの二人展へ。実は初日にも伺ったのだけど、その時はかなり時間がなくて、さらっと拝見しただけだったので、今回はじっくり、帽子を試着してみたり楽しい時間を過ごしました。ブログを更新するのが遅くなって会期は終わってしまいましたが、案内状にイシイさんが描いてくれていたこれ、似顔絵というか、私をイメージしてくれてたようです。嬉しいな。                  






2018/11/25

日めくりシリーズの新作づくり・動画を撮ってみる






新作を作りました。先日、イラストレーターの大先輩にお会いした時に、
辻さんの切り絵は制作風景を動画で撮ってYouTubeで公開したほうがいいよ
とアドバイスいただいたので、試しに撮ってみました。画面が上下逆だった
り、爪のささくれが恥ずかしかったり(笑)。改善の余地ありですなあ。 









2018/11/22

久しぶりに猫の「ゴロゴロ…」を聞く






11/22:ひさしぶりに御機嫌な猫の「ゴロゴロ…」を聞きました。
写真は「だっこはもういい!下に降りたいよ、わー!」…と
主張されてるところですが。笑。可愛かったなあ。    


2018/11/21

年間パスで8度目?のトーハク







11/21:ここのところ少し忙しかったので、息抜きに
久しぶりのトーハク(東京国立博物館)へ。今年は
夏に年間パスを手に入れ、それから8回目くらい。
この浮世絵にキュンときました。        



企画展はいつも混んでいるけど、常設はゆっくり見られるし、  
色々ある展示作品の中から、自分で、自分が「おっ」となる作品を
見つけるような楽しさがあるような気がする。         



これなんかは、



怖い話をしている時の神田松之丞さんみたいだな、とか。




左下の巫女も、巫女のイメージが崩壊するような絵で
面白かったな。東京にしては大きな空が見られるのも
良いところです。*写真・上、トーハクの庭にて撮影

後日追記
(2019/01/16)

職人歌合 (平凡社ライブラリー)

この巫女の絵が本の表紙になっているのを発見!
インパクトあるもんねー。と納得しました。




行きしなは自分の長い影を見て「かげはどこ
(自分の絵本)を思う。先日「影をなくした男
という本を読んだばかりだし。       


あれこれ気になっていた(宙ぶらりんのまま
だった)買い物も済ませ、帰宅。明日は制作
デーにしよう、その前に更新事項を…と、 
パソコンを叩く。6月に日常の雑記はお休み!
って宣言したけど、ちょっと書きたくなって
来たかも。ぼちぼち、気の向いた時に。  







クイーンの映画〜今年初の忘年会へ








11/19:SNSでチラチラ話題になっているのを読んでいて
これは観たいなあ、と思っていたところに、少し前に放送
されたNHKの「SONGS」クイーン特集。いてもたっても
いられず予約した映画「ボヘミアンラプソディ」を観に 
ゆく。とてもよかった。オープニング:20th Century Fox
の映画でございますっ!という映像の音楽までロック調に
なっていて、その時点で既に鳥肌が立っていました。  






金閣寺のお札がフレディの自宅のセットに貼ってあった


・45歳(で他界)かぁー!(天野さんフレディよりは長生きしたんだとか、
おいおい自分、もう少しでフレディの没年じゃん、とか)


・フレディの飼い猫かわいい。



・隣の席の60代くらいの男性、すすり泣き微笑ましかった。




あの人、この人。よく似ててすごいなあ、と驚くも、ただの「ものまね芸」ではなくて
一本の作品として、自然に世界観に取り込んでもらえた感じ。映画の中ではちょっと 
可愛い・綺麗な感じのフレディだったけど家に帰って本物のフレディ・マーキュリーの
映像を見ると気持ち悪さ(いや、いい意味で?異様さというか、キワモノ、突出してる
感じというか)すごい。笑。笑っちゃうくらい。                 














余談ですが映画「ボヘミアンラプソディ」は観なくては!の最後の一押しに
なった番組「SONGS」で知った、コメンテーター的に出演してた岡崎体育
さん、その後ハマってしまいました。良いわぁ。            









話を戻し、映画館で濃い〜フレディの人生を観た後に、毎年
お誘いいただいている・主に自営業者たちの忘年会へ。この
会の一番の楽しみは、香川に引っ越したのにビンゴ大会の 
の名調子。今年は旅ベーグルのトートバッグを当てました。
アメリカ人と日本人の夫妻と初めまして、で色々お喋りが 
できたり、江戸っ子と京女のご夫妻のお話を聞けたり。  
ビンゴ大会で「ビンゴ!」となると、簡単に自己紹介をする
のですが、今年は画業20周年です!と言うと、知ってる人、
知らない人、皆さんで「おめでとー!」と言ってくれて、 
ジワリと嬉しかったり。そんな日でした。        




2018/11/19

積水ハウスのWebコマーシャルの絵を制作:「パイを焼く」







2018年4月18日に初回が公開された、積水ハウスのFacebookページでの

Webコマーシャル「Slow Living Story」のアートワークを制作しました。
2018年11月19日の更新は「パイを焼く」です。           

シリーズを通して公開されるオープニング映像は「Slow Living Story」の
活字から人物像などを切り出す"切り絵"で、月ごとに変わる本編は髪の毛・
顔などパーツごとに切り、貼り合わせて作る"貼り絵"で制作しました。


*2020年9月まで公開されました。(現在閲覧不可です)


このブログでの関連記事:tsujikeiko.blogspot.jp/search/label/sekisuifb 

(1)2018年4月「幸せの最少単位」(2)2018年5月「365日の記念日
 (3)2018年6月「父の日(4)2018年7月「ひまわり」(5)2018年8月「帰省
(6)2018年9月「いろんな秋」(7)2018年10月秋の名画
(8)2018年11月「パイを焼く」(9)2018年12月「クリスマスにもってこいの場所
(10) 2019年1月「冬をさがしに(11)  2019年2月「ネコの日(12)2019年3月「弥生
(13)2019年4月「カセットテープ」 (14)2019年5月「ヒミツキッチン
(15)2019年6月「梅酒の季節(16)2019年7月「夏の音
(17)2019年8月「男の趣味」(18) 2019年9月「秋刀魚 焼く




















2018/11/18

積ん読を減らそう:「影をなくした男」のこと








11/18:先日亡くなったばかりの友人の訳書も発注したり
柳生まち子さんの装幀画に一目惚れして江國香織さんの
本を買ってしまったのに、その前からある「積ん読」 
(読んでいない、積まれている本)を減らす月間にしよう
かと思いたち、実行にうつす。映画にもなった「インド
夜想曲」に、この「影をなくした男」の主人公の名前を
偽名として使うキャラクターが出てくるので、いつか 
読んでみたい、と思っていた一冊。         


インド夜想曲 [DVD]インド夜想曲 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)

「インド夜想曲」はアントニオ・タブッキ・原作。私は先に映画を観て、
その後に原作(須賀敦子さん・訳書)を読んだのですが、映画と原作に
設定が違う部分も多くもあり、両方に「影をなくした男」の主人公の
名前を偽名として使うキャラクターが出てくるのかは失念、映画には
出てくるのですが。                      



ネタバレになってしまうので多くは語りませんが、意外な
展開でした。表紙がヒントだったか!とも。積ん読の読み
残してあったもの、2晩で読了。眠る前に携帯端末の光を
浴びながらSNSを眺めるよりも充実感と眠気がやってくる
ことを知る。                    





翻訳を手がけた池内紀さんの後書きも良かった。私の初めての
絵本の仕事は木坂涼さん・作「かげはどこ」だったもので、 
影についての話が興味を引く。「私という他人」としての影。
"ある齢ごろ(としごろ)になってようやく影の意味合いに気がつく"
ということだとか。生きているからこそ、実体があるからこそ
の影、でもあると思う。                 



この本の翻訳者・池内紀さんというと新聞の切り抜きをしてるときに
拝見したことがある、まぶしそうな目の笑顔みたいな、若々しいお顔
の印象だけど(現在78歳とは!と調べて驚く)、1985年にこの本を 
訳してたようでした。初版が出た当時、45歳。やっぱ(台湾文学を 
精力的に翻訳してた友→)天野さん47歳でしぬのは早すぎ!と思うと
同時に、ただ、直接関わった人たち(著者や翻訳者や編集者など)が
年を取ろうとも、例えば亡くなろうとも良書は読み継がれるという事
は、(池内さんご存命だけど)46刷という数字を見ても実感できた。


画集・ビアズレー (1978年)

それから、挿絵がA・ビアズレーのようだな?と思いきや、調べると
ビアズレーの方が「影をなくした男」の挿絵画家よりも若い世代で、
私がビアズレー、すごい!個性的!と感じていた大胆な構図だとか、
墨一色の感じだとかも、私が知らないだけで「その時代」の空気感と
いうか、先達の流れを汲んで、そこにデカダンスな雰囲気が加わった
ような感じなのかな?と考える。「影をなくした男」の挿絵画家は、
ビアズレーほど日本において知られていないし、どっちが先だ、とか
どっちがいい画家だ、とかいう話ではなく、へー、なるほど、色んな
ものを見ないと、その絵の時代背景だとか当時の流行だとかを知ると
更に深く作品を感じ取れるのかもしれないなあ、と思いました。  




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