2024/11/19

【自己紹介・おしらせ】





切り絵作家・イラストレーターの辻恵子のブログです。
事のお知らせや日々の雑記など。

印刷物などに元々ある色を活かしてハサミで人物像などを
切り出す独自の切り絵作品、パーツごとに切って貼り合わせて作る貼り絵作品、線画(「月整活」の挿絵など)、装画、題字やロゴなど、文字の仕事も多数。

絵本の仕事は4冊、月刊絵本としての刊行のため、現在も
流通している絵本は「かげはどこ」のみですが、そのうち「しょくぶつえんのまいご」は台湾で、「かげはどこ」は韓国語版として刊行されています。

貼り絵で、朝ドラ「とと姉ちゃん」OP、その主題歌で
宇多田ヒカルさんの「花束を君に」のMVの絵も手がけました。

お仕事のご連絡は tegami @ tsujikeiko.com までお願いいたします。

スケジュールや内容、条件などをなるべく具体的に、可能でしたら余裕を持ってお伝えください。

TSUJI Keiko is an illustrator / an artist based in Tokyo, Japan.


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2025年版の切り文字カレンダー発売中です


福音館書店の月刊絵本「ちいさなかがくのとも」として刊行された辻恵子・さくの絵本「まるをつくる」がラインナップされた「みんなで遊べる絵本10冊セット」が2024年9月末に発売される予定です。こどものとも社専売品のため書店での販売はありません。セット定価9,900円(税込)、分売不可。



★佐渡島の小木港直結の小木家で、2024年の11月まで
 「たらい舟で読書する少女」グッズがお求めいただけます。→ 【詳細

★ 作品集「貼リ切ル」発売中です。

 

★ フレーベル館の月刊絵本で、歌のページの絵を制作しました(2023/10)


★ うさぎとハートのミニカード」を作りました(2023/2)


 
 


鎌倉のパハロの10周年記念展描き下ろしした線画の絵葉書は会期後もお求め頂けます
★「たらい舟で読書する少女」トレーナーも登場!→ こちらで通販可能です
★「たらい舟で読書する少女」貼り絵キットは改訂版を日和山で販売開始、
 ステッカー、絵葉書とのセット販売のものは、東京でもお求めいただけます。


 


次回個展は東京・西荻窪のHATOBA(SUTOA2F)で開催予定です。

 *2020年5月に開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、会期を延期、検討中です。

★2020年1月発売のCD付書籍「歌声は贈りもの」の絵や文字を約50点、辻恵子が制作


歌声は贈りもの: こどもと歌う春夏秋冬 

婦人倶楽部の布マスク  *辻恵子が絵と文字を手掛けた手ぬぐいを素材にしています

◎ ハルカゼ舎の日めくりで制作した切り絵の絵葉書ができました。



【作品集・絵本ほか】

 ◎ 佐渡グッズ(絵葉書、布雑貨ほか)

 ◎ HASAMI BOOKS - 1「K for KIRIE」*自主制作の本。以下、HB
 ◎ HB- 2「日めくりの日々 ◎ HB - 3「Cut!」 
 ◎ HB - 4「A Heaven in A Wild Flower」 ◎ HB - 5 「貼り絵の作りかた
 ◎ 豆本「ぞうさんぽ」 ◎ 切り絵の絵本「かくれた かたち 1 2 3」 

 ◎ 切り絵の絵本「マークのなかにかくれたかたち
 ◎ 水彩画の絵本「まるをつくる」 ◎ 切り絵と貼り絵の絵本「しょくぶつえんのまいご


【掲載誌など】

 ◎ ピエインターナショナル「外国人にアピールするデザインのアイデア
 ◎ 淡交社「36時間わたしの京都観光」ほか

【とと姉ちゃん関連】

 ◎ NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」冒頭映像の絵を制作

 ◎ DVD・ブルーレイBOXのパッケージなどにも辻の貼り絵が登場
 ◎ 宇多田ヒカルさんが歌う主題歌「花束を君に」のミュージック・ビデオのアートワークを制作

★そのほかの主な仕事は【こちら】、展覧会履歴は【こちら

★ TSUJI KEIKO.COM http://www.tsujikeiko.com

★ Instagram https://www.instagram.com/tsujikeikokirie/
★ Facebook https://www.facebook.com/TsujiKeikoKirie/


 

【2025年版の切り文字カレンダー】発売中







hono bonoにて


2025年版の切り文字カレンダーは、下記の場所で取り扱い中です

【2024/10/05の時点の取り扱い状況です、最新の在庫状況は各店にお問合せ下さい】

少量づつの納品となりますので、お早めにどうぞ!


★東京・駒込: 仄仄 hono bono 

★神奈川・鎌倉: pájaro(パハロ) 

★福島・三春: in-kyo

★東京・神楽坂: jokogumo(よこぐも) 

:::近日納品予定 *10/28の時点で

★東京・吉祥寺: 芝生 GALLERY SHIBAFU



谷川俊太郎さんの訃報

2024年11月19日の朝、谷川俊太郎さんの訃報を聞く。お亡くなりになったのは、13日とのこと。92歳。


同時代を過ごせて光栄だなぁと思える方の一人。




\ かっぱかっぱらった    /
\かっぱらっぱかっぱらった/
\    とってちってた/

ことばあそびうた (日本傑作絵本シリーズ)

まだ「谷川俊太郎」という名前の認識がないまま幼い頃に読んだり見聞きした作品以外では、学生時代に学校の事務のNさん(「手紙のある暮らし」という本のインタビューで私が "ロッテンマイヤーさんのような" と話したのが載っている方)に頂いた「ことばあそびうた」(絵は瀬川康男さん、1973初版…私の生まれる前!の本)の、かっぱかっぱらった…の発音して楽しい作品が特に印象に残っている。

偉大な詩人、きっとお会いすることもないのだろうと思っていたら、不思議なご縁で(ポポタムの「ビバ!プリゴ展でご一緒した方がデザイン担当でお声がけくださって)、谷川俊太郎さん、賢作さん(父子)と、であるとあるで(楽団)のCD「あるでんて」のジャケットの絵を担当したことがありました。


その発売前のコンサートと、発売記念のコンサートの時に(あと一回、観客で行ったのもあったか?計3回?)生で!…と言いたくなるくらい、会えるとは思っていなかったのですが、お会いしたり拝見する機会がありました。   

初対面の時は、まさかの舞台上から(あの)谷川俊太郎(さん)に!お礼を言われるという「初めまして」、初めての遭遇でした。※ジャケットの絵は辻恵子さんです、いらしてますね、みたいな流れで。




2013年の記事を引用:終演後、谷川賢作さん・谷川俊太郎さんと。←と、さらっと書いとくけれど、まさか話したり握手したりお仕事できるなんてね。お二人とは公演中に「辻さんもいらしているはず、居ますか?」「はーい(私です)」と、観客ごしに初めましてを言い、憧れの詩人に(CDのアートワークに関して)「ありがとう」を言われるという、よくわからない(想像を越えた・できすぎた夢っぽい)状況でした。     


谷川俊太郎さんは、書かれたものも好きなのですが、私は彼の朗読も大好きでした。←過去形が寂しいですが。





編集者の友人(谷川作品ではありませんが「手から、手へ」など編集している山本純司さん)に、谷川俊太郎さんの朗読は何故、あんなによいのだろうか?というような話をしていたときに、それはたぶん、活字のように読んでいるんだよ、という話になって、すごく納得した覚えがあります。

演劇的にドラマチックな感情を表すでもなく、受け手/読み手/聴き手に「想像する余白」を保ったような、ある意味すこしシラッと、冷静で飄々とした、感情を入れすぎない読み方というか。

話は変わりますが私の学生時代には英詩の授業を受けていて、イギリスの詩人で画家のウィリアム・ブレイクについて卒論を書きました。

絵を描いて英文学の勉強もしていた私にとって、絵も文学も表現方法として選んだブレイクに親近感を持っていたこともあるのですが、彼の代表作Auguries of Innocenceの冒頭の一説To see a World in a Grain of Sand And a Heaven in a Wild Flower…(一粒の砂に世界を、野の花に天国を見ることは…)に触れた時に、これはすごい、私がしたい、していることはコレだ!くらいに感じたものです。

※新聞紙など、「普通の」印刷物から人物像を切り出したりすることをしているので。人が小さい、なんてことないと見逃してしまうようなもの(砂の一粒だとか、野に咲く花など)の中に素晴らしい、素敵なものを見つける視点が詩人でありアーティストなのだなぁ、と。



私が初めて文筆の仕事をした「すばる」のエッセイでも書きましたし、自主制作の出版物「A Heaven in A Wild Flower 」という題名のものを出したことがあるほどに、創作の原点の一つかもしれない言葉。

その言葉について、谷川俊太郎さんもテレビのインタビューで言及されていたことがあって、あの谷川俊太郎さんにもブレイクのあの言葉が響いて、そして創りつづけていらしたんだぁ、と心の中で握手するような気持ちになったことも、書き留めておきたい。

先日はたまたま、機会があって佐野洋子さんとの共著(絵を佐野さんが、詩を谷川さんが手がけた)「女に」を読んでいました。

外国人の知り合いの方が翻訳なさるとのことだったのですが、日本文学に詳しいその人にとっても、日本の詩人と呼べる詩人は彼だけだ、くらいの勢いで評価していらっしゃいました。

沢山の素晴らしい作品を、どうもありがとうございました。


★著書についてにサラッと触れただけのものもありますが、谷川さんについての言及がある、このブログの記事はこちら:
https://tsujikeiko.blogspot.com/search/label/Tanikawa%20Shuntaro

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