2023/12/26

2023年の年末?のこと & 良いお年を!

 


2023/12/26:日常的な写真も更新したいなあと思いつつ、溜まってしまっていたので、かなり、脈絡はないですが載せておこうかな、と。


コロナ禍が落ち着いたような今年ながら、個展(@HATOBA)は延期したままで、低空飛行な一年だったようにも思いますが、新作や復刻の雑貨を細々とながら作って、特にお雛様の絵葉書などは好評で、喜んでもらえたよ、という、手にとってくださった方々の反応を店主たちから聞いて嬉しかった。

運動不足を実感したコロナ禍に始めた体力づくりのおかげか、前よりも長く走れるようになって嬉しかったり、自分なりに、無理せずできる範囲での運動習慣や心身のケアについても深く考える年でした。

料理は前から好きですが、値上がりの昨今、楽しい・美味しい食事にできるように飾り付けなど色々工夫するときに、絵描きとかデザイナー脳のスイッチが入っているような気がしたりも。*上の写真は、今年のクリスマスケーキ(日によって、3種類くらいデコレーションを変えてみた)。



正直なところ、あまり作品の制作はできなかったのだけれども、上の写真の左上の絵は、大事な友達の結婚祝いにと、久しぶりに制作した切り絵作品の一部(個人的に差し上げた絵なので、一部分だけ)、貼り絵では、こんな絵を月刊絵本のために制作したりもしました。

全然関係ない写真を一緒の枠に入れてしまいましたが、少し(珍しく)映画館で映画を続け様に観たりも。10月に東京国際映画祭で上映された「わたくしどもは」と、11月に新宿の小さな映画館で上映された「ブルー・ウィンド・ブローズ」。

どちらも、イベント(ハロー!ブックス)で訪れた佐渡島で撮影された作品で、多分、私が一方的に知っているだけだけれども、お会いしたことがある田中兄妹が出演しています。妹の椿さんは、川島小鳥さんの写真集「未来ちゃん」(下の写真は2011!に買ったときの写真)のモデルとしても印象に強く残る方で。上映後の質疑応答の時に、女優さんとかにならないの?っていっぱい聞かれるけど、ないです、農家になる!と断言しているのが格好良かった。

映画については、短く語れない気もするのだけれども、どちらも生きる、死ぬということが淡々と(哲学的に?)描かれていて。私自身が、一度「しぬかと思った」経験をしたことがあるため、なんとなく死者の目線で作品を観てしまったり、都会で暮らしていると、なんとなく人が多くて建物だらけで「自然」は皿の上のパセリ的な少なさなんだけど、佐渡の自然の中に人間がいると、どれだけ自分達(人間たち)の存在はちっぽけなのか、と実感する。





時系列でなく、話が前後しますが、自然の大きさ話(ばなし)つながりで:長年東京・蔵前でイベントごとなどにお邪魔していたカワウソ萬田康文さんと大沼ショージさん(どちらもポートレートを撮ってもらったことのある写真家で、大沼さんは朝ドラ仕事のチーム)の事務所でイベントスペースでの「カワウソ100歳展」が12月に開催されて、訪れました。

詳しくは聞いていないのだけど、蔵前の隅田川(スミダ【カ"ワ】)の【カワ】ウソが、北海道の東川(ヒガシ【カワ】)での活動も?という(→ Instagram)動きが見えて、どんなふうになっていくんだろう〜、とカワウソ観察しているところ。いい意味で、距離感が良い二人なので、どうなの?どうなの?なんて、詮索せずに。笑。



そんなにたくさん本を読んだわけではないのだけれども、今年は正岡子規に注目していた感じがします。子規庵にも行ってみたりして。自画像が、エゴン・シーレのようでした。


年末に見た展覧会:以前、デザイナーとしてお世話になった、みうら彩子さんの陶芸の展覧会がとてもチャーミングだった。お猿さんや、他の人物像の顔や、花瓶などの造形見ていているだけで「あー、この人、絶対いい人!」みたいなのが伝わる感じって、あるよねぇ、と、しみじみ。写真、右下の花瓶を手に入れました。


その後、間を空けずに東京ステーションギャラリーでの「みちのく いとしい仏たち」展を見て、やっぱり(みうらさんのも素朴でキュンキュンしたけど)素朴なのが好きだわあ、と再認識したりする年末でした。

みなさま、今年もどうもありがとうございました!

どうぞ良い年末年始をお過ごしください。



おまけに、今年よく聴いていたミュージシャン(メモ)

2023/12/08

「栄養と料理」1月号・連載「思い出の味」の題字を制作

 

女子栄養大学出版部の月刊誌「栄養と料理」2024年1月号は12/8発売。連載「思い出の味」の題字を辻恵子が切り文字で制作しています。第121回目の今回は俳優の迫田孝也さんの記事です。121回目 ÷ 12ヶ月 = まる10年!

女子栄養大学出版部
発売日 : 2023-12-08

2023/11/29

中央線沿線によく行った11月:国立・西荻・西荻

 


2023/11/29:遠方から東京に来ていた友人とお茶する時間は無さそうだなあ、なんて思っていたら、せっかくだから車で帰る途中・辻さんが行きたいとこまで車に乗ってく?という提案で。道中は、積もる話など。国立(くにたち)で下車。


単独行動するにしても駅周辺をぶらりとしただけなのですが、駅舎が新しく、資料館のようになってからは初めてだったので、ちょっと観光気分でした。前に国立に来たのは多分5年前(2018)。→ この時?



頂いてきた資料によると、2006年に元の駅舎は解体されて別の場所に保管され、2020年に、元の場所から少し移動して現在の・リニューアルオープンしたそうです。



メインストリートの黄葉も綺麗でした。



2023/11/25:ここのところ、少し中央線・総武線づいていて、まとめて書いておくと、少し前は、このイベントへ。「初めまして」は佐渡島で、だった犬ん子さんが参加していたブックイベントへ。


この場所(西荻のことビル)自体も、前から気になっていて、やっと来られた!という感じ。佐渡島でのイベント(ハロー!ブックス)で出会った、東京在住の皆さんにも(10人くらい?びっくり)再会できて嬉しい日でした。




2023/11/22:その3日前も西荻窪へ。この時は、今は名古屋に拠点を置いているユカワアツコさんと写真家の倉本優一さんの二人展(の、初日!@ FALL)へ。

前にも書いた、私の祖母の箪笥(詳しくはこちら)の引き出しを使った作品もあるんだよ、と教えてもらう。

あっ、このツマミには見覚えがある!

たまたま、入場するときに私の前に並んでいらした方が購入した作品だったので、実はこの引き出しは、祖母の…という話ができたり、意外な共通の話題もあり。

三重にあった、おばあちゃんの箪笥が名古屋(のユカワさんのアトリエ)で作品になって、東京で展示されて(おばあちゃんは東京にいたこともあるから、先日の銀座展につづき:きっと喜んでいるでしょう!)、作品をお求めになった方とも偶然、同席できて。

おばあちゃんの箪笥は、おそらくだけど85年とか90年前とかのものなので、今の私よりも年上。いろんなことがデジタル化されて、実態のないデータとしての絵も多くなっている世の中で、一点「もの」、実際に存在するものの、時間をかけた長い旅を見るような、不思議な感じがしました。


2024/05/09追記:2024年1月に、私の家にもユカワさんの作品が。おばあちゃんの箪笥のパーツに描かれたもの。家宝です。







2023/11/20

復刻版・新デザイン「うさぎ家族」の手彩色の絵葉書

 



2023/11/20:今年は、素描のミニカードや絵葉書を新作や復刻で作っているのですが、もしかしたら今年最後?の、復刻版・うさぎ家族の絵葉書を作りました。

以前、作っていたのはハガキが縦位置で角は四角のままだったのですが(だったと思う!記憶が曖昧ですが…!)、横位置にレイアウトし直して、角は丸くしました。

前に作っていた時は、うさぎの耳と鼻先・口元をピンク色に色付けるだけだったのを、シャツの色を手彩色で色付けしてみました。そして、ほとんど同じものがないように色々な組み合わせ(色合い)で作ってみています。

それぞれ少量づつの納品ですが、下記のお店でお求めいただけます。

★東京・駒込: 仄仄 hono bono 

★神奈川・鎌倉: pájaro(パハロ) 

★東京・経堂: ハルカゼ舎  


*2023/11/30現在、在庫状況は各店舗にお問い合わせください


★今年発表した雑貨類:
・1月に復刻・新展開した鬼グッズ
・2月に新作の雛人形のグッズ(ミニカードとハガキ)
・11月に新作のサンタさんのクリスマスカードと、この、うさぎ家族の絵葉書




2023/11/08

「栄養と料理」12月号・連載「思い出の味」の題字を制作


女子栄養大学出版部の月刊誌「栄養と料理」2023年12月号は11/9発売。連載「思い出の味」の題字を辻恵子が切り文字で制作しています。第120回目の今回は俳優の石井正則さんの記事です。

女子栄養大学出版部
発売日 : 2023-11-09

2023/10/31

月刊絵本に「せんろはつづくよどこまでも」の貼り絵掲載

 


フレーベル館の「キンダーブック2」2023年11月号の歌のページの絵(見開き)を、辻恵子が貼り絵で制作しました。実は、この絵は全て、新聞紙で制作しています。*下は製作中の写真。



「キンダーブック2」は購読者への配布などが中心で、書店ではお求めいただけません。個人が購入する方法は、こちらをご覧ください。


2023/10/28

石の絵(と写真)の展覧会へ

 




2023/09/29:またまた時間が経ってから(2023/11/08に)書いていますが、この日は蔵前にあるカワウソでの展覧会の初日に伺いました。

以前、個展をしたことがある、参宮橋の画廊・trayのオーナーでもある波多野光さんが石を描いたシリーズの作品を、(朝ドラ仕事でもご一緒した)写真家の大沼ショージさんが、風景の中に絵を置いて撮った写真作品のスライド上映と、


大沼さんが所有している石で、波多野さんの絵のモチーフになった石も見せてもらいました。「ご本人様」登場、という感じで興味深かった。手にしてるのは絵にはなっていないと思うのだけど、イタリアの大理石だそうで。イタリアには道端に大理石が落ちてたりするのかしら…?と、すべすべの肌触りを楽しみつつ思いを馳せるなどしました。



この展覧会で、主に写真で(数枚?一枚だけだったか、原画で)見た波多野さんの作品は、約1ヶ月後(10/28)に、池袋の明日館で展示されました。*更新が遅くて、これもまた会期は終わっていますが…。


こちらの会場は撮影禁止だったので案内状の写真だけ。

原画が床に並べられた展示法は、私が3.11の後に初めて訪れた会津で、私の展示じゃないんだけど写真家の作品を展示してる担当くんが困ってて、何かと思ったら、結構重い額なのに吊り金具がついてない!とのことで。

こまった、こまった、と言ってる所に、私の頭の中にアイデアが閃いて?床に並べたらいいよ→グッドアイデア!素敵。となった一件など思い出す。




ふとした提案が偶然【平らに置いた
写真に写っているのが平地の須賀川、
壁にかかった写真に写っているのは
山の会津】になったという不思議。



波多野さんのは、床の上に四角い箱を置いて、その上にマット(絵を囲む、額に入れた時に絵とガラスが密着しないようにするための、窓が開いた厚紙みたいなの)に入れられた原画が並んでいて、手にとって見ることもできる。私がキュレーション?したのより、さらに軽やかで、床に影が落ちるのも素敵。

しばらく絵を眺めていると、細かく描きこまれた石の点々とかに宇宙を感じたりとかする。

作品リストに、この印がついてるのは縦位置での額装です、みたいに書いてあるのを後で見つけて、もう一度、縦位置の絵として、横位置のものも、天地(絵の上下)を意識して見ると、2度3度と楽しむことができました。



会場の写真など、アーティスト二人のインスタより引用:



2023/10/20

YO→ TARO→ SUSO(展覧会ハシゴの日)

 




2023/10/20:いろいろなものを見たり聞いたりする、入力の時期に入ってきたのかな、という感じで、展覧会をハシゴする。うえのようさんの個展@あおやまヒュッテ。やさしい世界、ほんわかとする。



その後、見たい展覧会(のレセプション)が夜なので、時間が余った、どうしよう。人混みは嫌だし…と、地図を覗き込むと、近くに岡本太郎の記念館があることが分かって、初めて行ってみた。*撮影OKでした。




岡本太郎(さん)の眼力を真似てみる。

岡本太郎は、ある意味「同時代人」というか、小さい頃の印象としてはTVで、大きな目をして「芸術は爆発だぁ!」って言う、変わったおじさんという感じだったけれども、立体作品の力強さ(と洗練されたフォルム)とか、やはりすごい。

午前中に、人と会ったときに、マジョリティとマイノリティの話をしたのだけど、「出る杭は打たれる」な日本の社会と、出る杭というか「へん」というか、同じでないことが評価される(こともある)表現の世界の違いについて考えたりした。



呪文の破片、ってポエティックだな。

剥がれ落ちてしまった、「呪文」と題された絵画作品の破片。

岡本太郎記念館から六本木のミッドタウンまで歩く。



早い夕食をして、さらに時間を調整して、スソアキコさんの帽子展のレセプションへ。ダンスのパフォーマンスもありました。

帽子といっても、いわゆる普通の帽子とは違っていて、遊び心に溢れていたり、奇想天外な造形でありつつ職人技、というところがグッと来る(鯱丸邦生さんの感じにも通じるかもしれない)。


自撮りむずー、ってしてたら、撮りましょうか?と優しい紳士が撮ってくれた。後で知ったことには、宇多田ヒカルさんの「First Love」のジャケット写真などを撮った久家靖秀さんだった!(くらくら)。「花束を君に」のMVの絵の人、ちょっと嬉しい。



展示されている帽子、ほぼ全部試着したのではないかと思うくらいに楽しみました。非日常感なのか、自由さから来る愉快さなのか、ワクワクします。本当に。


日記的なブログの更新も、あまりしていない昨今で、珠奈さんの展覧会のことも、波多野さんの展覧会さんたちの展覧会のことも、ジブリ美術館に行ったことも、かなり経ってから、ここ数日でドドッと更新しているような状況ですが、そして、最初に書いた、うえのようさんの個展の会期は終わっていますが、スソアキコさんの展覧会は【11/20まで!】体験することができます。

ので、お近くの方は是非。六本木のミッドタウンの3階、TIME & STYLE MIDTOWN(三角形の建物の、細くなってる方の端のスペース、中は広いです)。

この日の展覧会のハシゴは、擬音で記しておくならば:ようさんの展覧会は、ほんわか→ 岡本太郎は、どーん!→スソさんのは、わくわく!でした。





2023/10/08

韓国の樹冠忌避というレコードショップで「ひとてま」展示




韓国の樹冠忌避というレコードショップで、辻恵子がアートワークを担当したPaniyoloの「ひとてま」のジャケットが展示?陳列されています。

原画のサイズなどのキャプションについてのお問合せを頂いて、せっかくなので会期中の写真を送ってください、とお願いしたものをインスタグラムに載せています。

2012年に発表されたアルバム(と、その絵)が約10年後にお隣の国に渡っている不思議。

後で気づきましたが、同じ会場には、面識のある:青木隼人さんのアルバムも並んでいるようです。


2023/10/06

「栄養と料理」11月号・連載「思い出の味」の題字を制作


女子栄養大学出版部の月刊誌「栄養と料理」2023年11月号は10/6発売。連載「思い出の味」の題字を辻恵子が切り文字で制作しています。第119回目の今回は俳優の小沢真珠さんの記事です。

女子栄養大学出版部
発売日 : 2023-10-06

2023/09/23

珠奈さんの展覧会 @ 東京都美術館へ

 



2023/08/01:また、かなり後になってから(2023/11/08に)このブログを書いていますが、上野公園の中の、東京都美術館で開催されていた荒木珠奈さんの展覧会…の関連イベントのトークを聴きに行きました。NY在住の珠奈さんと、久しぶりの再会。*美術館のスタッフの方が撮ってくださいました、感謝。



会期中、何度か開催されたトークイベント。この日は「メキシコの暮らしとアートというテーマで、メキシコ在住のライターの長屋美保さんと、ネット上での対談。

現在は在住の珠奈さんですが、メキシコで学んでいた経歴もあり、現地のアーティストとのプロジェクトの話や、メキシコも(日本と同じく)男性優位の風潮がある社会だけど、近年女性たちのデモなど主張の場も増えてきたとか。

メキシコは、ちゃんと暗さがあるという話。死者の日の祭りのような(死という、神妙になりがちなものを、わーっと明るい?お祭りにしちゃう)明るさと暗さの同居する世界観を作ってるのではという話も興味深かった。



2023/09/23:トークを聴いたのが8月はじめ。いつ行こうかなあと思っている間に、会期も終わりに近づいてきてしまった。トーク会場じゃなくて展覧会の会場に、やっと来られました。

そういえば、メールで案内をいただく前に上野駅構内を歩いているとき、視界の隅っこに「荒木珠奈」と、知った名前が入って気がして、見るとそこにこの展覧会のチラシがあったのでした。



MOTで見たことがある作品、とても綺c


この展覧会の話をするときに「インスタレーション作品」という言葉が、案外通じないのだな、という気づきがありました。

油絵とか、日本画とか、平面の作品でもなく、彫刻などのように立体作品(だけ)ではなく、空間を構成することでのアート?なのか、うまく説明できないけれども。



上の二枚は、両方とも会場での私。下の写真、ラスボス感がある。笑。



ちなみに、全作品撮影OK!ということでした。



すごいブレちゃってるけど、壁面にいくつもの箱があって、見る人が鍵を開けて鑑賞する作品は、過去の展示として写真で見たことがあるだけだったので実体験できて嬉しかった。



…芸員さんが鍵を選んでくれたのは、ちょっと残念だったけど。



珠奈さんの銅版画の赤も、好きなのだよなあ。静かさ、力強さ、大胆さと繊細さ、暗さの中の灯り。両極端なものが同居している感じが心地よい展覧会でした。



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