星と飛行船
震災から2年目の311は、2年前の6月の Book! Book! AIZU (初回)の案内状が
山本さんが発起人となって「やろう!」ということになり、プロジェクトが動き
始めたころに揺れたのでした。東京生まれの私にとっては、そのブックイベントで
いったなあ、と思いだしていました。とはいえ、東京でも恐ろしいくらいに揺れた
あの瞬間、不安な日々を、忘れてはいけないけれど思い出すのが辛い部分もあり、
大きく揺れた時にいた家を出て散歩へ。カレー食べて、本よんで、その本がとても
よいので、探しに行く。ついでに先述の本がどんな風に並んでいるか、と見物に。
欲しい本は、みつからず。どうやら題名も出版社も間違えて検索してたみたい。
そりゃあ、みつからないや。さがしものはなんですか、みつけにくいものですか。
*
本屋さんに向かうとき、iPodが「生きていて
よかった〜」をかけた。2011年7月、日本に
住む外国人(の友人)が中心となり始動した
涙プロジェクトのイベントで湯川潮音さんの
歌うこの曲を間近で聴いた。震災直後の
彼女の Ustream でも、これ歌ってたな。
*
家に帰り、震災関連の番組を観ないで録画しておいた「オズの魔法使い」を観る。Somewhere
over the rainbow〜(虹の向こうのどこかに〜)と歌っていた少女は終盤、 There's no place
like home(家ほどいい場所はない)と唱える。どこか他の・外の世界に憧れていた少女が、
天災・竜巻に巻き込まれ、家から離れ、仲間たちと出会い、冒険し、【元の所に戻る】お話。
元いた場所に戻りたい、と強く念じて、魔法の靴でカカトをコツコツ鳴らしたら戻れちゃう。
2年前の震災で、家が壊れたり津波で家が流された人、原発事故で故郷に戻れない人もいて、
住み続けようと頑張る人も、住み続けるのが無理だと離れる人も居て、どちらも否定できず、
「早く元の場所に戻れたらいいですね」なんて簡単に言えないけれど、あれー、この映画って
泣くやつだっけ?と思うくらい涙が出たのは、そういった方々の姿を、主人公に重ね合わせて
観てしまっていたからかもしれない。大変な事、辛い事、いつか乗り越えられますように。
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