彼女のは、うさんくさい占い・予言というのではなく、これ半分冗談よ、とか笑いながら、でも真剣にカップに残ったコーヒーの模様を見、言葉にする・読み解く行為でした。それは例えばゴッホが、普通の人なら見過ごしてしまう「普通」の風景を描く時にうねるような空気を筆で表現して、凡人の私達にもその本来の凄みを視覚化して分かるようにしてくれたように、ただのカップのシミの中に物語を見出して言葉にする、というのは創作的で詩的な行為に思えたのでした。
彼女がやっていた事を思い出して、カップの隅々までみてみると、占いなんて出来ない私にも読み取れる可愛い形や、吉兆ぽいマークが、あちこちに出ていて嬉しくなりました。何がどう、ていうのはヒミツ。
0 件のコメント:
コメントを投稿