2015/02/18

表参道で打ち合わせ→ 岡崎京子展 @ 世田谷文学館






雨粒きらきらと、紅梅が咲いていました。




今日は原宿あたりの某所で打ち合わせ。予定が数十分うしろにずれたので、空いた時間で回れそうなところを、回る。まずはフェイスブックでお誘い頂いていた展示(左上)@表参道交差点の角の山陽堂書店。谷川俊太郎 x 小松菜奈「雪の国の白雪姫」。そいえば今日は雪予報だった。(降らなかったけれども)。そして、ユトレヒトこっちだっけ、と行ってみると、昨年10月に移転してた。疎い、疎すぎる。岩手の喫茶店・六月の鹿のご夫妻と偶然(東京で)再会した思い出の場所だった。交差点に戻って、ギャラリー360°。ここは東京で見られるオノ・ヨーコ展といえば、の場所(私のなかでは)。入口に昨年末の展覧会「GLOBAL PEACE」の案内状があり、頂いて帰る。奇しくも、帰ってからツイッターで知ったのだけど、2/18は彼女の誕生日だった。アンカバー、ノット、ディスカバー。という
英語の「アンカバー」が「フタヲ・トル」と日本語に置き換えられてた。 (→ こちらで日本語訳が読めます(PDF), via: Gallery 360°




ファッション・ブランドのお店が並ぶ中、ぽつん、と小さな神社があった。この石柱は誰それがおさめました、という名前の"紀伊国屋"の文字がクルクルとして素敵だなあ、と写真を撮っていると、地元人とおぼしき初老の普段着のご婦人が、ふと立ち止まって、お社(やしろ)の前で軽くお辞儀をして去っていった。きらびやかで、"最先端"な街・表参道。と思っていたけれど、ああ、こういう一面もあるのか!と地元のカミサマが「ほら、ごらんよ」と見せてくれた感じがした。まさに、お狐さまか誰かが。





そしてSPIRALを少しのぞく。その近くにも、古い靴修理の店が現役で在り、前を歩く女性たちが「わー、靴修理のお店がある!」と、驚いた様子で話をしていた。ちょうど私も後ろから、「おっ」と思っていたところ、見知らぬ方と気持ち、シンクロ。…あ、そろそろ目的地に向かわねば。 無事に打ち合わせ、終了。何の、かは本決まりになったらお知らせします。
打ち合わせの後、原宿駅まで行くのに竹下通りを歩く。数えるほどしか、通ったことないかもしれない。何かアメ横みたいなものか、と思う。笑。京都名物の八つ橋みたいなかんじでクレープ(屋)があちこちにある。東京はいろんな文化圏があるんだな。ホームタウンの異文化体験て感じ。 




打ち合わせ後、時間があったらあそこに行くのだ、と思っていた場所を目指す。閉館時間、大丈夫かしら。調べたらよかったけれど、ともあれ乗っちゃえ。移動してしまおう。と原宿から新宿へ。京王線に乗る。駅に着いて、駅に貼ってあるかもしれないポスターをみて、入館時間すぎてたら帰ればいいし。なんて思っていたら、到着した駅にポスターが無く!駅の外にあったポスターを見て「まだ大丈夫!」と確認して、道を急ぐ。                    

                \うー/ 

急ぎながらも、写真とってました。公園かどこかのスピーカーから5時の鐘が鳴る。はっ!となって、早足で向かったのは…                    



\うっふ~ん/        

世田谷文学館の岡崎京子展(PDFがこちらでご覧いただけます)。何となく、 すごく、「今日!」見たかったのでした。世田谷文学館に来たのは、沢木耕太郎展(2001)以来だから、実に14年ぶり。赤子が中学生になっちゃう年月だよ。写真のパネルは「東京ガールズ・ブラボー」のサカエちゃん。  



泣きはしないけど、なんか、涙腺にくるかんじだった。彼女の人生そのものが岡崎京子の作品のようで。入り口に掲示されていた言葉、羽毛の落ち方のように上昇しているのか下降しているのか一見するとよく分からないような落ち方がいい、というのが、ずんとくる。指を折りつつ年譜を見る。美大をでて、すぐ翌年に出版物があること(私も活動開始は間髪いれず個展した)、どどっとラッシュ:8冊も出している年があったこと(私が読んでた頃、そして
某年の個展ラッシュと重なる)、その後はペースを保って数冊づつ、とか、 作り手としてのシンパシーもあるのだけど、学生時代に夢中になって読んだ、数すくない漫画家のひとり。いろいろヨミガエル。1996年に交通事故に遭い活動を休止している。が、その後も写真の「ヘルタースケルター」などが刊行されている。へルタースケルターの頃は余り読んでなかったのだけれど、先日映画をみたばかり。原作も読みたい!となってるところ。展示の終わりには"TO BE CONTINUED"の文字がありました。                   




ともあれ、すごい人だよ、岡崎京子。もう、本当に。感嘆して帰路につく。女の子たちのキャッキャした、ウキウキするような気持ち、狂気、静けさ、強さ。シリアスなような、コミカルなような、ポップななかに潜む冷やっとした、皆が内面に持っている暗い部分、こわさもある。言葉もいいんだな。「戦場のガールズ・ライフ」は3月末日まで開催中です。改めてポスターを 見て、赤い文字で書かれた彼女の名前、たしかに「生きている」人の名前なのだ、と感じる。赤の意味、デザイナーさんに聞かないと分からない、わたしが勝手に思っているだけだけれど。              





文学館の前の鯉。ゆらゆら。いそがしい感じもしないまま、濃い一日でした。








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