2015/03/18

終わりと始まり:中公・図書目録(紙版)→ スタイルアサヒ、4月号





  
  
  

数日ぶりにメールチェックすると、残念なお知らせが。2006年から表紙のアートワークと
2012年からは題字も担当していた、中央公論新社の図書目録が、今年(2015年版)からは
電子化されるとのこと。120周年を記念した最初の年から、紙媒体としての出版の最後の年
昨年までの9年間、担当できたのはありがたいこと。3年ごとに<文字から切り出す>→  
<写真から切り出す>→<表紙は文字と人物でシンプルに、切り絵の種明かしは裏表紙で>
…と、趣を変えて、デザイン室の方々とお仕事をしてきました。2010年・11年の写真は、
二人展「Cut!」でご一緒した大社さんが撮影。近年のビビッドな表紙もお気に入りです。
9年間、どうもありがとうございました。                      





終わるものあれば、始まるものもあり、今年度、表紙を担当する
スタイルアサヒ」の一回目・4月号がポストに入っていました。
編集部から送られてきたものではなくて、これ私の絵だとは 
しらない、配達員さんが明細(左上のペラリ)を添えて配って
くださったもの。この一年、どうぞよろしくお願い致します。





ところで今日は、投稿はとてもあたたかくて、今季はじめて?暖房をつけずに
すごしていました。寒さに固まっていた体もほぐれたように、ちょこちょこと
用事をする。相変わらず、継続中の作品整理の途中で、初めて装幀画として 
登用していただいた作品のポラと原画もファイルに。田辺聖子さんの「夢の櫂
こぎ どんぶらこ」のハードカバー版です。*今は古本で探してくださいね。 



こちらは、作家活動を始めてから、かなり初期の挿絵の仕事。英語の教材
「スーホと白い馬」のページの絵です。まだ二十代の作品ですが、墨を使って
色紙をつくって、貼り絵をしている。なかなか渋いです。        




そして、冒頭の中央公論新社の図書目録について知る前に
読んでいたのが、この本。


あちこち、つまみ読みしていた本「ザッカトルテ」を通して一気読みしました。
2012年、仙台での小さな展覧会の会場だった(今は閉店している)ユトリコの 
店主さんの著書です。お店を作るまでの紆余曲、Goshという北海道の店のこと、
短い滞在ではわからないあれこれを垣間見た気分。巻末には私の展覧会の話も。

今は閉店しているユトリコ。終わりとか、始まりとかについて考える日でした。
「卒業だねー」、と母の言う。                       

昨年制作していた時点では自覚がなかったけれど図書目録の表紙画家、卒業、
そしてスタイルアサヒの表紙画家、入学です。きっとあっという間に卒業、 
ですけれど。しっかり一年、よろしくお願いします。           

                 (というか、がんばれ、自分)





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