朝の景色。切り絵に影が。二人展「Cut!」のときの作品なので、
写真の印画紙(普段使う紙よりも厚手)だから、こうやって影が
できるのですが、平面なのに実態のあるもののよう。
写真を送ってくれた。彼は故人なのだけど、鮮明に思い出せる絵という手段。
コピーしたものを、オランダに住む友人送ったのが少し前の事。仕舞いこんで
あった手紙を探してくださったみたい。何回目の命日だろう、この絵の日は、
いわば私の人生の分岐点で、たまたま母校の学園祭にいったとき、(同じく
「手紙のある暮らし」で、ロッテンマイヤーさんのような方、と出てくる)
事務員女性に挨拶。「あの画廊て、どうやったら使えるのでしょう?」と、
何の気なしに聞いたらすぐに美術科の担当者に通してくださり、何だか急に
初個展することになった。そしてたまたま、この手紙の宛先:後輩のお姉様=
オランダ在住の方、に会っていなかったなら、昨年の初・欧州一人旅なんて
尻込みしてたかもしれない。損得の話ではなくって、あの日、母校にいって
いなかったら、私は絵かきになってなかったかもしれないし、欧州に行かな
かったかも、という人生の不思議の話。絵の中の彼が亡くなったとき、ヒトの
ダンナさんなのに実際会ったのは数回なのに泣きはらした。彼らの子供たちが
大きくなって、この日の話をしてあげるのが、きっと出会えた理由だろう、
と思ってた。昨年いったとき子どもたちは思春期まっさかりだったけどさ。
笑。あの瞬間の彼を、絵に閉じ込めといてよかった。
ピアニストとチェリストの友人夫妻に絵の制作を頼まれて、
結局それは貼り絵で制作したのだけれど、線画で描いてみた
のも、オランダに渡っていたよう。(描いた本人、わすれて
いた)。久しぶりに見た、自身の絵。1999の作だそうです。
二枚目の写真の説明文を書きつつ、涙が出た。会えた回数と
つながりの深さは比例しないな、と思った。疲れが溜まって
いたのか、風邪菌をもらったか、とことん、休む日だった。
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