この展覧会の運営でもあるANIDOに絵を寄贈したそう。(そして今、彼らは
奥山さんについての本を編集中だとか!楽しみ)。奥山玲子さんは、前にも
このブログで色々書いていると思うのですが(関連記事は、こちら)、私の
初個展 @ 画廊文化学院の時に出会えた人。当時、奥山さんは会場近くの東京
デザイナー学院で教えてらして、駿河台のマロニエ通り(とちの木通り)に
面した画廊のシャッターを私がガラガラ!っと開けた音と、彼女が通りかか
ったのが同時で出会えた偶然にも、感動するような、数秒早かったら、遅か
ったら出会えなかったのかと思うと怖いような気もする印象的な出会い方を
した、恩人のひとり。シャッターの音に驚いて、足を止め、こちらを見て、
昨日も通って気になってたんだけど時間がなかったの、開けたばかりだけど
入って・見てもいいかしら?みたいに、軽やかなやりとり。すーっと見て、
この絵をください、と購入してくださって、その後も個展にいらしてくれた。
風のようだと思ったり、何を押し付けがましく言うでもなく静かに応援して
くれていた人。華やかで、おしゃれで、長身で格好良い。今、放送中の朝ドラ
「なつぞら」のヒロインのモデルになった方で、日本アニメの創成期に活躍
したアニメーターの一人です。
わあ、奥山さんの文字だあ(あれ、私の文字にもちょっと似てるかも)
とか、アニメの線の迷いのなさ(というか無駄を省いた感じ)、すごい
なあ、と眺めたり、
プロフィールに、「晩年は」銅版画家として、とあった用に銅版画の作品も
展示されていました。私はその時代の彼女しか知らなかった。毎年、年賀状を
銅版画の原画でくださった。それは今も部屋に飾ってあります。実物をご覧に
なる肩はぜひ細部に注目。あ、こんな所にも、こんな所にも、と新たな発見が
あるかと思います。静かで力強くもあり詩的な世界。
個人的には、これがとても印象的でした。わー、奥山玲子さんも人魚を
描いてたんだー、と。*画像の下の段は私の作った人魚、宇多田ヒカル
さんのミュージックビデオ「花束を君に」より。奥山さんにも、「花束を
君に」のミュージック・ビデオ見てもらいたかったなぁ、何て言って
くれたかなぁ、とか想像していました。出会った当時には、私も映像の
仕事をすることがあるなんて知る由もなかったけれど。
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