母校の文化学院で講義をしました。専門課程の生徒たち対象でした。
授業をするのは2009年に高等部の授業をして以来、二回目。当時まだ
お茶の水に校舎があって、そのときの校舎も私が通っていたときから
改装されていたのですが、今回は両国に移転したあと、初めて訪れる
機会となりました。まだ行ったことがない母校へ、地図をみながら
行くというのは少し不思議な体験でした。
「脇道にそれるということ」という主題で、約70分間
お話をしました。あれこれ、メモをして行って、一人
喋り。絵を描く仕事をしている私が母校で学んだのは
文学だったこと、美術家になるには美術科にいかねば
なれないのかどうか、みたいなお話。初個展を出来た
のも、欧州旅に行く後押しになったのも、母校の学園
祭の日があった日があってこそ、という話とか。
驚いたのは、授業前に私の略歴が書かれた印刷物をみた女子生徒が
私が初個展をしたのが1998年と いうことを読んで「あ、生まれた
年だ〜」と言ったこと。そうか、画業を始めて18年も経つのかー。
なんて。…あ、話が脇道にそれました。
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的に手を動かしてもらいました。今日、我ながら説得力があったな!
と思ったのは「美術家になったら絵だけ書いてればいい、作品を見て
もらえればワカルでしょ?ってわけじゃなくて、言葉で表現する事も
求められたり、しなければならない状況になってくる。まさに私が今
こうやって人前で話をするように、言葉での表現も必要になることが
あるのです」というくだり。(アドリブ)。「お聞きになって分かる
通り、私はあんまり人前で話をするのは上手じゃないんです」。本当
ひさしぶりに緊張しましたよ。一瞬。お聞き苦しくてごめんなさい。
あ、思ったよりちゃんと話せてるぞ!という瞬間も時々あったので、
自分を褒めてあげたくもある。日々あれこれ異分野の打診がなげかけ
られ、有難いことです。そうそう、ちなみにこれも「とと姉ちゃん」
なじみのない両国の駅を出、馴染みのあるお茶の水で途中下車して、
一呼吸おいてから帰宅しました。色々(場所や校舎や)変わった事も
多い母校ですが、素敵な学校・文化学院→(参照)に入学してくれて
いる生徒に、拙いながらも話をしておきたいことはダダダッと伝え
られたかしら、どうだろう。
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