2016/06/13

文化学院・専門課程で講義「脇道にそれるということ」







母校の文化学院で講義をしました。専門課程の生徒たち対象でした。
授業をするのは2009年に高等部の授業をして以来、二回目。当時まだ
お茶の水に校舎があって、そのときの校舎も私が通っていたときから
改装されていたのですが、今回は両国に移転したあと、初めて訪れる
機会となりました。まだ行ったことがない母校へ、地図をみながら 
行くというのは少し不思議な体験でした。            





「脇道にそれるということ」という主題で、約70分間 
お話をしました。あれこれ、メモをして行って、一人
喋り。絵を描く仕事をしている私が母校で学んだのは
文学だったこと、美術家になるには美術科にいかねば 
なれないのかどうか、みたいなお話。初個展を出来た 
のも、欧州旅に行く後押しになったのも、母校の学園 
祭の日があった日があってこそ、という話とか。  







驚いたのは、授業前に私の略歴が書かれた印刷物をみた女子生徒が
私が初個展をしたのが1998年と いうことを読んで「あ、生まれた
年だ〜」と言ったこと。そうか、画業を始めて18年も経つのかー。
なんて。…あ、話が脇道にそれました。            









90分授業、残りの約20分は、昨日まで開催していた個展に合わせて、
制作した「貼り絵の作りかたのページをお配りしてワークショップ
的に手を動かしてもらいました。今日、我ながら説得力があったな!
と思ったのは「美術家になったら絵だけ書いてればいい、作品を見て
もらえればワカルでしょ?ってわけじゃなくて、言葉で表現する事も
求められたり、しなければならない状況になってくる。まさに私が今
こうやって人前で話をするように、言葉での表現も必要になることが
あるのです」というくだり。(アドリブ)。「お聞きになって分かる
通り、私はあんまり人前で話をするのは上手じゃないんです」。本当
ひさしぶりに緊張しましたよ。一瞬。お聞き苦しくてごめんなさい。
あ、思ったよりちゃんと話せてるぞ!という瞬間も時々あったので、
自分を褒めてあげたくもある。日々あれこれ異分野の打診がなげかけ
られ、有難いことです。そうそう、ちなみにこれも「とと姉ちゃん」
がきっかけで打診された講義でした。ドラマガイド女性自身、  
ステラ栄養と料理、の次?5回めか。終業時間のチャイムが鳴り、
なじみのない両国の駅を出、馴染みのあるお茶の水で途中下車して、
一呼吸おいてから帰宅しました。色々(場所や校舎や)変わった事も
多い母校ですが、素敵な学校・文化学院→(参照)に入学してくれて
いる生徒に、拙いながらも話をしておきたいことはダダダッと伝え 
  られたかしら、どうだろう。                    










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