2017/11/27

安藤忠雄展 ・ 十字への親近感 ・「ルーツ」の話





11/27:新国立美術館での安藤忠雄展へ。眼光鋭い安藤さん。



彼の代表作といってもいいのではないかと思う「光の教会」が
再現されたものがありました。わたくし、「辻」という苗字 
なので、純粋に・形として、十字の形には親近感を感じます。
ピンボケしてしまったけど、十字の奥に黄葉した木が見えた。



広い会場に、内容も濃厚で、人もたくさん。個人的な感想としては、
普段私が作っている作品(手のひらに収まるサイズの切り絵作品等)
とは、比較にならないほどの規模の大きさ・ダイナミックさ。頭の 
中で描いたことを、沢山の人が関わって仕上げる「大きい」仕事の 
インパクトについて。それから、図面の緻密さ、直線やコンパスを 
使ったような美しい曲線が、自分(作家性)を滅却したような、  
いや、でも出来上がったものは「安藤忠雄ワールド」なんだけど、 
図面だけ見ると、例えばイスラム美術の幾何学模様のような、   
実直な祈りのようなものを感じた事、など。           



安藤忠雄展を後にして、近くにある・東京ミッドタウンの中にある
「とらや」のギャラリーで、陶器の展示を見る。上の写真は、その 
序文。昔々、大陸から来た人は、最先端の技術だったり、文化を
運んで来てくれた人だったんだろうなあと想像する。たまたま、
一緒にいた人は、私の友人知人の中で唯一「在日」韓国人である
ことを公表してる人。少し聞きにくいような質問もさせてもらう。
「通名」(つうめい:日本人ぽい名前)を使うことを自分の意思で 
やめた話が、格好良かった。人と仲良くなってから、「**」と 
名乗っていたけど実は「△△」なんだと告白しなくてはいけない、
本当の自分を見せるために一つ手順をふまないといけないのが嫌 
というか、何か隠しているような気分になって、それなら堂々と・
最初から本当の名前を名乗るほうがいいと思ったのだとか。他国に
オリジンがあるけどそこには住んだことがなくて日本に生まれて 
育った人とかもいるわけで、それが欧米諸国とかなら無邪気に  
え、どこの国の出身?とかルーツはどこ?なんて聞けるけど、  
なんで「在日」だけは何となく二の足を踏んでしまうんだろうね、
不思議だね、とか。韓国語には母音が8つあること、「ウサギ」は
「ト(ッ)キ」ということも教えてもらった。         






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