2019/01/26:東京都庭園美術館での、岡上淑子(おかのうえとしこ)展の初日に出かける。来るのは何度目かの美術館。
建物自体も内装のアーチの模様も素敵。岡上作品に出てくるようなドラマチックなドレスも展示されていて素敵でした(右の絵、ボン、キュッ!ボン!と、メリハリのあるシルエット)。
左下に模写した作品は1952年・岡上さんが23歳の頃の作だそう。23歳といえば私は、母校・文化学院の画廊で初個展を開催した年齢なのですが、実は岡上さんも文化学院の卒業生。大先輩。
今回の展覧会の説明文では、そもそも、彼女がコラージュの作品を作り始めたのが、文化学院のデザイン科の授業で、ちぎり絵の課題を出されたこと だったと知ってびっくりでした。学校の創立者の西村伊作さん
今や、おしゃれなテープとしての存在が強いマスキングテープですが、本来の「マスキング」テープの本来の使い方というか、マスキングテープで文字の形に「マスク」(カバー)して、その上から絵の具を塗って作ったなあ。
そして、そのウエルカムボードが設置された結婚パーティーにも列席しました。*右から二番目が私です。私の左は美術家の荒木珠奈さん、一番左は、スペシャルゲストのハナレグミ。
話を元に戻しましょう(笑)、文化学院の先輩でもあるコラージュ作家、岡上淑子さんについて初めて知ったのは6年前くらい。「手から、手へ」などの編集者・山本純司さんが教えてくださって、新宿の高層ビルの美術館に原画を見に行ったのが2013年(とブログを参照しました、なんでも書いておくものだ・・)。
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余談ですが、その日に宇多田ヒカルさんの母上(で、私の名前・ツジケイコと子音しか違わない)藤圭子さんが、正に新宿でお亡くなりになったのでした。
その時に何か交信しちゃったのかなあ、と後々、まさかの「宇多田ヒカル」さんとお仕事ご一緒する機会(「とと姉ちゃん」、「花束を君に」)のことを思うこともあります。そんな、 スピリチュアル系の人とかではないんです!けども。…また話逸れた。w
岡上作品と私の作品は、ハサミとノリと「ありもの」の紙を使う画法。同じ学校を出たことも親近感がわくのだけど、似ているというのとはちょっと違って、彼女の作品で感じたことを帳面に文字で書きつけつつ見てました。恵泉(世田谷の学校)の時の学友が、のちの(現代音楽の巨匠)武満徹さんの妻になる方で、武満さんが岡上さんにとってシュルレアリスムの師のような存在となる瀧口修造を紹介してくれた?というようなことも知る。人との繋がり、影響しあうのは興味深い。
雰囲気のある建物で、学芸員・あるいは監視員の方も執事のように見える素敵さです。ここは撮影可能なスポット、原画ではなく、引き伸ばした岡上作品が飾られています。近くに寄ってみると、実物よりも大きいこともありますが、モアレがいい感じ。
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私もハサミとノリと手と(目を入れたりもしますが)を使う作品作りをしていて、動画のような、印刷物などから人物像を切り出す作風は切り絵と呼び、朝ドラ「とと姉ちゃん」や絵本「かげはどこ」などで、髪の毛、顔などパーツごとに切って貼り合わせたのは貼り絵、と呼んでいるのですが、貼り絵とコラージュって同じことなのか?など、技法についての表現も帳面にメモしていたのですが、colleはフランス語で糊の意味、collageは糊付け、とか貼り付け、というような意味らしい。
他に、papier collés(パピエ:は「紙」、貼られた紙)という言葉もあるそう。パピエコレ、が貼り絵に近いのかな!とか。まあ、なんと呼んでも良い気がしますけれども。切り絵だって、切り紙、という人もいれば中国風に?剪紙と言う人もいるように。職業柄、おお、こんなに(言語的)表現方法があるのか!と、ワクワクしてしまいました。
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雰囲気のある建物で、学芸員・あるいは監視員の方も執事のように見える素敵さです。ここは撮影可能なスポット、原画ではなく、引き伸ばした岡上作品が飾られています。近くに寄ってみると、実物よりも大きいこともありますが、モアレがいい感じ。
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内装や入り口のタイルなどは凝っていて、場所自体に魅力があります。岡上淑子展は4月まで開催中だそうです。
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