2014/11/09

「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記: 展覧会場の写真、作家紹介








「PAPIER - 紙」展・欧州旅日記:つづき)フランス北部のワヌアンにある画廊Le Poulailler(ル・プーライエ)での展覧会「PAPIER - 紙」の会場レポート。中庭に面した右側の部分が画廊。実際に鶏舎として使われていたそうです。 




最初に声をかけてくださった時、画廊主は「小さな画廊」と仰っていたけれど、日本の感覚でいうと広い画廊の部類かと思います。例えば、個展「for KIRIE」を開催したギャラリーみずのそら位の大きさ、でしょうか。          



画廊主に、(写真抽象画的な紙片などなど)いろいろなものから切り出すけどどんな作品がいいか、と尋ねたら断然、これ!というかんじで印刷物の作品!と言っていただいたので、新聞紙から切り出した作品や…           



切手から切った作品も。フランスでの展覧会ということもあり、ジャポニズムを意識して浮世絵の切手から切ってみました。これは新作ですが、切手シリーズはコニカミノルタプラザ内にあったエコの森での個展のときが初公開で、その後、長野で個展(その名も「きって」…KITTEが出来る前です)も開催しました。 




こんなふうに "じーっ" と見てくださいました。(画廊主・撮影)




 

「PAPIER - 紙」は4人展だけれど大まかに言ってフランス・日本・オランダの3組の展覧会です。上の写真に写っているのは、フランスの作家・Charlotte Mouftiさんのインスタレーション作品と、額に入ったの9枚の絵はオランダのMaatje Jaquetさんの作品。(そして右の二枚の額は私の)。      


細く釣り糸のように垂らされた作品や…、 




壁に掲げられた連なる紙のオブジェ、



割いた紙を糸で布のように、すだれのように仕上げた作品などなど。紙は、柔軟で繊細でザラザラでツルツルで、色々な面があるなあ。 






こちらはオランダ人のMaartje Jaquetさんのコラージュ作品。それほど多くのコラージュ作家を私はしらないのですが、たとえば岡上淑子作品のように、凛とした中に微かな奇異さがあるというか、奇異な中に凛としたものがあるというか、好きな作品世界です。                     




驚くべきは、繊細に慎重にカッターで切ってるのかと思いきや、(って私もよく言われるセリフですが)普通の、わりと大きいハサミで切っていること。


  *ちなみに、私の制作風景はこちら*





もう一人のオランダ人アーティスト、Judith Koningさんは映像作品でMaartjeさんと共作しています。紙でできた星や蝶の作品をいただきましたが、彼女自身の作品も素敵です。  (旅日記、つづきます)


     


「PAPIER - 紙」                     
作家: Maartje Jaquet, Judith Koning, Charlotte Moufti, 辻恵子
会期: 2014年10月11日(土)〜 11月9日(日)        
会場: Le Poulailler                      
住所: 11 Rue du Saint-Get, 59830 Wannehain, France    

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