今日は、佐渡行きの船の予約を済ませてから外出。
新潟までの新幹線の券を…と思ったら、指定席は
一ヶ月前からの発売だと知る。無駄足も何なので、
予備知識ゼロで(って数日前のも、そうでしたが、
巡りあった招待券や割引券を財布に忍ばせ、行ける
時に行っています)、写真展を見にゆきました。
上の写真は、撮影が許された展示室にて。この
女性の写真家は、48歳の時にカメラを贈られて
撮り始めたのだとか。宗教画的に演出された
写真や、ポートレイトが多数。写真の技法は
うまく説明できませんが、解説映像を見ると
ガラスに液体をたらして作った湿版をネガの
ように使い、それを鶏卵紙に焼き付ける手法
だったよう。それは手間と時間がかかる上に
湿版を作る作業も繊細で、ちょっとした事で
指紋がついたり、よれたりするようでした。
当時の写真家達なら失敗作としてしまうかも
しれなかったところを彼女はそのまま残し、
その不完全さが手作業であることの証のよう
に、評価されたという話が興味深かった。
"Her Mistakes Were Her Success"
失敗は成功だった
と、いくつか進んだ後の展示室の入り口に
掲げられていた。ミミズのはうような字で
メモしてあるので(私自身で読めない位)
日本語のほうは「失敗は成功**」の部分
まちがっているかも、あしからず。
ところで美術館に入って、「はじめまして」の
キャメロンの写真を見進めながら、何となく
「あーなんだっけ、"あの人"の写真の世界観を
を思いだすなあ」と、思っていたら、展覧会
の終わり、出口近くの展示室:キャメロンの
流れをくむ作品、といった主題の空間に、
まさに私が思い出してたサリー・マンの写真
(オリジナルの作品を見るのは初!)があって
嬉しいびっくりでした。
上の写真がそれなのですが、私が学生時代に
「この人の写真集が欲しい!」と思って集めた
唯一の写真家。白黒写真が多い、近しい人が
主な被写体、女性の撮影者である、あとは
どこが相通じるものを感じさせたのだろう?
ともあれ、ひさしぶりに写真集をひっぱり
出して見られたこと、キャメロン作品を見て
サリー・マンを先んじて感知出来てたのも、
キュレーターと共鳴したようで嬉しかった。
*
帰り道、佐渡旅に必要になりそうな物を
手に入れ、帰宅。明日からまた絵の仕事や、
佐渡のイベント準備再開。今日は他にも、
ずっと長いこと携わってきている(というと
まだまだあれこれ続くけれど、一段落した
こと「も」あり、ほっとしたような、まだ
大手を振って「おわったー!」とは言えない
けれど(だって番組終わった後にも展示が
予定されているし)、ほんの少し達成感に
浸れた日でも、ありました。
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