2018/10/24

オランダの友との再会:建築の話と音楽






2018/10/24:

オランダ在住のキヨミさんと再会。

SNS社会の良さは数年間会ってない、遠いとこに住んでる人とでとも久しぶりな感じがしなくて、明日また会えるかのような感覚で「またねー」って別れられることなのかも、と感じました。

彼女は写真家で、旦那様のMick Nessさんが東京でツアーをするとのことで、それはぜひ見たい!と、行ったのです。お二人は、私が初めて欧州旅をした4年前に、アムステルダムでお会いした方々。

詳しそうな人たちに、どこかオススメは?と尋ねていたら、某編集者の方が、美味しい店でも訪れるべき場所でもなくキヨミさんを紹介してくださったのです(なんと粋な!)。→ その時の日記はこちら

その時に、ミックさんが車を出してくれて、近代建築の面白いところをだーっとドライブで
見せてくださったの、なんでかなあ、と思っていたのですが、そして、フェイスブックで、このイベントのことを読んだ時、建築談義とライブと…?って、一体音楽と建築とどういう関係が??と、頭の中がハテナでいっぱいになってたのですが、数年越しで腑に落ちました。                    




彼のバンド仲間(ドラムを叩いているピーターさん、ピーター・バンネンベルグ/Pieter Bannenbergさん)が、ミックさん(ミック・ネス、Mick Ness/上の写真)と一緒に演奏しているドラマーでありつつ、NL Architects(上の写真のロゴの建築事務所)のメンバーの一人なのです。リンク先で沢山、素敵な写真が見られますが、建築、詳しくはないけど純粋に、単純に好きな私、ほわー!すごい!素敵!と、写真を撮りまくってしまいました。                  




特に、このユトレヒト大学のバスケットコートは、すごかった。

綺麗な写真はオフィシャルサイトでどうぞ!

ちょっと浮いたような感じでバスケットコートがあって、その下に食堂がある、と。

コートの真ん中の丸いとこが半透明のガラスになっていて、下の食堂の空間から見るとこんな風に(写真・左下)見える、と。

ほうほう、素敵ー、なんて思っていたのですが、更に食堂の調理室の換気扇のダクトが不恰好になっちゃうので、配管をここに(写真右下の赤い矢印のところ)持ってきたんです、って。
わーー。

バスケットコートを囲む支柱を、煙突というか排気口に。オランダに行った時、高速道路の標識だとか、駐輪禁止のタグなど細部に至るまで、グラフィックデザインが素晴らしくてクラクラするほどだったのだけど、この建築のスライドショーを見ていて、 建築も同じだな、と感じる。

デザイン、designという英語の単語は設計という意味もあるし。で、そのデザインの良さというのが、お高くとまっているのではなくて、ちょっと(いや、だいぶ)遊び心もあって、そう来たかー!みたいな、ふふふ、と笑ってしまうような発想で作られていることに感嘆してしまう。

日本だと、何となくお行儀がいいというか、正しかったり、はみ出してないことが良い(出る杭は打たれる)ような風潮があるけれど。より自由で、いいじゃんいいじゃん、みたいな楽しむ心を感じた。



で、その「おおお!」と感動すらした建築家さんが「僕はミックと音楽をやってたんだよね」みたいな話をしていて、てっきり過去形かと思いきや現在進行形で、ドラムを叩いている姿にも感動したり。

ほら、日本だとなんとなく建築家でありつつドラマーとか、いないじゃないですか。そしてミックさん、CDやYouTubeでは音楽を知っていましたが、実は生で演奏を聴くのは初めてでした。おー、かっこいいー! 












最前列で聴きながら、隣人(オランダの方)への微かな親近感。 ちなみに会場はシバウラハウス。以前、イベントで私も作品を数点展示したことがある場所。暗い話ですが、そのイベントの時にご一緒した料理人の友人は今年他界したばかり。彼女を想いつつ厨房を眺めたりもして。ここに居たのにね、と思い出しながら音楽を聴いていました。



盛況のうちにライブは終了。終盤、踊り出す若者たち。




ニューアルバムは本国オランダよりも日本が先行発売らしいです。ミーハーなもので、サインをもらいました。アムステルダムでは短時間しかお会いしてないしミックさん私のこと覚えてるかなー?と心配していたら、だって僕らフェイスブックフレンズでしょ? 見てるよー写真、と言われる。そーでした、そーでした。

SNS社会の良さは数年間会ってない、遠いとこに住んでる人とでもも久しぶりな感じがしなくて、明日また会えるかのような感覚で「またねー」って別れられることなのかもな、と、この日記(?)の最初に戻る。

またアムステルダム、行きたいなあ、ハーティヒッテマールチェ紀子さん可愛い二人にも会いたいなあ、などと夢見てしまう帰路でした。              




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