2018/10/03

個展「20」会期2日目:初期の励ましのことなど





10/3:個展「20」会期2日目。出かける前に一仕事。
今年から会員になっている、東京イラストレーターズ
ソサエティ の公募展が10/4から始ま流ので、来場者や
イラストレーターを目指す方などの参考になるように
と作品ファイルを提供。私にとって初の文筆の仕事 
だった「すばる」の文章など久しぶりに読みました。
そして、ファイル(初めましての方との打ち合わせ等
で、資料として使ったり、個展会場に置いたりして 
使っているもの)を、どうやら2年位更新していなか
ったようなので略歴に個展や主な仕事を加えたり…、



画像入りのものも付け足したり(「とと姉ちゃん」「花束を君に」)。
TIS展に送るのと、自分の個展会場に置いておくもの、二冊を整えて、
一冊を送って…個展会場へ向かいました。            



阿佐ヶ谷駅南口から商店街に入って、左手に
蒲鉾屋さん(揚げ物やおでんの具などの店)
があるところで左に曲がってしばらく行くと
会場。この日は、角のお店が定休日で、人魚
が描かれたシャッターが楽しめました。私の
絵の・宇多田ヒカルさんのミュージック・ 
ビデオ「花束を君に」にも人魚が登場します。











到着!東京にあるとは思えない、雰囲気のある会場なんですよね。




初日には、つぼみだった花が開いていて、それに
誘われるように蜂などが寄ってきていました。 
ビニール袋で捕獲して外に放す →  やっぱり 
戻ってくる、じゃあお花は門の外に!と移動。







私家版「Cut!」「A Heaven in A Wild Flower」、
貼り絵の作りかた」、東洋文化研究所のファイル
しぶかわカントリークラブのロゴマークにホテル
メトロポリタンエドモントのテーブルマナー冊子
に、「花束を君に」のフォトプロップス、Teejの
クリスマスギフトと、多数の仕事をご一緒してる
渡邉朋子さんがご来場。彼女はピンク色のふわ 
ふわとしたスカートをはいていて、私は赤い  
ふわふわ、二人とも末広がりだねえ、なんて  
記念写真を撮りました。           





夕方わわわ、っと来場者がいらして、賑やかに。




この方もお世話になったデザイナーさん。




*小さな作品は虫眼鏡でどうぞ*






映画評論家の松本侑壬子さんがいらしてくださって、今夜は思いがけず会食に。
大学で教えていたり、共同通信社の記者だった彼女、記者をするに至る物語が、
それ朝ドラにして!ってぐらいドラマチックだった。            

松本侑壬子さんとの出会いも、前の日書いた奥山玲子さんとの出会いと同様に
背中を押してもらえるような、励まされるようなものだった。        

初個展が1998年の11月だから作家活動初期のくらいの2001年に、東京電力が 
持っていた大きな画廊で展覧会をしたことがある。思えば大したキャリアもない
若造を「こいつ、面白いことやってる」って起用したキュレーターのアンテナや
度胸もすごいけど(その方も女性でした)。                

話をもどして松本さんは、その2001年の展覧会の時に会場の別の階に仕事で 
いらしていて偶然、私の作品を見てくださいました。記者の鋭い目線で?貴方の
作品はすごいわよ、ゆうめいになるわよ、あなたがゆうめいになるって、私が 
言ったこと、忘れないでね?って、魔女の呪いの逆バージョンみたいな?言祝ぎ
(ことほぎ)ってそういうやつ?よくわかんないけど、天才!みたいに凄くほめて
くれたのでした。*私の絵を初めて装幀画に使ってくれた人も同じこと言ってた、
ゆうめいになりたいわけじゃないけど、そ、そうかー、って嬉しかった。   




松本さんとはそのあと何度かお会いしたけれど、近年は特に連絡もせずにいたの
だけど、なので連絡先も変わっているかもなあ、という感じだったのですが、  
今年はじめの「婦人之友」での仕事:角田光代さんのエッセイの挿絵を手がけた
時にいただいた見本誌に松本侑壬子さんの名前を見つけて(映画評の連載をして
いらっしゃいます)、色んなことがフラッシュバック。編集者経由で連絡を再び、
とりあうようになったのでした。                     

女性が記者をするなんて珍しいことだった時代に記者として働いていた位の、 
百戦錬磨というか物を見る目を磨きまくってるであろうような人に、あなたの 
作品はすごいのよ、っていわれたら、若造だって「そうか、この道を歩いてって
大丈夫なのかもしれない」と思えたように思う。自信というものは、こういう 
ふうに作られる…のだとしたら、いい作品を作る若人には「あなたは大丈夫! 
すごいもの作ってる!」って言ってあげるのが「育てること」でもあるのかな、
自分もそういう年代に近づいてるのかな、とか。              

そして侑壬子さんの笑顔は、相変わらず華やかなのでした。         









初めて個展を開いてから20年、長い道のりを歩いてこられたようにも、
絵描きとしてはハタチだと思えば、まだまだ先が長いようにも思う秋。
紙で遊んでた初心に戻るような気持ちで、小さな展覧会を開きます。

辻恵子( http://www.tsujikeiko.com )個展「20」

会期:2018年10月2日(火)〜8日(月祝)
会場:CONTEXT-S 阿佐ヶ谷
*JR阿佐ヶ谷駅南口から徒歩5分 
企画:ing  (駒ヶ嶺三彩さんキュレーション週)
住所:〒166-0004 東京都杉並区阿佐谷南1-47-4
電話:03-3317-6206
交通:JR阿佐ヶ谷駅から徒歩5分

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