三重・奈良旅つづき:三重県・伊賀の街を無計画に歩いて、電車の時間まで
もう少しあるし、そうだ旅に出たら地元のカミサマにご挨拶しなきゃね、と
神社に向かうと、あれっ……!!!神社の近くで、叔父の個展の案内板が!
酒屋さんの二階にあるギャラリーへと、螺旋階段を上がると、叔父の声が。
わー。本人にも、数年ぶりに会うことができました。(ちなみに叔父は伊賀
から割りと離れた・滋賀県在住です)。ちょうど、ふざけて、自作の招き猫
に魂を入れるような御祓い?ご祈祷みたいな真似事をしていたら私が現れた
ので、猫に呼ばれたね、猫の思し召しだね。などと笑う。
叔父・山本高史(絵付けや墨絵のときは山本羅介という名で活動して
います)は、前にもご紹介したとおり「かもめの玉子」などの文字も
担当。(かもめ〜はパッケージデザインが大幅に変わる時に、私の父
賢二郎がADを務めた仕事です)。叔父は切り絵作家でもあり、実際に
教わったことはないのですが、彼の存在があったから、「切って何か
作ることができる」と頭の片隅で知っていた。ヒントをくれた人、
といってもいいかもしれません。彼の切り絵のライフワークは、
瓦屋根を上から見た甍(いらか)のシリーズ。緻密で、圧巻です。
展示されていた作品のなかで「おお、これは!」と思ったのはコレ。
下の部分が徳利に、頭の部分と、中に入れ子で御猪口が入っていて
(つまり御猪口が二つと、徳利のセット)、おお!すごい!そして
オブジェにもなる!と感動ものでした。
私が手に入れたのはこれ。わかります?着物を着た福童子の後ろ姿です。
頭はどこ?となりますが、それは内側に描かれていて……
↓
器の中には、水面に写る童子の顔がみっつ。洒落てます。
本人は、ちょっと怖い顔に見えるかもしれませんが、ひょうひょうとした
おもしろい人。親族の中ではいちばん職業的に私と近い。へっへっへっ、
と、いたずらっ子みたいに笑います。画廊に硯と筆を持ち込んで、
あれこれ描きつつ、在廊しています。
今日、叔父にリクエストして描いてもらった絵。宝物が増えた。
こういう感じで絵皿がほしい、と注文をしました。
*
三重にお住まいの方がブログをみてくださっているのか、
分かりませんが、展覧会は6/15まで開催中だそう。
酒屋さんの二階のギャラリーです。
地図はこちらで。
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