4/27:朝から渋谷へ。
東急百貨店での「NHKハート展」の
開会式の前に、会場・隣の文化村で
映画を観ました。
↓
ニューヨークのメトロポリタン美術館で
年に一度、開催される「メットガラ」は
服飾のイベント。私はツイッターで知り
どういうイベントなのかもよく知らない
まま、うっとりと眺めていたのですが、
美術館の中で服飾は、美術品の主役の
ような存在の油絵などと同じ「アート」
であるのか?と、あやふやな部分もあり
(デザイナー自身、私はドレスメイカーだ
と公言している人もいて)、作業をする
部屋も、地下室。運営資金を集める事も
目的としているそうです。「VOGUE」の
敏腕編集長が、ゲストの席順から細かな
演出に至るまで取り仕切ったり、そして
夢のような世界でありつつ、きちんと
莫大な利益(と、世界に「なんて素敵な
文化を持っているんだろう!」と感嘆
させる力)を発生させている。すごい。
ちらりと、NYタイムズのファッション写真家・ビル・カニンガムも登場します。
彼が他界したのが2016年6月で、この映画は2015年のメットガラを追っているので
もしかしたら、ビルさんが撮った、最後から二番のメットガラだったんだな。
*彼の撮った2016年のメットガラの記事はこちら:NY Times(5/6更新)
*
話を元に戻すと、この映画で軸となって
いる人物は、同美術館 服飾部門の学芸員
アンドリュー・ボルトン。ボルトンさんは
10代の頃から、メトロポリタン美術館の
服飾の学芸員になりたいと思ってたとか。
を作り上げていく様子、自分も展覧会を
作るときと重ねて見ていました。上の
ポスターのシーンは、展示物のドレスの
裾の位置を調整して、少し離れて眺め、
さらに直しているところ。あ、あと、
前のあそこも・・・と思うやいなや、
(まさにこの写真の場所を)直して
くれたので、「ん!わかってる!」と
嬉しくなりました。映画の大部分は、
裏方たちの場面で、残り一割くらいが
華やかな宴のシーン。繊細に細部まで
心配りされ、上質に作り込まれた空間
や演出は、「頑張りました!」と額に
汗する事もなく、優雅に夢の世界に
いざなってくれる。そういう仕事が、
我々の仕事なんだ、と同士のように
思う。苦言を呈するならば、先日、
学芸員についての失言をしたあの人に
見せてあげたいわ、とも。
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