10/11:移動日。先月佐渡でのイベント「ハロー!ブックス」で手に入れた、
村上慧さんの冊子3冊と「家をせおって歩いた」をカバンに入れた旅。まず
一冊めの冊子を新幹線の中で読み始める。24歳くらいで、フリーター状態で
美術家でありつつも、まだ社会的にというか自分の中でも「どうなっていく
・いけるんだろ?」という感じの時期の日記。ああ、あのフワフワ感、分かる
(不安よねえ)と読んだり、私の場合は仕事につくか自問自答の前にたまたま、
学校を卒業してから偶然が重なって作家活動をスタートした・個展することに
なったけども、美術というのは生命維持に関わる仕事ではないからか、何か
「本当にこれで『生きていける』のか?」という不安は、いつになってもある。
表現せざるを得ない、地下に潜むマグマのような大きなエネルギーや、それを
必要としてくれたり支えてくれる周りの人々あってこそではあるけれど、作家
として活動するということは全て自分で責任を持って作品を発表したり発言を
したりするのが当たり前。進行中のお仕事で最近「ん?」と感じた事があり、
詳しくは言えませんが(笑)それは極端にいえば「私がはこうしたい、こう
思う」という主体性が抜け落ちてるからなのだと気づいたところ。「社会」や
「会社」すぎて「個人」の発言をし慣れていない人にとっては、私(たち、
作家のような仕事をしている人たちの発言)はワガママにしか見えなのかも
しれない、と思ってたとこ。しかし尊敬するのは表現できる人の方だ、と、
冊子を読みつつ再確認。だって自己が無い人、対話すらできないもんね。
目的地目前、駅のホームでパチリ。「お先まっくら」ではないと願いたい。
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